「自閉スペクトラム症の我が子がくるくる回るのはどうしてなんだろう?」
子供のくるくる回る行動をそばでみていると、どうしても気になりますよね。
筆者の自閉スペクトラム症の子供も、よくくるくる回っています。
そこでこの行動について調べてみると、実は子供にとってはくるくる回る大切な理由があることが分かったんです。
本記事では、自閉スペクトラム症の子供がくるくる回る理由や対処法をご紹介していきます。
筆者は理由や対処法を知ることで、意味がないようにみえていた子供の行動がとても愛おしく感じるようになりました。
子供のくるくる回る行動が気になるママの参考になれば嬉しいです。
自閉スペクトラム症の子供がくるくる回るのはなぜ?
自閉スペクトラム症の子供がくるくる回る理由として、以下のことが考えられます。
- 要求を伝えたい
- 安心感を得たい
- 自分を刺激したい
詳しくご紹介します。
要求を伝えたい
自閉スペクトラム症の子供がくるくる回る理由の1つ目は「要求を伝えたいから」です。
自閉スペクトラム症の子供は、言葉や自分の要求を相手に伝えるのが苦手です。
そのため、自分の要求や不満をくるくる回ることで表現していることがあります。
筆者の友人の自閉スペクトラム症の子供は、眠くなるとくるくる回るそうです。
友人は子供がくるくる回ると「もう寝たい」という子供の要求を受け取り、寝かしつけています。
「伝えたいことがあるのかな」という視点で子供を観察すれば、みえてくる子供の要求や不満があるかもしれません。
安心感を得たい
自閉スペクトラム症の子供がくるくる回る理由の2つ目は「安心感を得たいから」です。
自閉スペクトラム症の子供は、感情の表出が苦手だったり刺激へ過敏に反応したりすることから、強いストレスを受ける場合が多いです。
そのためくるくる回ることで、ストレスや不快な感情を遠ざけ、安心感を得ようとしています。
自閉スペクトラム症の太郎くんは、予期せぬ友達の訪問後に高速でくるくる回り始めました。
太郎くんのママまゆんさんは、太郎くんが自分では処理できない思いを整理し、安心感を得るためにくるくる回っていたのだと分析してます。
不安や不快を感じやすい子供に寄り添い、くるくる回る行動も受け止められるママでありたいと思いました。
参考サイト:LITALICO 発達ナビ
自分を刺激したい
自閉スペクトラム症の子供がくるくる回る理由の3つ目は「自分を刺激したいから」です。
自閉スペクトラム症の子供は、感覚鈍麻の特徴を持っている場合もあります。
そのため、通常より強く大きい行動を取ることで刺激や感覚を味わおうとするのです。
くるくる回る行動には、「くるくる回る感覚を味わいたい」「楽しみたい」という理由が隠れている可能性があります。
筆者の自閉スペクトラム症の息子は、いつもにこにこしながらくるくる回っています。
くるくる回ることでみえる景色や感覚を楽しんで、自分を刺激しているのかもしれません。
くるくる回る以外!自閉スペクトラム症の子供にみられる常同行動
くるくる回る以外にも、自閉スペクトラム症の子供にみられる代表的な常同行動には、次のような行動があります。
- 目的なく飛び跳ね続ける
- 壁に自ら頭をぶつける
- 手を叩く
- 手をひらひらさせ続ける
- 自分の髪の毛を引っ張る
- 物を振り回し続ける
- 回転物をずっとみている(稼働中の洗濯機など)
- 歯を鳴らす
- 不自然な体勢でい続けようとする
- 自分や他人の匂いをかぐ
- 一見意味が分からない言葉を繰り返す
常同行動は子供によって現れ方が違います。
ご紹介した以外にも多くの常同行動がありますし、子供によって程度や現れる種類の数にも違いがあります。
筆者の自閉スペクトラム症の子供は、3歳の時は手をひらひらさせたり物を振り回し続けたりする常同行動がよくみられました。
しかし4歳になった今は全くみられなくなり、代わりにくるくる回る常同行動が目立つように。
情動行動の現れ方は、年齢によって変わる場合があります。
自閉スペクトラム症の子供の常同行動は止めてもいいの?
