「水垢がなかなか落ちない……」
少し放置しただけですぐに溜まってしまう水垢は、落とすのに苦労しますよね。
実は、ちょっとした工夫や身近な洗剤を使うことで、水垢を簡単に落とすことができます。
本記事では、こびりついてしまった水垢を簡単に落とすコツをご紹介します。
水垢汚れが落ちなくて困っている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
水垢の正体とは?
水垢の正体とは、一体何なのでしょうか?
そしてなぜ落ちにくいのでしょうか?
- 水垢の正体はミネラル成分
- 水垢はなぜ落ちにくいのか
詳しくご説明します。
水垢の正体はミネラル成分
水垢の正体は水道水に溶けたカルシウムやマグネシウム、ミネラルなどの成分です。
水道水に溶けたミネラルが水に濡れて乾く、を繰り返すことで水垢が蓄積していきます。
特に水垢の主な原因であるカルシウムは、垢やフケに含まれる脂肪酸と混ざり炭酸カルシウムに変化します。
炭酸カルシウムは白くざらざらとしていて、固まると取りづらくなる汚れです。
一方マグネシウムは硬水に多く含まれており、他のミネラルと化合物を生成して汚れとなります。
マグネシウムが他のミネラルと化合した炭酸マグネシウムは、炭酸カルシウムに比べて落ちやすい汚れです。
水垢はなぜ落ちにくいのか
水垢は水道水に含まれるミネラル分が少しずつ積み重なって、塊のようになっているためこすっても落ちにくいのです。
水垢には油汚れや手あか、皮脂汚れも混ざっているため、水垢がついている場所や汚れの種類によって清掃方法を変える必要があります。
ミネラル分はアルカリ性で酸に溶ける性質があるため、クエン酸の使用が有効です。
油汚れや手あか、皮脂汚れは酸性でアルカリに溶けるため、アルカリ性洗剤の使用が効果的です。
水垢の簡単な落とし方【クエン酸で落とす】
クエン酸で水垢を落とすには、どのようにすればいいのでしょうか?
4つの手順をご紹介します。
- 手順① 水垢以外の汚れを落とす
- 手順② クエン酸をスプレーし、固めのスポンジでこすり洗いをする
- 手順③ キッチンペーパーを被せる
- 手順④ クエン酸をよく洗い流す
詳しく説明します。
手順① 水垢以外の汚れを落とす
まずはバスクリーナーや中性洗剤を使ってスポンジでこすり洗いをし、水垢以外の汚れを落とします。
水垢以外の汚れを落とすことで、クエン酸の効き目が良くなるのです。
お湯をかけると水垢が柔らかくなり、汚れが落ちやすくなります。
手順② クエン酸をスプレーし、固めのスポンジでこすり洗いをする
次にクエン酸をスプレーし、固めのスポンジでこすり洗いをします。
使用するクエン酸はスプレータイプの「激落ちくん クエン酸泡スプレー」が手軽でおすすめです。
粉末のクエン酸を使用する場合は、スプレーボトルに40倍希釈をして使用してください。
クエン酸の濃度は濃いほど汚れが落ちやすいわけではないため、40倍希釈で十分です。
手順③ キッチンペーパーを被せる
水垢が蓄積した場所によってクエン酸水が流れてしまう時は、キッチンペーパーを上から被せて30分〜1時間馴染ませましょう。
馴染ませる際はできるだけ空気を抜き、水垢の部分に密着させるのがポイントです。
手順④ クエン酸をよく洗い流す
最後にクエン酸をよく洗い流してください。
クエン酸は天然素材で肌に優しいイメージがありますが、塩素系漂白剤などと混ぜると危険な酸性洗剤です。
クエン酸が残らないようによく洗い流しましょう。
水垢の簡単な落とし方【重曹で落とす】
水垢を簡単に落とすには、重曹で落とす方法も有効です。
3つの手順を紹介します。
- 手順① 重曹スプレー、重曹ペーストを作る
- 手順② 重曹スプレーで水垢を落とす
- 手順③ 重曹スプレーで落ちない水垢を重曹ペーストで落とす
詳しく説明します。
手順① 重曹スプレー、重曹ペーストを作る
