「聴覚障害者とスムーズに筆談したい！」

聴覚障害者とうまく筆談したいけど、どうやったらスムーズに筆談できるか頭を悩ませているという方もいらっしゃるのでは。

実は、聴覚障害者との筆談には注意点があるのです。

本記事では、聴覚障害者との筆談の注意点とスムーズなコミュニケーションのコツを紹介します。

聴覚障害者とスムーズに筆談したい方は、ぜひ参考にしてくださいね。

聴覚障害者との筆談コミュニケーションのメリット・デメリット

聴覚障害者との筆談コミュニケーションでは、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。

メリットとデメリットをそれぞれ紹介します。

• メリット
• デメリット

参考サイト：pekomagazine

メリット

聴覚障害者との筆談コミュニケーションのメリットは、文字のみで意思疎通ができることです。

声を出さなくても、書くものがあれば聴覚障害者とのコミュニケーションがとれます。

文字だけでなく、イラストを書いて説明することもあり、情報を正確に伝えることができます。

静かなコミュニケーションになるので、周囲に気を使わなくてよくプライバシーも守りつつやりとりが可能です。

デメリット

聴覚障害者との筆談コミュニケーションのデメリットは、やり取りに時間がかかることです。

言いたいことをすべて書くので時間がかかってしまい、急いでしまって字が雑になり気味です。

感情や細かい表現など言葉と身振り手振りだと伝わることが、筆談だと伝わりにくい表現も出てきます。

筆談したい場合にたとえばペンが1本しかないとき、交互にペンの貸し借りをする必要があり、紙が小さいと見えにくくなります。

机がない・暗いなど適切な環境ではない場合も、やりとりしづらくなってしまいます。

聴覚障害者と筆談する場合の注意点

聴覚障害者との筆談する場合には、どのようなことに注意したらいいでしょうか

注意点を7選紹介します。

• 大きめの読みやすい文字で書く
• 適度に漢字を交える
• 短い言葉で簡潔に伝える
• 二重否定は使用しない
• 横書きにする
• 確認する
• 相手に配慮する

大きめの読みやすい文字で書く

聴覚障害者との筆談では、大きめの読みやすい文字で書くことが大切です。

言いたいことを全部書いているので、どうしても雑な字になることが多いです。

「数字の0と6が微妙にわかりにくい」「自分は見えるけど相手は小さくて判断できない」などという書き方だと、困惑してしまいます。

大きめの文字ではっきりとわかる色のペンで、書きましょう。

適度に漢字を交える

聴覚障害者との筆談では、適度に漢字を交えることもポイントです。

早く書きたいので、全部ひらがなやひらがな多めで書くと読む側からすると、わかりにくく解読するのに時間がかかることがあります。

難しい漢字をわざわざ書く必要はありませんが、ある程度適度に漢字を交える方が読みやすいです。

わかりやすく書くようにしましょう。

短い言葉で簡潔に伝える

短い言葉で簡潔に伝えることも、聴覚障害者との筆談では大切です。

言いたいことは一言なのに、だらだらと説明をしていると何のことが言いたいかわからなくなってしまいます。

たくさん書いたのに、何が言いたいかわからないとお互いストレスになってしまうので、言いたいことは端的に伝えましょう。

箇条書きで書くのはわかりやすくておすすめです。

二重否定は使用しない

聴覚障害者との筆談では、二重否定は控えましょう。

二重否定をすると、肯定なのか否定なのかわからず混乱を招いてしまいます。

たとえば「しないわけではない」とか「行かないわけではない」と言われるとどっちだろうと考えてしまいます。

二重否定は使わず、肯定や否定もはっきりわかるように伝えましょう。

横書きにする

聴覚障害者との筆談では、横書きにすることもポイントです。

縦書きだと書いている間に文字が隠れてしまい、見えません。

ノートや筆談ボードでやりとりする際、どのような形でも横書きで書きましょう。

数字はアラビア数字で誰が見てもわかりやすく書くのがポイントです。

確認する

聴覚障害者との筆談をする注意点は、確認することです。

伝えたいことが、うまく伝わっていないことがあるからです。

自分の思いが伝わっているか「伝わりましたか」「OKですか」など確認することが大切です。

細かい説明が伝わらなかったり、異なってとらえられたりすることがあると、誤解を招く要因になってしまいます。

お互いに疑問や不明点をそのままにせず、確認しあって認識をあわせるとスムーズに筆談できます。

相手に配慮する

相手に配慮することも、聴覚障害者との筆談での注意点です。

「あれ」「それ」など抽象的な表現やまわりくどい言葉・丁寧すぎて長い文・わかりにくい表現や言葉は避けましょう。

相手を思いやって伝えることが大切です。

相手が不安に思うような行動は避けて、相手に配慮し反応を見ながら筆談しましょう。

まとめ

聴覚障害者と筆談でスムーズにコミュニケーションをしたいけど、どうすればいいか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

実は、筆談でコミュニケーションをとるにはいくつかの注意点があるのです。

本記事では、聴覚障害者との筆談における注意点と、コミュニケーションをスムーズに行うためのコツを紹介しました。

聴覚障害者と筆談でスムーズにやりとりしたい方は、ぜひ本記事を参考に筆談のコツをつかんでくださいね。