「ゴムパッキンに黒カビが生えてしまった……」
ゴムパッキンに生えた黒カビは頑固で、掃除に苦労しますよね。

本記事では、ゴムパッキンに生えた黒カビの掃除方法の基本と落ちないときの対処法をご紹介します。
効果的に黒カビを掃除したい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ゴムパッキンに黒カビが生える原因
ゴムパッキンに黒カビが生える原因には、どのようなものがあるのでしょうか。
- 湿気
- 汚れがたまっている
詳しくご説明します。
湿気
ゴムパッキンに黒カビが生える原因の一つに、湿気があります。
黒カビが発生する原因は「20〜30℃の温度」と「70%以上の湿度」です。
換気がしっかりできずに湿気でジメジメさせたまま放置すると、黒カビが発生します。
黒カビは多少の乾燥なら耐えて生き続けることができるため、掃除をして湿気を取り除いても黒カビが生えてくる場合もあります。
原因となる黒カビを根元から除去する必要があるのです。
汚れがたまっている
汚れがたまっていることも、ゴムパッキンに黒カビが生える原因になります。
黒カビは皮脂を含んだ汚れや、石けんカスなどを栄養にして生えてきます。
掃除が行き届いていないと、汚れが溜まり黒カビが生えやすくなるのです。
定期的に掃除をして、カビの栄養素を取り除くことが大切です。
黒カビが生えやすいゴムパッキンの場所
黒カビが生えやすいゴムパッキンの場所は、どこなのでしょうか?
4つの場所をご紹介します。
- 浴室のドア
- 窓
- お弁当箱や水筒
- 冷蔵庫
浴室のドア
浴室のドア部分のゴムパッキンは、黒カビが生えやすいです。
湿っている時間が長く、換気も悪い場所である上、皮脂を含んだお湯が飛び散って浴室のドアに付着するためです。
黒カビを予防するには、こまめに掃除や換気をする必要があります。
毎日掃除するのが大変な場合には、曜日ごとに場所を決めて掃除するルールにすると無理なくできますね。
窓
黒カビが生えやすいゴムパッキンの場所として、窓も挙げられます。
窓は外気との気温差での結露による水分と、汚れが蓄積しやすい場所のため黒カビが発生しやすいです。
結露を放っておくと窓枠やカーテンなどにも黒カビが生えてしまいます。
結露を防止するためには、結露吸水テープや結露防止シートを窓に貼り付けると効果的です。
また窓用ヒーターや除湿器を設置して湿度を下げることも有効です。
お金をかけずに手軽にできる方法として、こまめに水分を拭き取るのも良いでしょう。
お弁当箱や水筒
黒カビが生えやすい場所として、お弁当箱や水筒のゴムパッキンもあります。
湿気がこもったまま放置すると、黒カビが発生しやすくなります。
お弁当や水筒に黒カビが生えないようにするためには、こまめにゴムパッキンを外し分解して洗うと効果的です。
また週に1度、酸素系漂白剤でつけ置きすると、黒カビの発生を抑えられます。
冷蔵庫
冷蔵庫のゴムパッキンも黒カビが生えやすい場所です。
冷蔵庫の庫内は野菜などの食品から出る水分や、ドアの開閉による温度上昇で湿気や結露ができるため、カビが発生しやすくなります。
野菜に付着している土にもカビの胞子がついている場合もあるため、野菜を保管する際にはしっかりと土を落とす必要があります。
また冷蔵庫内の湿度を下げる除湿剤の使用や、ドアの開閉を最低限に抑えられる食材の配置などの工夫もカビの予防に有効です。
【基本】ゴムパッキンに生えた黒カビの掃除方法
ゴムパッキンに生えた黒カビはどのように掃除すれば良いのでしょうか。
基本的な黒カビの掃除方法をご紹介します。
- 必要なもの
- 手順1:お酢と水を混ぜてスプレーボトルに入れる
- 手順2:作ったスプレーを黒カビに吹きかけてこする
- 手順3:10分程度つけ置きする
- 手順4:つけ置きしたスプレー液に重曹をふりかける
- 手順5:再度スプレー液を吹きかける
- 手順6:2時間程度放置する
- 手順7:歯ブラシでこすり洗いする
- 手順8:水でよく洗い流す
- 手順9:タオルで水気を取り除く
必要なもの
- ゴム手袋
- 重曹
- お酢
- 水
- スプレーボトル
- いらなくなった歯ブラシまたはスポンジ
- タオル
手順1:お酢と水を混ぜてスプレーボトルに入れる
お酢と水を150mlになるように1:2の割合で薄めてスプレーボトルに入れます。
お酢は時間が経つと蒸発して効果が薄くなるため、一度の掃除に使う量だけを作るようにしましょう。
