「自閉症のパニックにはどう対応したらいいんだろう」
「パニックに正しく対応できているのか不安だなあ…」
自閉症のお子さんを持つ方や、自閉症のお子さんと接する機会のある方の中には、このような悩みを抱えている方も多いですよね。
自閉症のパニックを目の前にするとついおろおろしてしまい、対応の仕方に迷うこともよくあると思います。
自閉症のパニックには、咄嗟の判断で正しく迅速に対応することが大切です。
本記事では、自閉症のパニック対処法についてご紹介します。
主な原因と日常的にできる工夫についても解説するので、自閉症のパニック対処法について知りたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
自閉症のパニックの特徴
まずは自閉症のパニックの特徴をご紹介します。
パニックの特徴をしっかり理解しておくと、いざパニックが起きても落ち着いて対処ができるようになりますよ。
自閉症のパニックとは、何らかの原因によって行動や感情が制御できなくなる状態のことを指します。
例えば以下のような行動が見られます。
- 大声を出す
- 激しく動き回る
- 取り乱して暴れる
- 小さくうずくまって固まる
これらの特徴が現れることを覚えておきましょう。
自閉症のパニックが起こる主な原因
次に、自閉症のパニックが起こる主な原因についてご紹介します。
主な原因には以下のものがあります。
- 予測不能な状況や環境からの刺激
- 他者とのコミュニケーションの困難さ
詳しくみていきましょう。
予測不能な状況や環境からの刺激
自閉症のパニックのほとんどが、予測不能な状況や環境からの刺激によるものです。
自閉症児は、臨機応変に対応することが苦手です。
自分で把握していた予定が急きょ変更になったり、予測できないものだったりすると、状況が理解できなくなってしまいます。
そしてパニックに繋がることも。
また、慣れていない環境や周囲の刺激が強い環境に置かれた時も、パニックを起こしやすくなります。
いつもと違う騒がしい場所、情報量の多い場所などに順応できないのです。
このように、予測不能な状況や環境からの刺激が、パニックを引き起こす一つの要因です。
他者とのコミュニケーションの困難さ
他者とのコミュニケーションの困難さも、パニックの原因の一つです。
自閉症児は、相手の気持ちを理解したり察したりすることが苦手です。
そのため、「他者とうまくコミュニケーションを取りながら、その場に合わせた行動をする」ことができません。
取るべき行動や相手への対応が分からなくなり、パニックの引き金になるのです。
自閉症児がパニックになったときの即時対処法
ここでは、自閉症児がパニックになったときの対応法についてご紹介します。
どれも咄嗟に判断して取るべき行動なので、よく覚えてぜひ実践してみてくださいね。
すぐできる対応は、以下の5つです。
- 安全な場所に移動する
- 話しかけない
- 身体的な接触を避ける
- 落ち着かせる方法を提案する
- 専門家のサポートを求める
詳しくみていきましょう。
安全な場所に移動する
まずは自閉症児を安全な場所に移動させることが大切です。
自閉症児はパニックを起こすと、訳もわからず周辺の物を触って荒らしたり、暴れたりします。
危険物がないか確認をし、自閉症児を危険なものから遠ざけましょう。
それが第一優先です。
また自閉症児がパニック状態の時は、物を投げたり大声で叫んだりすることがあります。
その場合は周囲の人にも迷惑がかかります。
周囲の人に離れてもらうように促したり、迷惑がかからないような場所へ自閉症児を移動させたりしましょう。
このように、自閉症児にとっても周囲の人にとっても、安全な場所に移動することを心がけましょう。
話しかけない
自閉症児に無理に話しかけないことも、大事なポイントです。
自閉症児がパニックの時は、いくら周囲の人が話しかけても自閉症児には理解することができません。
むしろ話しかけることによって、より刺激が与えられて、パニックが強くなることもあります。
パニック中の自閉症児をさらに混乱させるようなことは、避けなければいけません。
そのためにも、周囲の人はむやみに話しかけないでおきましょう。
