「これってイヤイヤ期の癇癪?それとも発達障害の特徴?」
子育てをしていると、多くの人が頭を抱えるイヤイヤ期。
イヤイヤ期の癇癪があまりにひどいと、「発達障害なのでは」と不安に思うこともあると思います。
イヤイヤ期の癇癪なのか発達障害なのかが分からないと、対応法に困りますよね。
本記事では、イヤイヤ期と発達障害の癇癪の違いについてご説明します。
対応法についてもご紹介するので、イヤイヤ期の癇癪でお悩みの方は、ぜひ参考にしてくださいね。
イヤイヤ期と癇癪の関係性とは?
イヤイヤ期と癇癪には、どのような関係があるのでしょうか。
発達障害との違いを知る上で、まずはイヤイヤ期と癇癪の関係性を理解しておきましょう。
ここではイヤイヤ期の実態と、癇癪の正常・異常の見分け方をご説明します。
2歳前後に多い「イヤイヤ」の実態
イヤイヤ期とは、自我の芽生えに伴い周りに反発する時期をさします。
多くの子は、2歳前後にイヤイヤ期が始まります。
自我が芽生えたばかりで気持ちのコントロールもまだ苦手なため、周囲に反発しているような態度をとってしまうのです。
あらゆることに「イヤ!」ということが、イヤイヤ期の代表的な特徴です。
ご飯を食べるのもイヤ、寝るのもイヤ、お着替えもイヤ……。
これらはその行動自体がイヤというよりは、子供が「自分で決めたい、自分でやりたい」という気持ちが強いために起こる反応です。
しかし言葉の発達がまだ未熟なため、自分の思いを上手に言葉で表現できません。
自分の伝えたいことが伝わらないもどかしさから、泣いたり怒ったりして感情を表しているのです。
このようなことから、2歳前後の多くの子どもが「イヤイヤ」をするのです。
癇癪は成長の過程?正常と異常の見分け方
子どもの発達において、ある程度の癇癪は正常な反応です。
イヤイヤ期の時期の子どもは、自分の意思を主張する練習をしている段階。
主張の仕方や伝え方がまだ未熟で癇癪を起こしますが、立派な成長過程として捉えましょう。
しかし、中には異常な癇癪もあります。
どの程度が正常でどこから異常なのかを知ることが大切です。
正常な癇癪の特徴は以下の通りです。
- 癇癪のきっかけがはっきりしている
- 数分程度で収まる
- 大人が介入して落ち着ける
- 3〜4歳頃になると落ち着いてくる
一方で、異常な癇癪の特徴は以下の通りです。
- 特にきっかけもなく突然癇癪を起こす
- 30分以上続く
- 大人が介入しても落ち着かない
- 年齢が上がっても癇癪の頻度が変わらない、もしくは増える
- 自傷行為を伴う
このように、癇癪は成長の過程で起こるものではありますが、中には障害に起因するものもあります。
さらに詳しい見分け方を次の項でご紹介するので、「我が子の癇癪が異常かも」と悩んでいる方は、ぜひ続きも読んでみてください。
発達障害と癇癪の違いを見極めるポイント
ここでは、発達障害とイヤイヤ期の癇癪の違いを見極めるポイントをご紹介します。
ポイントを理解することが、発達障害とイヤイヤ期の癇癪の違いを見極めるカギとなります。
違いを見極めるポイントは、以下の2つです。
- 発達障害の子どもに見られる特徴的な癇癪を知る
- イヤイヤ期と発達障害、それぞれのサインに気付く
詳しくみていきましょう。
発達障害の子どもに見られる特徴的な癇癪
発達障害の子どもには、イヤイヤ期の癇癪とは異なる特徴が見られることがあります。
発達障害は、生まれつきの脳の疾患によるものです。
そのため成長過程による癇癪というよりは、生まれ持った特性による癇癪の場合がほとんどです。
発達障害の子どもの癇癪には、以下のような特徴があります。
- 予定外のことへ突発的に抵抗する
- 視覚や聴覚などの感覚が、敏感に反応してパニックを起こす
- 気持ちや行動の切り替えができず、作業を中断されると激しく怒る
- 特定の物に強い執着を持ち、別の物に対して激しく抵抗する
- なんの前触れもなく突然暴れる
このような特徴的な癇癪が起こる場合は、発達障害の可能性があります。
イヤイヤ期と発達障害、それぞれのサインとは?
イヤイヤ期と発達障害には、それぞれサインがあります。
一見似ている2つですが、細かい特徴の違いがあるのです。
イヤイヤ期のサインには以下のものがあります。
- 自分でやりたがることが増える
- 言葉で何か伝えようとすることが増える
- 年齢相応に順調に発達している
- 落ち着いているときは指示が理解できる
一方、発達障害のサインには以下のものがあります。
- 特定の物や行動に執着する
- 言葉が遅れている
- 感覚的にとても敏感だったり鈍感だったりする
- 指示が理解できない
このように、イヤイヤ期と発達障害の細かなサインに気付き、違いを見極めましょう。
イヤイヤ期の癇癪にどう対応する?