常同行動によって日常生活に大きく影響が出ている時以外は、無理に止める必要はありません。
日常生活に大きく影響が出ている時というのは、例えば以下のような自傷や他害、学習の妨げとなっている時です。
- 自分の体をつねる
- 壁に頭を打ち続ける
- 他人に噛み付いたり髪の毛を引っ張ったりする
- 学習中に立ち上がってくるくる回る
- 学習中に大声で話し、他の子供の学習を妨げる
子供なりの感情や訴えの表出方法である常同行動は、必要な時以外は無理に止めず、危険がないか注意しながら見守ると良いでしょう。
自閉スペクトラム症の子供の常同行動が気になる時の対処法
自閉スペクトラム症の子供の常同行動が気になる時の対処法として、以下の4つをご紹介します。
- 別の行動に置き換える
- 具体的な行動を指示する
- ルールを決める
- 環境を整える
別の行動に置き換える
自閉スペクトラム症の子供の常同行動が気になる時の対処法の1つ目は「別の行動に置き換える」です。
具体的な行動の置き換えの例をご紹介します。
- 自分をつねる行動には、緩衝材(プチプチ)や粘土などを触らせる
- いつまでも机を叩いている行動の代わりに、タンバリンなど楽器を叩いてもらう
- 爪を噛む行動を、タオルを噛むように置き換える
置き換えは、子供によって当てはまるものが違いますので、ぴったりくる行動を探すのは難しく感じるかもしれません。
しかし、意外なものが置き換え行動として子供に当てはまる場合もありますので、気負わずに色々なものを試してみてくださいね。
具体的な行動を指示する
自閉スペクトラム症の子供の常同行動が気になる時の対処法の2つ目は「具体的な行動を指示する」です。
自閉スペクトラム症の子供は次の具体的な行動が分からないと、不安な気持ちを常同行動で現すことがあります。
そのような時は「電車のおもちゃをこの箱に入れて片付けようか」と具体的な行動の指示を出すことが効果的です。
常同行動だけでなく、子供の表情も観察することで「次の行動が分からないんだな」「手持ち無沙汰になっているな」と分かるかもしれませんね。
ルールを決める
自閉スペクトラム症の子供の常同行動が気になる時の対処法の3つ目は「ルールを決める」です。
例えば、街中や学校で大声を出す常同行動がみられる時は「大声を出すのは家の中だけにしようね」「教室の外ならいいよ」というルールを決めることが効果的です。
場所を指定することは、行動を制限する練習にもなりますし、子供にとっても「ここなら大丈夫なんだ」という安心感に繋がります。
子供がルールを守れた時は、たくさん褒めてあげてくださいね。
ママから褒められた経験は、自閉スペクトラム症の子供にとって大きな自信になります。
環境を整える
自閉スペクトラム症の子供の常同行動が気になる時の対処法の4つ目は「環境を整える」です。
環境を整えることで子供が安心でき、危険がなくなることが理由です。
例えば、飛び跳ねる常同行動を繰り返す子供にはトランポリンを用意することが効果的。
子供が「ここなら飛び跳ねてもいいんだ」と安心できますし、足への負担も少なくなります。
常同行動に対し環境を整えることは少しハードルが高いかもしれません。
そんな時は地域の支援センターや専門スタッフに相談すると、驚くくらい色々な方法を教えてくれますよ。
環境を整えるのに苦戦している方はぜひ相談してみてくださいね。
まとめ
子供がくるくる回る行動を繰り返しているのをそばでみていると、どうしても気になりますよね。
実は、自閉症スペクトラム症の子供がくるくる回るのには、理由があるのです。
本記事では、自閉スペクトラム症の子供がくるくる回る理由や対処法をご紹介しました。
子供の行動が気になるママの参考になれば嬉しいです。
参考サイト:LITALICO 発達ナビ
参考サイト:こどもプラス
コメントを残す