国際結婚では、文化の違いが結婚生活に影響を及ぼしがちです。
最悪、文化の違いが原因で結婚生活が破綻してしまうことも。
本記事では、国際結婚の結婚生活に影響を及ぼす文化の違いや乗り越え方を紹介します。
国際結婚の文化の違いに悩んでいる方は参考にしてくださいね。
国際結婚で文化の違いを感じた体験談
国際結婚で文化の違いを感じるのはどのようなときでしょうか?
外国人の夫をもつ筆者の体験談を紹介します。
- 言語
- 食べ物
- 宗教
- お金に対する感覚
言語
筆者が国際結婚で感じている文化の違いは、言語です。
私たち夫婦は英語を共通言語としていますが、それぞれの母語を英語に翻訳する形でコミュニケーションを取っています。
そのため、日本語同士の会話で発生しないような微妙なニュアンスの違いや誤解がよく発生します。
また、それぞれの母語で友人と話をしていると、自分の悪口を言われているなどのあらぬ疑いを持ったりやきもちをやいたりしてしまうこともありました。
食べ物
食べ物も筆者が国際結婚で感じている文化の違いの一つです。
筆者が結婚した当初、外国人の夫は日本食を一切食べられませんでした。
なぜなら、彼が生まれ育った環境が日本とは大きく異なるため、慣れ親しんだ食材や味付けが大きく異なるからです。
特に日本食の生ものを食べる文化や味付けの甘さ、出汁のにおいが夫にとっては未知の体験で、受け入れがたいものだったのです。
また、味噌や醤油は塩辛く、健康上心配になるということも。
一方で私も、彼の国の料理はスパイスが強すぎて辛く感じ、毎日食べるのに大変な思いをしました。
宗教
宗教の違いも筆者が国際結婚で感じている文化の違いです。
日本で過ごしているとあまり感じませんが、宗教による制約は生活に大きく影響を与えるからです。
筆者の場合は、夫の宗教上の制約で、食事にいく場所を選ばなければいけないことが大変です。
特に筆者の実家の家族の理解を得るのが大変で、食べられないものを食卓に出そうとするので、何度も注意をしました。
宗教上の制約は、どの神様を信じるかだけにとどまらず、生活全般に及びます。
- 食べ物
- アルコールの可否
- 一定期間の断食
- 服装
- 礼拝
- 休日・祝日
- 改宗の有無 など
宗教的な制約のない筆者が、夫の生活スタイルに合わせるのは窮屈に感じます。
お金に対する感覚
筆者が国際結婚で感じている文化の違いはお金に対する感覚の違いです。
日本人は、将来のことを考えて貯蓄をする堅実な人が多いと言われます。
筆者も将来のことを考えて毎月決まった額を貯金することを考えます。
一方で、外国人夫の場合、故郷の親族や友人から借金を申し込まれてお金を貸したもののそのまま返ってこないこともあり大きなギャップを感じました。
【国際結婚の体験談】文化の違いを乗り越えるためにしていること
国際結婚で文化の違いを乗り越えるためには、どのようなことを意識すればよいのでしょうか。
外国人夫との結婚生活での筆者の体験談を紹介します。
- 経験者から知識を得る
- 相手の考え方を知る
- 本を読んで学ぶ
- 相手の文化をそのまま受け入れる
- 妥協する
- 譲れないところの線引きをはっきりさせる
経験者から知識を得る
国際結婚の文化の違いを乗り越えるために筆者がしたことは、経験者から知識を得ることです。
結婚前、筆者には夫と同じ国出身の人と結婚をした人が近くにいなかったので、ブログやSNSを通じて情報を集めました。
ブログやSNSで情報を集める場合は、情報や価値観が偏らないように複数の人をフォローするようにしていました。
経験者の話を聞いておことで、今後自分が体験するときの心構えができたことがよかったと感じます。
また、経験者の話を参考にして先に対処法を考えられたのが、よかったです。
相手の考え方を知る
筆者は国際結婚の文化の違いを乗り越えるために、相手の考え方を知ることを大切にしました。
