「学校や塾に行けていないけど、勉強大丈夫かな?」
子どもが不登校になると、親はどうしても勉強の遅れが気になって焦りますよね。
不登校になった年齢やその期間によって対策は異なります。
この記事では、子どもが不登校になった場合の勉強方法や親ができること、勉強への考え方について紹介していきます。
不登校の子どもの勉強について知っておくべきこと
不登校の子どもの勉強について知っておくべきことがあります。
それは、そもそもの学力や能力には差があるということ。
厳しい言い方になりますが、学校に行っていても勉強ができる子とできない子はいるわけです。
とはいえ、不登校になったら授業という「知る機会」を失うわけですから親は心配になりますよね。
不登校の子どもが勉強に追いつく方法を下記で紹介していきます。
不登校の子どもが学校の勉強に追いつくためにできる勉強方法
勉強に追いつくために必要な方法とはなんでしょうか。
家でもできて、後からでも勉強に追いつく可能性が上がる方法を5つ挙げてみます。
- 本を読む
- 音声を聞く(ラジオやテレビ・You Tubeなどを含む)
- 話す環境や時間を持つ
- 生活で使う計算をする
- 手伝いをさせる
詳しく見ていきましょう。
本を読む
家にいても簡単にできるのが本を読むことです。
語彙力が増え、自然に読めるようになる漢字が増えるので、国語力を鍛えるのに役立ちます。
実は、私たちは小学6年間で1006文字の漢字を習い、中高ではさらに常用漢字の読み書きを習います。
本が嫌いな子どもの場合は、漫画や絵本、図鑑などでも構いません。
年齢や学年で読む本を縛らず、なんなら親が読み聞かせしても良いくらいです。
文字を読むという事から離れないように、まず家に本を置いてみてください。
音声を聞く
読むだけでなく、他人が話している音声も聞かせるようにしましょう。
人の話を聞くことで、さらに語彙力が高まるからです。
私たちの周りには、発音が変わるだけで意味が変わってしまう言葉がたくさんありますよね。
例えば、「飴と雨」や「雲と蜘蛛」などがそうです。
状況によって違う発音が使われていることを知らないと、会話が噛み合わず苦労することがあります。
「そんなこと?」と思うかもしれませんが、大事なポイントなので積極的に取り入れてください。
話す環境や時間を持つ
学校に行かずとも、誰かと話す時間は持つようにしましょう。
人に伝わるように話すには練習が必要ですし、話すことで声帯も維持されていきます。
特に最近は読み書きができても、うまく話せないとコミュニティに戻りにくい時代。
学校の勉強やテストでも、考えを話すことが重要視されるようになってきました。
話し相手は、親でなくても構いませんので、子どもが安心して話をできる環境や場所を整えてあげてください。
手伝いをさせる
家のお手伝いも良い勉強になります。
勉強と一切関係ないように思えますが、お手伝いは手順を考える練習になるからです。
何教科もある勉強に追いつくために、手順や時間配分を考える家事のプロセスは役に立ちます。
年齢や能力に応じて難易度を変えながら、家事を通して社会生活の基本を教えましょう。
生活で使う計算をさせる
お金の計算のような、生活の中で使う計算をどんどんさせましょう。
生活の中にある計算は、全て算数の基本を使っているので良い勉強になります。
買い物などでお金の計算をしたり、出かける時に時間の計算をしたりといったようにいろんな場面で子どもに計算を任せてみると良いでしょう。
できたら大いに褒めて、できなくても決して馬鹿にしないでください。
計算に抵抗感を持たせないことが大切です。
不登校の子どもが学校の勉強に追いつくために親ができること
実際に勉強に追いつくために親ができることはなんでしょう。
筆者のおすすめの方法は以下の3つです。
- 子どもの特性に合わせた方法を探す
- 成果のゴール設定をする
- 1つの方法に固執しない
1つずつ見てみましょう。
子どもの特性に合わせた方法を探す
子どもが学校の勉強に追いつくために、親は子どもの特性に合った方法を探すことが大切です。
人はいろんな性格や特性を持っており、子どもの頃はそれがとても色濃く出るので方法さえ合えば結果が出やすいからです。
遠回りのような気がしますが、ぜひ色々試してみてください。
成果のゴール設定をする
勉強に追いつくために親ができることは、求める結果のゴール設定を行うことです。
そもそも学校の勉強に追いつく、というのは実に曖昧な目標ですよね。
「学校のテストで60点をとる」など明確な目標設定を行えば、足りないものを補うことが目標になります。
あなたのゴール設定はどういったものになるのでしょう?
1度しっかり考えてみましょう。
1つの方法に固執しない
学校の勉強に追いつくために、親は1つの方法に固執しないようにしましょう。
子どもにとってより良いものに出会う機会を失ってしまう可能性がありますし、合わない場合には面白くないので子どものやる気もなくす可能性があるからです。
1つのやり方に固執せず、合っているのかを見極めながら勉強のフォローをしてあげることが大切です。
合わない方法は切り捨てるのも親の役目、と思ってしっかり子どもを観察してください。
不登校の子どもは学校の勉強に追いつかないといけないの?
不登校の子どもは学校の勉強に本当に追いつかないといけないのでしょうか?
私の娘が小学3年生で不登校になった時は、学校の勉強に追いつく方が良いと思っていました。
しかし、不登校の子どもにとっては、勉強より社会に復帰できるかの方が重要だと親子ともども経験しました。
社会に出てみれば素敵な人がみんな高学歴というわけでもないですよね。
不登校の子どもには社会にでる力、出ても困らない力が必要です。
「勉強」とは何を指すのか、あなたがしっかり定義してみてください。
そのうえで、必要なことに力を貸してあげるのが親にできることの1つです。
まとめ
不登校の子どもが学校の勉強に追いつく方法と、勉強への考え方を紹介しました。
不登校の形はさまざまで、勉強方法も本当に十人十色です。
遠回りのように見えるけれど子どもに合った形を探す、そんな親の寄り添い方も素敵ですよね。
ぜひ、参考にしてみてください。
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