耳が聞こえない人と会話する方法は?コミュニケーションのポイントも紹介

耳が聞こえない人と会話をしたいと思っても、どうすれば良いのか分からず、戸惑ってしまう場合があります。

結局、何も行動できないままになってしまうことも。

本記事では聴覚障がいのある友人をもつ手話検定2級の筆者が、耳が聞こえない人と会話をする方法や、コミュニケーションを取るときのポイントについて紹介します。

耳が聞こえない人と会話をしたい方や、耳が聞こえない人との会話で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてくださいね。

 

耳が聞こえない人と会話する方法

耳が聞こえない人と話すには、どうすれば良いのでしょうか?

耳が聞こえない人と会話をする方法は、主に6つあります。

  • 手話
  • 指文字
  • 読話
  • 補聴器
  • 筆談
  • 空書

それぞれ順に、詳しく紹介します。

 

手話

耳が聞こえない人と会話する方法のひとつに、視覚的な言語の手話があります。

手話は手や体の動き・顔の表情・空間などを使ってコミュニケーションを取る方法です。

たとえば、「挨拶」はお辞儀をするときの体の動きを、一本だけ立てた人差し指の動きで表します。

同じ日本語でも、手話と日本語では文法に違う点があります。

手話では、助詞などを除いて名詞と動詞の単語だけで表現したり、英語のように語順が逆になったりする場合があるため注意しましょう。

視覚言語である手話は、耳が聞こえない人がよく使う言語で、会話をするポピュラーな方法です。

 

指文字

耳が聞こえない人との会話は、指文字を使ってもできます。

指文字は、平仮名の「あ」から「ん」を指の形で表すものです。

さらに、アルファベットの「A」から「Z」を表すことも。

「が行」や「ぱ行」などの濁音・半濁音や、「っ」や「ゃ・ゅ・ょ」などの促音・拗音も片手の指だけで表せます。

50音の指文字は、手話の単語が分からないときや固有名詞の表現にも役立ちます。

伝えたい言葉を一文字ずつ示す指文字は、耳が聞こえない人とのコミュニケーションを取る有効な手段です。

 

読話

読話も、耳の聞こえない人と会話をする方法のひとつです。

読話とは、話す人の唇の動きや表情などから話の内容を読み取って会話をすること。

発語訓練を受けた聴覚障がい者であれば、読話を用いることで聴者同士の会話と同じように音声を用いたコミュニケーションが可能です。

とはいえ、読話は集中力が必要なうえ「たばこ・たまご」など口の形が同じものは間違えてしまったり口の形が見やすい距離感を保つ必要があったりするため、長時間や複数人での会話には向いていないという側面も。

注意点はありますが、手話や指文字が分からなくても、読話や口話を使えばコミュニケーションが取れますよ。

 

補聴器

耳が聞こえない人との会話には、補聴器が役立つ場合があります。

補聴器は音を聞き取る力を補助する医療機器で、残っている聴力を最大限に生かして音を聞き取ります。

補聴器を使うと会話が聞き取りやすくなったり、危険などを知らせる生活音が聞こえやすくなったりするメリットがあります。

とはいえ、音声が明確に聞こえるのではなく、音として入ってくるだけで雑音などが聞こえている場合も少なくありません。

補聴器を付けているからといって、すべての単語がはっきりと聞こえているわけではないと知っておくと良いですね。

補聴器は、耳が聞こえない人との会話を改善して、スムーズにする傾向があります。

 

筆談

耳が聞こえない人と会話をするなら、筆談も役立ちます。

筆談は、情報や気持ちなどを文字に書いて伝える手段で、どんな人でも正確に伝わりやすい点が魅力です。

文章にして筆談をするより、重要なポイントだけを短文にまとめると分かりやすいですよ。

ただし、日本語の読み書きが苦手な人もいることを覚えておきましょう。

中途失聴者など、耳が聞こえなくて手話ができない人もいるため、筆談も耳が聞こえない人と会話をする大切なコミュニケーションツールです。

 

空書

空書も、耳が聞こえない人と会話をする方法のひとつで、空中に人差し指で文字を書いて、相手に必要なことを伝えます。

空書のメリットは何も用意がなくてもできることで、具体的な単語を短く書けば伝わりやすいですよ。

どうしても分かりづらいときは、手のひらに指で書いたりジェスチャーと併せたりしても良いでしょう。

筆談用の紙やホワイトボードなどがないときでも、空書ならコミュニケーションが取れますね。

 

耳が聞こえない人と会話するときのポイント

耳が聞こえない人と話しをするときは、どのような点に気をつけると良いのでしょうか?