重曹スプレーは、空のスプレーボトルに水またはぬるま湯100mlを入れ、重曹小さじ1杯を入れてよく混ぜて作ります。
重曹ペーストは重曹と水を2:1で加え、ペースト状になるまでよく混ぜたら完成です。
手順② 重曹スプレーで水垢を落とす
重曹スプレーをお風呂やキッチンなどの水垢に吹きかけます。
クロスでこすりながら拭き取ります。
手順③ 重曹スプレーで落ちない水垢を重曹ペーストで落とす
重曹スプレーで落ちない頑固な水垢は、研磨効果のある重曹ペーストで落とします。
ラップをくしゃくしゃに丸め、重曹ペーストを付けてこすりましょう。
最後に水またはぬるま湯で洗い流して終了です。
水垢の簡単な落とし方【削って落とす】
頑固な水垢を落とすには、削って落とす方法も有効です。
3つの手順を紹介します。
- 手順① クエン酸水でパックする
- 手順② メラミンスポンジでこする
- 手順③ メラミンスポンジで落ちない水垢を水垢専用のサンドペーパーでこする
詳しく説明します。
手順① クエン酸水でパックする
クエン酸水で10分ほどパックして水垢を緩めます。
使用するクエン酸はスプレータイプの「激落ちくん クエン酸泡スプレー」が手軽でおすすめです。
手順② メラミンスポンジでこする
メラミンスポンジで水垢をこすります。
事前にクエン酸水でパックをして水垢が緩んでいるため、それほど力を入れなくてもスルリと汚れが落ちます。
手順③ メラミンスポンジで落ちない水垢を水垢専用のサンドペーパーでこする
メラミンスポンジで落ちない水垢は、水垢専用のサンドペーパーでこすります。
最後の仕上げとしてタオルで乾拭きしましょう。
水垢を予防するには
水垢を予防するには、どのような対策をすれば良いのでしょうか。
- こまめに水分をふき取る
- 市販のコーティング剤を使う
詳しく説明します。
こまめに水分をふき取る
水垢を予防するには、こまめに水分を拭き取ることが効果的です。
水垢が付いてしまうと掃除が大変になります。
さらに水垢を放置してしまうと頑固な水垢になり、クエン酸や重曹だけでは取れなくなります。
クエン酸や重曹で取れなくなると自分では掃除できず、プロへの清掃依頼が必要になることもあります。
できるだけ水垢がつかないようにするために、こまめに水分を拭き取るようにしましょう。
鏡などは水切りワイパーを使うと綺麗に水分を除去できます。
市販のコーティング剤を使う
水垢を予防するには、市販のコーティング剤を使うのも有効です。
水回りのコーティング剤には「フッ素コーティング」「シリコンコーティング」「ガラスコーティング」の3種類があります。
フッ素コーティングはフッ素樹脂の皮膜で素材を覆うもので、汚れや水垢に強いのが特徴です。
他のコーティング剤に比べ、比較的お手頃な価格で販売されています。
効果持続年数は1〜2年程度で、最初に試すにはおすすめのコーティング剤です。
シリコンコーティングは防カビ材を含んだシリコンで素材を覆うもので、カビを防ぐ効果があります。
効果持続年数は3〜5年程度で、汚れやカビに対する効果は非常に高いです。
ガラスコーティングはガラス成分が入っていて、強度が強いのもメリットでしょう。
撥水や防カビの他に抗菌の効果も期待できますが、その分価格もやや高額です。
ガラスコーティングは施工できる事業者が限られているため、ご自身の環境に合ったコーティング材を選ぶようにしましょう。
まとめ
一度ついてしまった水垢は、落とすのに苦労しますよね。
実は、ちょっとした工夫や身近な洗剤を使うことで水垢を簡単に落とすことができます。
本記事では、こびりついてしまった水垢を簡単に落とすコツをご紹介しました。
水垢汚れが落ちなくて困っている方は、ぜひ試してみてくださいね。
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