「リビング学習はいつまで続けたらいいの?」
取り入れる家庭も増えているリビング学習ですが、継続の仕方が気になりますよね。
実は、子どもの成長や学習習慣に応じて、適切なタイミングで子ども部屋に移行するポイントがあるのです。
本記事では、子育て経験のある筆者がリビング学習から子ども部屋に移行する目安と体験談を紹介します。
リビング学習の継続について気になる方は、ぜひ参考にしてくださいね。
リビング学習のメリットとは?
リビング学習には、どのようなメリットがあるのでしょうか?
主なメリットを4つ紹介します。
- 集中力が身に付く
- 親子でコミュニケーションが取りやすい
- 親がサポートしやすい
- 広いスペースで学習できる
参考サイト:Gakken
集中力が身に付く
リビング学習の大きなメリットは、集中力が身に付く点です。
家族の活動が多い場所であるリビングで勉強をすると、適度な雑音や動きがあるために自然に集中力が鍛えられていきます。
高い集中力が身に付くと、将来のさまざまな学習や仕事の環境においても大いに役立つでしょう。
親子でコミュニケーションが取りやすい
親子のコミュニケーションが取りやすいことが、リビング学習のメリットです。
リビングで学習すると親は自然に勉強の様子を見守れるため、子どもが必要なときにも声をかけやすくなるのです。
また、子ども部屋で勉強するのとは違い、親が子どもの学習の取り組み方や態度を把握しやすくなります。
コミュニケーションは親子の絆を強めるだけでなく、子どもに安心感を与え学習意欲の向上につながります。
親がサポートしやすい
リビング学習のメリットには、親がサポートしやすいことがあげられます。
親がそばで学習を見ていれば、子どもが間違えたときや解くのに苦労しているときなどに、すぐにサポートしてあげられます。
子どもがひとりで悩む時間を減らせるため、効率的に学習を進められるでしょう。
また、子どもの学習の進み具合を把握しやすく、必要なときに適切なアドバイスができます。
親が学習環境を整える手助けをすることで、子どもは集中して勉強に取り組めるため学習効果が高まります。
広いスペースで学習できる
広いスペースで学習できるのも、リビング学習のメリットです。
リビングにあるダイニングテーブルを使えば教材や学習道具を自由に広げられ、スペースに余裕をもって勉強に取り組めます。
読書・書き取り・計算練習など、広いリビングでは複数の学習を同時に行うことも可能です。
リビングの広いスペースを活用すれば、効率的に学習を進められるでしょう。
リビング学習はいつまで?子ども部屋に移行する目安
リビング学習から子ども部屋に移行する時期には、どのような目安があるのでしょうか?
主なポイントを4つ紹介します。
- 低学年のうちはリビング学習がおすすめ
- 高学年になったらリビングと子ども部屋を使い分ける
- 中学生・高校生は自室や図書館などが集中しやすい
- 子どもの気持ちに合わせてリビング学習を活用する
低学年のうちはリビング学習がおすすめ
子どもが低学年のうちは、まずリビング学習で学習習慣を身に付けさせるのがおすすめです。
家族のいる安心感が得られるリビングでは、子どももリラックスしながら学習できます。
低学年では部屋でひとりで学習することが難しく、親のサポートが必要な子どもも多くいます。
学校の宿題や日々の予習・復習など、毎日の学習習慣をつけたいときには、親の目が届きやすいリビング学習が最適です。
参考サイト:教材専門店のウィング
参考サイト:プリゼロ通信
高学年になったらリビングと子ども部屋を使い分ける
高学年以降は、リビングと自室を使い分けるとよいでしょう。
学校で習う内容も少しずつ難しくなる高学年からは、長い時間集中して勉強に取り組む必要がでてきます。
学習内容に合わせて、柔軟に場所を使い分けるのがおすすめです。
じっくり集中して取り組む必要がある勉強には子ども部屋を使い、宿題などのルーティンの学習にはリビングがよいでしょう。
特に、中学受験に取り組む場合には、集中できる個別の空間での勉強に切り替える必要がでてきます。
リビング、子ども部屋での学習をうまく使い分けられるよう、どちらも子どもが集中しやすい環境に整えておくとよいですね。
中学生・高校生は自室や図書館などが集中しやすい