会話をするときの主なポイントは5つです。

  • 肩などを叩いて注意を引いてから話す
  • 正面から話す
  • 無駄な部分を省いて要点のみを伝える
  • 豊かな表情やジェスチャーも混ぜる
  • 確認をしながら会話をする

順に、詳しく説明します。

 

肩などを叩いて注意を引いてから話す

耳が聞こえない人に話しかけるときは、肩などを叩いて注意を引いてから話しましょう。

注意を引いてからでないと聞く準備ができていないため、自分に話しかけられていると気づかないことがあります。

相手の視界に入っているときは「ねぇねぇ」と手のひらを動かして、呼びかけても良いですね。

とくに、複数人での会話は話し手が誰なのか分かりにくくなりがちです。

発言の前に手を挙げるなどのサインがあると、会話がスムーズになります。

耳が聞こえない人と話す際は、肩を軽く叩くなど、話し手に注意を向けてから話すことが大切です。

 

正面から話す

耳が聞こえない人と会話をするときのポイントは、正面から話すことです。

というのも、正面から向き合っていないと、口の動きや表情が読み取りにくいからです。

正面から話していない場合、誤った情報が伝わってしまうことも。

耳が聞こえない人と話す際は、並んで座っていても、上半身は相手の方に向けるようにします。

聞こえない人との会話は視覚的言語が主なので、顔が見やすいよう正面から話すようにしましょう。

 

無駄な部分を省いて要点のみを伝える

簡潔に要点のみを伝えることも、耳が聞こえない人と会話をするときのポイントです。

なぜなら、耳が聞こえない人と話すときは要点が分かるまで集中して見たり聞いたりするため、疲れてしまうからです。

疲れてうまく会話に集中できないと、肝心な部分を見落とすことも。

聞こえる人同士の会話も、無駄な部分が多くて要点がなかなか出てこなければ疲れますよね。

聞こえない人の場合、手話や指文字のほか読話なども組み合わせて話すのが一般的なので、尚更くたびれてしまいがちです。

無駄な部分を省いて先に要点を伝えるのは、耳が聞こえない人にとって親切で分かりやすい話し方なのです。

できるだけ簡単な単語を使って要点を伝えれば、耳が聞こえない人と意思の疎通がスムーズにできるでしょう。

 

豊かな表情やジェスチャーも混ぜる

耳が聞こえない人との会話は、表情を豊かにしてジェスチャーを混ぜて話すのも良い方法です。

読話や空書などで話す場合、読み間違えたり意味が違ったりして、話の内容がすれ違う場合があります。

たとえば「吐く・掃く」など、平仮名で書くと分かりづらいですよね。

ジェスチャーがあれば、どちらの「吐く・掃く」なのかが分かります。

また、知らない言葉や難しい単語があってもジェスチャーを取り入れると、分かりやすくなるでしょう。

さらに、話の内容に合わせて眉毛を動かすなど、豊かな表情を作ると一層伝わりやすいです。

スムーズに会話ができるよう、手話や筆談にジェスチャーも取り入れることがポイントです。

 

確認をしながら会話をする

聞こえない人と話すときは、会話の途中で話の内容にズレがないかを、お互いに確認しながら話し進めると良いです。

ノーリアクションや頷いて聞いていると「分かっているもの」として、話を進めがちです。

しかし、分からなくて困っていたり、相槌のつもりの頷きだったりすることも。

分かったフリをしてその場を凌ぐと相手に対して失礼になるだけではなく、後からトラブルになるケースもあります。

分からないときは、その都度質問をすれば良いのです。

聞こえない人と会話をするときは、お互いに確認をしながら会話をするようにしましょう。

 

まとめ

耳が聞こえない人と会話をしたくても、伝わるのか不安になったりどうすれば良いのか分からなかったりして困る場合があります。

結局、話しかけるための一歩が踏み出せないことも。

本記事では、耳が聞こえない人と会話をする方法やコミュニケーションを取るときのポイントについて、筆者の体験から紹介しました。

記事を参考にして、ぜひ耳が聞こえない人との会話を楽しんでくださいね。

 

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