ここまで読んで、発達障害やイヤイヤ期の癇癪についてはご理解いただけたかと思います。
「じゃあ癇癪にはどう対応したらいいの?」と気になりますよね。
イヤイヤ期の癇癪にはどう対応するのがいいのか、下記の2項目に分けてご紹介します。
- 親ができる効果的な接し方と心構え
- NG対応は逆効果?子どもを安心させるコツ
詳しくみていきましょう。
親ができる効果的な接し方と心構え
イヤイヤ期の癇癪の対応法には、知っているとより効果的なものがあります。
効果的な接し方をしないと、なかなか癇癪が収まらずに、対応している側も疲れてしまいます。
親としてできる接し方は以下の通りです。
- 冷静に対応する
- 子どもの気持ちを受け止める
- 一貫性のある対応をする
- 自分でできた場合は大袈裟に褒める
心構えとしては、「このイヤイヤは成長している証拠なんだ」という思いを持ち、癇癪を少し客観的に見るようにしましょう。
子どもが疲れていたりお腹が空いていたりすると、癇癪につながりやすいため、「今は機嫌が悪いんだな」と理解してあげることも大事です。
これらの接し方と心構えを頭に入れて、効果的に対応しましょう。
NG対応は逆効果?子どもを安心させるコツ
イヤイヤ期の癇癪には、NG対応があります。
NG対応は逆効果となり、癇癪をさらにひどくさせる可能性があります。
主なNG対応は以下の通りです。
- 大声で怒鳴る
- 無視する
- 「なんで泣くの!」など感情的に質問する
- 物を投げたりして驚かせる
これらの行動は、子どもに恐怖を与えることに繋がります。
一方で、子どもを安心させるコツは以下の通りです。
- 抱きしめる
- 落ち着いた声と表情で話しかける
- 「嫌なんだよね、わかったよ」と気持ちを理解していることを伝える
- 感情が落ち着くのを待つ
- 感情が落ち着いたら、「どうして嫌だったの?」などと子どもの気持ちを優しく聞き出す
子どもの感情が爆発している時こそ、お母さんは優しく「大丈夫だよ」という態度で接しましょう。
お母さんが落ち着いていると、子どもは安心を感じて癇癪も早く落ち着いていきますよ。
専門家に相談すべきタイミングとは
イヤイヤ期の癇癪なのか発達障害による癇癪なのか、見分けが付かずに悩んでいる場合は、専門家に相談することも検討しましょう。
イヤイヤ期と発達障害の癇癪は、1人で見分けるのが困難な場合があります。
ご自身では判断が難しいと感じたタイミングや、「これは発達障害なのではないか」と感じたタイミングで、専門家に相談しましょう。
受診の目安と発達検査の流れ
受信の目安としては、以下の通りです。
- 保育園などでの集団行動に支障がある
- 言葉の遅れなど、発達の面で心配がある
- 自傷行為や他人を傷つける行為がある
- 4歳を過ぎても癇癪が落ち着かない、もしくはひどくなっている
これらの心配がある場合は、専門家に相談しましょう。
発達検査の流れは、以下の通りです。
- 身体測定
- 受診までの経緯の問診
- 診察時の行動観察
- 知能検査、運動検査
多くの場合は、これらの流れを含む受診やカウンセリングを複数回行い、総合的に診断をします。
(参考:発達障害ナビポータル)
育児ストレスを軽減するサポート資源とは
育児ストレスを軽減させるために、いくつかのサポート資源があるのはご存知ですか。
1人で悩んでいると、お母さんの心身も疲れてしまいます。
以下のようなサポート資源を積極的に利用して、育児ストレスを軽減させましょう。
- 地域の子育て支援センター
- 療育センター
- 発達障害の子を持つ親のサークルや自助グループ
- カウンセリングのできる小児科
- 悩みを共有できるSNS等の情報
- 子どもの一時預かり
これらの機関で子どもの悩みを聞いてもらうのはもちろん、お母さん自身がリフレッシュできる時間を持つことも大切です。
1人で抱え込まず、周囲への手助けを求めましょう。
まとめ
イヤイヤ期と発達障害の癇癪の違いについて、正しい理解と対応法をご紹介してきました。
一見、区別がつきにくいように思えますが、こうして特徴を細かく見ていくことで、違いがあることに気づけたのではないでしょうか。
イヤイヤ期の癇癪には家庭で対応可能ですが、発達障害の場合は専門家の支援が必要となります。
早期発見が重要なので、本記事で取り上げたことを頭に入れた上で、お子さんの癇癪とじっくり向き合ってみてください。
イヤイヤ期の癇癪でも発達障害の特徴でも、大切なのはお子さん一人一人の状態に合わせた対応をすることです。
正しい理解と対応法で、親子の絆を深めていきましょう。


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