なぜなら、相手の考え方を知ることが相手の文化を知る第一歩になるからです。
出身国が異なると、持っている価値観は異なります。
相手の考え方を知って自分との違いを把握すれば、文化の違いによる誤解や衝突を避けやすくなるはずです。
国際結婚の文化の違いを乗り越えるきっかけになるだけでなく、新しい価値観を手に入れられます。
おかげで、夫婦喧嘩のときにも、熱くなりすぎずにすみました。
本を読んで学ぶ
国際結婚の文化の違いを乗り越えるために筆者が積極的に取り組んだのが、本を読んで学ぶことです。
本を読むことで、客観的に相手の文化を知ることができました。
特に、相手の国の歴史・宗教・風土・風習などは、配偶者から聞くより本から情報を得た方が、情報の正確さと量の両面でメリットがあります。
また、配偶者の主観や価値観が混ざらないので、より客観的な情報を取り入れられるのです。
より客観的な情報を取り入れることで、相手が持っている文化や自分との文化の違いが、なぜ発生するのかを理解できます。
本を読むときには、情報が偏らないように一つの主題で複数の本を読むようにすると、深い理解が得られるのがよかったです。
相手の文化をそのまま受け入れてみる
国際結婚における文化の違いを乗り越えるためには、相手の文化をそのまま受け入れてみることも必要です。
筆者の場合、食べ物は比較的相手の文化をそのまま受け入れる体験がしやすいものでした。
先入観をもたずに食事を楽しめ、食材や味付けなど新しい感覚を味わうことができます。
そして、日本とは異なる相手の国や風土などへの理解も深まります。
なぜなら、相手の文化をそのまま受け入れると新たな価値観が生まれることがあるからです。
筆者の夫は、日本の文化や生活習慣に反発してしまいそうなとき、「へー、そうなんだ」ととりあえず口に出して慣れようとしていました。
口に出すことで反発心がなくなり、自分の文化と日本の文化の違いを知り、新たな価値観を作るようにしていました。
妥協する
国際結婚における文化の違いを乗り越えるために、妥協することも必要だと筆者は考えます。
妥協することで、文化の違いで生じる衝突を回避することができるからです。
筆者の夫は宗教の理由や味付けの問題・相手の嗜好の問題で食べられないものがあります。
夫が食べられないものは無理に食べなくてよい、自分も食べなくてよいと決めてしまうと気が楽になりますし、お互いにストレスが減りました。
夫にあれこれ期待をしていたときよりも許容幅が大きいほうが妥協することで、日々起こる問題を回避でき、ストレスも減ったように思います。
譲れないところの線引きをはっきりさせる
国際結婚における文化の違いを乗り越えるために、筆者が一番重要だと考えるのは、譲れないところの線引きをはっきりさせることです。
筆者は、「日本ではルールや規則を守ること」を夫に口酸っぱく言ってきました。
なぜなら、ルールを守らないと逮捕されたり、罰金が発生したりするからです。
筆者の知り合いの話ですが、彼女の夫は長い間日本で税金や社会保険料の支払いを滞納していました。
彼女の夫の国では日本のように制度がはっきりしていなかったため、自分の国と同じように対応してしまったのです。
滞納してしまった結果、社会的な問題を発生させ、追徴課税や延滞金の支払いなどの不利益を被ってしまいました。
税金・保険料など、彼の国にない制度についての線引きをはっきりさせるために初めはよく夫ともめました。
しかし、日本でトラブルに遭う友人を見て、線引きが大事なことであると理解してくれました。
まとめ
本記事では、国際結婚の結婚生活に影響を及ぼす文化の違いや乗り越え方を紹介しました。
国際結婚では、お互いの文化の違いが結婚生活に影響を及ぼしがちです。
国際結婚の文化の違いに悩んでいる方は、紹介した内容を参考に文化の違いを乗り越えてみてくださいね。
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