身体的な接触を避ける
身体的な接触にも気をつけましょう。
自閉症児は触られることによってさらに刺激が与えられてしまい、余計に暴れることがあるからです。
自閉症児が興奮状態であるうちは、なるべく刺激を与えないことが鉄則。
パニックを収めようと、暴れている自閉症児を押さえつけたくなるかもしれませんが、押さえつけるのは逆効果です。
まずは自閉症児の身体には触れずに、様子を見ましょう。
落ち着かせる方法を提案する
自閉症児がパニックの時でも、特定の物や行動で落ち着きが取り戻せるとわかっている場合は、提案をして落ち着きを促しましょう。
本人が好きなもので落ち着けることが、一番安心できます。
そしてパニック後もリラックスにも繋がります。
例えば好きなアニメをつけたり、好きな音楽を流したり、好きなおもちゃを与えたり。
落ち着く部屋やスペースなどがある場合は、そちらへ誘導させるのも効果的です。
ただしこれは、自閉症児が自分で落ち着く方法がわかっている場合に限ります。
あれもこれもと提案するわけではなく、確実に好きなもので、心が落ち着く方法を提案しましょう。
専門家のサポートを求める
近くに専門家がいる場合は、サポートを求めてもOK。
パニックには咄嗟の判断が必要になってきます。
早く落ち着かせるためには、早めの対応が大事です。
自分でパニックの対応に迷った場合は、迷わず専門家にサポートを求めましょう。
パニックを予防するための日常的な工夫
パニックを予防するために、日常的にできる工夫があるのをご存知ですか。
日頃から、パニックを予防できるように心がけておくことは、とても大切です。
工夫をして、パニックの頻度をなるべく抑えましょう。
日常的にできる主な工夫は以下の3つです。
- 予測可能な環境を作る
- コミュニケーションの工夫
- 過剰な刺激を避ける
詳しくみていきましょう。
予測可能な環境を作る
自閉症児には、予測しやすい環境を作ってあげることが、パニックの予防につながる第一歩です。
パニックの原因の項目でもお伝えした通り、自閉症児は予測不能な状況がとても苦手です。
事前に予定を伝えたり、起こりえそうな出来事はあらかじめ伝えておいたりして、自閉症児の混乱を招かないようにしましょう。
例えば1日の流れを朝のうちに一緒に確認をしたり、自分で予定表を作ったりするのがおすすめです。
先の予測ができて落ち着いて行動できるようになりますよ。
コミュニケーションの工夫
パニック予防には、コミュニケーションの工夫も大切です。
自閉症児はうまくコミュニケーションを取ることが苦手です。
でも、工夫次第で改善はできます。
コミュニケーションが取りやすくなれば、自閉症児の混乱も避けられます。
例えば、「怒っている」「楽しい気持ち」「困っている」などの感情をイラストにして伝えると、自閉症児も相手の感情を理解しやすいです。
これは、自閉症児は耳で聞くことよりも、目で見た情報を理解しやすい傾向があるからです。
このように、視覚的にわかりやすい方法でコミュニケーションを取ってみてください。
きっと今よりもコミュニケーションが取りやすくなります。
過剰な刺激を避ける
過剰な刺激を避けることも、パニック予防の工夫のためには必要です。
自閉症児にとっては、とにかく刺激がNG。
これは聴覚や視覚などの感覚が、通常よりも敏感になっているためです。
大きな音や眩しい光、いつもと違う匂いなど、強い刺激が与えられると、驚いてパニックにつながってしまいます。
過剰な刺激は避けられるように、日頃から注意していきましょう。
まとめ
自閉症児のパニックの対処法について、お伝えしてきました。
自閉症児と関わっていく中で、パニックに関しては避けて通れない課題です。
「パニックが起きたらどうしよう…」と日々不安になることもあると思います。
でもこの記事でお伝えしたことを頭に入れておけば、落ち着いて対応できるようになりますよ。
パニックについて正しい対処法と工夫を身につけて、自閉症児も安心して過ごせるように関わっていきましょう!


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