「禁煙すると、身体にどんな症状がでてくるんだろう」
禁煙を考えている方は、どのような離脱症状が起こるか不安になりますよね。
実は、禁煙の離脱症状を和らげる方法はあります。
本記事では、禁煙による離脱症状のピークの時期や症状の和らげ方を紹介します。
禁煙を考えている方はもちろん、離脱症状に悩む方はぜひ参考にしてくださいね。
禁煙による離脱症状はなぜ起こる?ピークはいつ?
そもそも、禁煙による離脱症状はなぜ起こるのでしょうか。またピークはいつ来るのでしょうか。
- 離脱症状はニコチンが体内から抜け出すことが原因で起こる
- ピークは禁煙開始後2~3日
詳しく説明します。
離脱症状はニコチンが体内から抜け出すことが原因で起こる
禁煙の離脱症状は、ニコチンが体内から抜け出すことが原因で起こります。
タバコに含まれるニコチンが身体に取り込まれると、脳の中で快感や心地良さをもたらすドパミンの分泌が促進され、イライラなどの不快感が解消されます。
禁煙するとニコチンが身体に取り込まれず体内から抜け出すので、イライラやストレスが再び出てくるのです。
ピークは禁煙開始後2~3日
禁煙の離脱症状のピークは、禁煙開始後2〜3日と言われています。
なぜなら、禁煙を開始して3日間を過ぎるとニコチンが完全に抜ける目安だからです。
しかし、このピークを過ぎると離脱症状も徐々に消えていきます。
禁煙を始めてから、2〜3日をどう乗り越えるかがポイントになります。
(参考:日本呼吸器学会|禁煙のすすめ)
ピーク時が一番辛い!禁煙すると起こりがちな離脱症状とは?
そもそも、禁煙すると起こりがちなつらい離脱症状には何があるでしょうか。
- イライラ感
- 集中力の低下
- 体のだるさ
- めまいや頭痛
- 睡眠障害
詳しく説明します。
イライラ感
禁煙すると起こりがちな離脱症状に、イライラ感があります。
タバコを吸っている間は、ニコチンによる刺激で気分が落ち着くような感覚になります。
ところが、禁煙で体内のニコチンが抜け出すと、不安やストレスが再び現れるようになるのです。
集中力の低下
禁煙で起こりがちな離脱症状に、集中力の低下もあります。
タバコを吸っている間は、頭がすっきりしたという感覚になります。
しかし、禁煙によりニコチンが体の外に抜け出すことで、ニコチンの刺激によって分泌促進されていたドパミンが低下するため、集中力が低下するのです。
禁煙開始後は時間の経過とともに体内の本来のホルモン分泌が正常に近づくため、集中力の低下は改善されます。
体のだるさ
体のだるさも、禁煙で起こりがちな離脱症状です。
ドパミンには、快感や心地良さをもたらす働きがあります。
禁煙をすることでニコチンの効果が切れると、ドパミンの分泌が促進されなくなるため、体のだるさを感じてしまうのです。
身体のだるさも集中力の低下と同様に、禁煙開始後に時間が経つと体内のホルモン分泌は正常に近づくため改善されます。
めまいや頭痛
めまいや頭痛も、禁煙で起こりがちな離脱症状です。
ニコチンは血管を収縮させる作用があり、タバコを吸うことで血流が悪くなります。
禁煙によりニコチンが体の外に抜け出すと、今まで収縮していた血管が広がるため、その反動で血流が良くなりめまいや頭痛が起こるのです。
めまいや頭痛は、禁煙を開始後一時的な症状なので、離脱症状が起こる2〜3日のピークが過ぎると和らぎます。
睡眠障害
禁煙で起こりがちな離脱症状に、睡眠障害もあります。
タバコを吸っている間は、取り込まれたニコチンにより、体は快感や心地良さを感じるような錯覚に陥っています。
しかしニコチンが体外に出ていくことで、ストレスやイライラ感が再び出てくると、それを抑えようと「タバコを吸いたい」という気持ちに囚われてしまい、良好な睡眠が得られなくなるのです。
ピーク時を乗り越えよう!禁煙による離脱症状を和らげる5つの方法
禁煙の離脱症状を和らげる方法には、どのような方法があるのでしょうか。
- 環境や行動パターンを変える
- 喫煙する代わりにほかの行為をする
- 適度な運動をする
- 禁煙補助薬を活用する
- 禁煙治療を受ける
詳しく説明します。
環境や行動パターンを変える
禁煙の離脱症状を和らげるために、環境や行動パターンを変えてみましょう。
禁煙をするまでは喫煙が生活の一部となっています。
喫煙に結びつくような行動を見直すことで、「タバコを吸いたい」という気持ちを減らせるのです。
例えば喫煙グッズを捨てる、喫煙をしている人の近くに行かない、外出時は喫煙したくなるような喫茶店やパチンコ店に行かないなどの方法があります。
ただし、環境や行動パターンを大幅に変えるとストレスが増す場合があります。
そのような時は、無理のない範囲で取り組んでみましょう。
喫煙する代わりにほかの行為をする
離脱症状を和らげるためには、喫煙する代わりにほかの行為を行うことも有効です。
禁煙開始後は、喫煙したいという気持ちが一日の中で何度も出てきます。
喫煙したい衝動が湧いてきた場合、代わりにどのような行動をするのかを決めておくと、喫煙への流れを断ち切りやすくなります。
例えば、朝起きてすぐに喫煙したくなったら水を飲んだり顔を洗ったりしてみましょう。
また、食後に喫煙したくなったらガムを噛む、歯磨きをするなどの方法があります。
適度な運動をする
適度な運動をすることも離脱症状を和らげる方法です。
適度な運動はストレス解消になり、喫煙したい気持ちを紛らわすことにもつながるからです。
家の近くをウォーキングしたり、サイクリングをしたりするなど、手軽に始められる方法から取り入れてみてはいかがでしょうか。
禁煙補助薬を活用する
禁煙補助薬を活用することも、離脱症状を和らげるのに役立ちます。
禁煙補助薬は薬局やドラッグストアで購入できる市販品があります。
パッチタイプとガムタイプの2種類があるので、使いやすいものを選びましょう。
禁煙補助薬の主な成分はニコチンです。
離脱症状が出た時にタバコの代用として使うと、離脱症状を軽減できます。
なかなか禁煙が進まない場合は、自分の生活スタイルや環境に応じて、禁煙補助薬の使用を検討してはいかがでしょうか。
禁煙治療を受ける
適切な禁煙治療は、禁煙の離脱症状を和らげてくれます。
禁煙治療とは、禁煙外来を設けた医療機関を受診し、薬を使いながら禁煙を進める治療です。
医師と一緒に取り組むため、離脱症状に対処しながら確実に禁煙を進めることができます。
標準的な治療期間は3ヶ月間で、その間は健康保険が適用されるため、負担金も抑えられます。
「離脱症状が苦しい」「自力だと禁煙治療が進みにくい」と悩んでいる方は、医療機関に相談しましょう。
まとめ
「禁煙すると、身体にどんな症状がでてくるんだろう」
禁煙を考えている方は、どのような離脱症状が起こるか不安になりますよね。
実は、禁煙の離脱症状を和らげる方法はあります。
本記事では、禁煙による離脱症状のピークの時期や症状の和らげ方を紹介しました。
禁煙を考えている方はもちろん、離脱症状に悩む方はぜひ参考にしてくださいね。
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