中学生・高校生になると、集中しやすい自室や図書館などでの学習もおすすめです。
学習内容がさらに専門的になる中学生・高校生では、勉強量も増加して集中力が必要になってきます。
静かな自室なら集中して勉強に取り組めるため、効率的な学習が可能です。
また、図書館には豊富な資料があり環境が整っているため、便利に学習に取り組めます。
自分で学習時間を管理して計画的に勉強に取り組めば、大学生や社会人になった際にも役立つでしょう。
中学生・高校生には、静かで集中できる環境での学習が望ましいといえます。
子どもの気持ちに合わせてリビング学習を活用する
リビング学習は、子どもの気持ちや状態に合わせて柔軟に活用するとよいでしょう。
リビング学習のメリットは、家族の近くにいる安心感から、子どもがリラックスして勉強に取り組める点です。
リビングでの学習を希望する場合には、子どもの気持ちを尊重することが大切です。
リビング学習は、年齢での明確な区切りが決まっている訳ありません。
小学生はもちろん、中学生・高校生と成長しても、子どもが希望するならばリビングで学習してかまわないのです。
子どもの希望や学習内容などに応じて、リビング学習を活用するのがおすすめです。
【体験談】リビング学習はいつまで続けた?
リビング学習は、いつまで続けるとよいのでしょうか?
おすすめの体験談を3つ紹介します。
- 低学年まで続けたAさんの長女
- 小学校卒業まで続けたBさんの次男
- 中学生になっても学習を続けたCさんの長女
低学年まで続けたAさんの長女
小学校低学年までリビング学習をさせた、Aさんの長女のケースを紹介します。
Aさんの長女は、小学校に入学したての頃は宿題をするにも親の見守りが必要だったため、リビング学習を取り入れました。
Aさんも毎日夕食の準備をしながら長女の学習を見守り、わからない問題があればすぐにサポートができていました。
小学校3年生になると、学習内容が少しずつ難しくなり、家族のいる環境では集中しにくい様子が見られたそうです。
Aさんは、長女が高学年に入るタイミングで学習机を用意して、子ども部屋での学習に切り替えさせました。
リビング学習で身に付けた勉強習慣を基盤に、長女は子ども部屋でも集中して勉強に取り組めたため、スムーズに移行できたようです。
小学校卒業まで続けたBさんの次男
次男が小学校を卒業するまでリビングで学習を続けた、Bさん宅のケースを紹介します。
Bさん宅では、小学校入学時から1階のリビングの隅に学習机を置いて、子どもたちを勉強させていました。
次男は4年生に進級するタイミングで塾通いを始めたため、集中できるようにと2階の子ども部屋へ学習机を移動させました。
しかし親の思いとは裏腹に、怖がりな次男は2階に上がらずダイニングテーブルで勉強するように。
結局、次男の学習机をリビングに逆戻りさせて、小学校卒業まではリビング学習を継続させたそうです。
Bさんの次男は、中学入学を機に自室での学習にスムーズに移行できたようです。
中学生になっても学習を続けたCさんの長女
中学生になってもリビング学習を継続させた、Cさんの長女のケースを紹介します。
Cさんの娘は、家族がいる環境で勉強する方が孤独感を感じず安心して取り組めたようで、リビング学習を続けました。
リビングでは家族の目があるために、怠けることもなく集中して勉強できたようです。
日々の宿題や暗記をするときにはリビングで、試験勉強に取り組む場合には自室の机に向かうなど柔軟に切り替えています。
どうしても自宅では集中できないと感じたときには、図書館や自習室を活用することも。
共働きのCさん宅では、娘のリビング学習が大切な親子のコミュニケーションの場になっているそうです。
まとめ
昨今取り入れる家庭も増えたリビング学習ですが、いつまで続けてよいのか気になりますよね。
本記事では、リビング学習から子ども部屋に移行する目安や体験談を紹介しました。
リビング・子ども部屋にかかわらず、成長や学習習慣に応じて、子どもがリラックスして勉強に集中できる環境をサポートすることが大切です。
今回ご紹介した内容を参考に、子どもに合わせたスタイルでリビング学習をサポートしてあげてくださいね。
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