手順2:作ったスプレーを黒カビに吹きかけてこする
ゴム手袋をし、手順1で作ったスプレーを黒カビに吹きかけて、歯ブラシまたはスポンジでこすります。
黒カビ以外の汚れを落とし、後の工程でつけ置きしたときに効果が出るようにします。
手順3:10分程度つけ置きする
歯ブラシまたはスポンジでこすった後、10分程度つけ置きして表面の汚れを落とします。
手順4:つけ置きしたスプレー液に重曹をふりかける
手順3でつけ置きしたスプレー液に、手で上から重曹をふりかけます。
手順5:再度スプレー液を吹きかける
手順4でふりかけた重曹の上から、もう一度手順1で作ったスプレー液を吹きかけます。
手順6:2時間程度放置する
手順5の状態で2時間程度放置します。
手順7:歯ブラシでこすり洗いする
2時間ほど放置した後、歯ブラシまたはスポンジでこすり洗いします。
手順8:水でよく洗い流す
歯ブラシスポンジでこすり洗いした後は、水でよく洗い流します。
黒カビは熱に弱いため、洗い流す際に50℃以上のお湯で流すとカビ予防にもなります。
やけどをしないように注意しましょう。
手順9:タオルで水気を取り除く
水でよく洗い流した後は、タオルで水気を取り除きます。
黒カビは湿気を好むため、水気を取り除くことでカビ予防になります。
黒カビはアルコールにも弱いため、水分を拭き取った後にアルコールを吹きかけるとさらに効果的です。
70〜80%のアルコールが最も除菌力があるため、望ましいです。
キッチン用のアルコールは70%未満の低濃度のものがほとんどですので、消毒用アルコールを使うのが良いでしょう。
【落ちないとき】ゴムパッキンに生えた黒カビの掃除方法
ゴムパッキンに生えた黒カビが落ちないとき、どのように掃除すれば良いのでしょうか?
効果的な掃除方法をご紹介します。
- 必要なもの
- 手順1:片栗粉と塩素系漂白剤を混ぜて、ペースト状になるまで練る
- 手順2:片栗粉と漂白剤のペーストをカビ部分に塗る
- 手順3:15分〜30分程度放置する
- 手順4:50℃以上の熱いシャワーで洗い流す
- 手順5:タオルで水分を拭き取る
必要なもの
- 手袋
- 洗面器
- 片栗粉
- 塩素系漂白剤
手順1:片栗粉と塩素系漂白剤を混ぜて、ペースト状になるまで練る
洗面器に片栗粉と塩素系漂白剤を同じ分量で入れます。
手袋をした手で混ぜて、ペースト状になるまで練り込みます。
塩素系漂白剤は酸性タイプの商品と混ぜると有毒ガスが発生し、危険ですので混ぜないように注意しましょう。
また十分に換気をしながら作業をするようにします。
手順2:片栗粉と漂白剤のペーストをカビ部分に塗る
黒カビが生えている部分に、手袋をした手で手順1で作成した片栗粉と塩素系漂白剤を混ぜたペーストを塗ります。
ペーストを塗るときには、垂れないようにしっかりと塗り込みましょう。
へらのようなものを使ってペーストを塗るのも良いでしょう。
手順3:15分〜30分程度放置する
ペーストをカビ汚れに付着させるため、15分〜30分程度放置します。
長く放置するとゴムが痛みますので、放置する時間は30分以内が望ましいです。
手順4:50℃以上の熱いシャワーで洗い流す
ペーストを50℃以上の熱いシャワーで洗い流します。
黒カビは熱に弱いため、熱いシャワーで洗い流すことでカビ予防にもなります。
やけどをしないように注意しましょう。
手順5:タオルで水分を拭き取る
熱いシャワーで洗い流した後は、タオルで水分を拭き取るようにしましょう。
水分を拭き取ると黒カビの発生原因である湿気を抑えられ、黒カビが発生しにくくなります。
黒カビはアルコールにも弱いため、水分を拭き取った後にアルコールを吹きかけるとさらに効果的です。
70〜80%のアルコールが最も除菌力があるため、望ましいです。
キッチン用のアルコールは70%未満の低濃度のものがほとんどですので、消毒用アルコールを使うのが良いでしょう。
まとめ
ゴムパッキンに黒カビが生えてしまうと、なかなか落ちずに掃除に苦労しますよね。
実は、簡単に掃除する方法があるのです。
本記事では、ゴムパッキンに生えた黒カビの掃除方法の基本と落ちないときの対処法をご紹介しました。
効果的に黒カビを掃除したい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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