「母乳育児は痩せるって本当?」
母乳育児で本当に痩せられるなら、妊娠中に増加した体重や体型を、早く元に戻したいと思いますよね。
しかし母乳育児が痩せる理由が分からなかったり、予想していたより痩せないと不安になったりすることも。
実は母乳をつくって授乳する行為は、多くのエネルギーを使うため痩せやすいのです。
本記事では母乳育児が痩せる理由と、実際に痩せた先輩ママたちの体験談を紹介します。
なかなか痩せない場合の対処法も紹介しますので、母乳育児で痩せたい方は参考にしてくださいね。
母乳育児はなぜ痩せるの?
母乳育児は母乳を出すために多くのエネルギーが消費されるため、痩せやすくなります。
母乳を100ml出すために消費するエネルギーは、およそ60kcal程度。
もし1日に800mlの授乳をすると、1日に480kcalを消費するため、普通の食生活をしていても痩せやすいのです。
実際に約500kcalを消費するためには、体重50kgの人がゆっくりと1時間半のランニングをする必要があります。
授乳は毎日1時間半のランニングをしているのと同じカロリーを消費することになるため、自然と痩せやすくなるのです。
また赤ちゃんのために食事内容に気を使ったり、乳腺炎予防のために脂っこい食事を控えたりすることも痩せる原因になっています。
(参考:funcity)
母乳育児で痩せやすい時期は?
母乳育児では、産後1~6ヵ月頃までが痩せやすい時期です。
母乳の分泌量が安定し、赤ちゃんがたくさん飲んでくれるので、消費カロリーが増えて痩せやすくなるのです。
育児専門の情報サイトによるアンケートでは、「産後~3ヵ月の間にもっとも痩せた」という声が多くなっています。
出産直後は母乳の分泌量も少ないため、すぐに体重が戻ることは難しいですが、授乳を続けることで少しずつ体重が減ってくるようです。
また、妊娠中についた脂肪は水分が多く燃焼しやすいのも、痩せやすい理由です。
産後半年頃まではホルモンバランスの影響もあり脂肪が落ちやすいので、産後1~6ヵ月頃が痩せやすい時期と考えられます。
(参考:まなべび)
母乳育児で痩せた先輩ママ達の体験談
先輩ママたちは、どのように母乳育児で痩せたのでしょうか?
体験談を3つ紹介します。
- 好き放題食べても痩せた
- 和食中心の食事と母乳で痩せた
- しっかりと食事管理をして母乳で痩せた
好き放題食べても痩せた
筆者は長女妊娠中に17㎏近く太り、1年間の授乳中は好き放題食べていても、1年後には元の体重に戻りました。
おっぱいのトラブルも無かったため、ケーキなど脂質の多いお菓子も気にせず食べていました。
食べることでストレスを解消していた部分もあり、食事制限はしないようにしていたのです。
ただし産後の身体が回復してからは、子供の寝かしつけは抱っこでスクワットをするようにしたり、たくさん散歩に行くようにしたりと運動量を増やすよう心がけました。
産後半年までにはほぼ体重が戻り、1年間でゆっくりと元に戻りました。
和食中心の食事と母乳で痩せた
先輩ママのYさんは、和食中心の食事と母乳育児で7~10kg痩せたそうです。
チョコレートやケーキなどの脂肪分が多い食事を摂ると、おっぱいが張ってしまうため、おやつも和菓子にしていたとか。
和食中心の食生活にしたことで今まで悩まされていた便秘も解消されたようで、便秘解消も痩せる大きなポイントだったようです。
和食中心の食生活は母乳にもよく、赤ちゃんにもママにも健康的なので、ぜひ取り入れたいですね。
(参考:ever sense)
しっかりと食事管理をして母乳で痩せた
先輩ママのKさんは、産後しっかりと食事管理をして母乳育児で痩せたそうです。
母乳のために和食中心の食事にし、食事の量を落とさずに質を上げるようにしたとか。
食べ過ぎてしまった後には少し動くようにするなど、徹底して健康的に体重を戻したそうです。
出産直後から激しい運動や外出ができず、拭き掃除などの家の掃除でカロリー消費ができるようにしていたのも良いですね。
母乳のためになる食事を心がけ、3ヶ月でしっかりと体重を戻したそうです。
赤ちゃんにもママにも健康的なダイエットの好例といえるでしょう。
(参考:cozre)
母乳育児でも痩せない時の対処法
「母乳育児をしていても痩せない!」というときには、どのようにすれば良いのでしょうか?
痩せない時におすすめの対処法が4つあります。
- バランスの良い食事を心がける
- こまめに水分補給をする
- 食べ過ぎない
- 睡眠不足に気をつける
詳しく説明します。
バランスの良い食事を心がける
母乳育児をしてもなかなか痩せない時は、バランスの良い食事を心がけるようにしましょう。
赤ちゃんのお世話で忙しく、つい栄養バランスの悪い食事をしていたり、無意識に食べ過ぎたりしている可能性があります。
「忙しくて、自分の昼食は菓子パンになってしまう……」というママの声も。
和食を中心とした低脂質な食事にし、鉄分や葉酸、タンパク質をたくさん摂れるように意識してみましょう。
また、間食も高脂質で高カロリーなお菓子ではなく、ナッツ類やヨーグルトなど栄養のあるものを選ぶと良いですね。
産後の食事はママの身体の回復だけでなく、赤ちゃんが飲む母乳にも影響があります。
なるべくバランスの良い食事を心がけましょう。
こまめに水分補給をする
母乳育児でなかなか痩せない時は、こまめに水分補給をするようにしましょう。
体内の水分が不足すると母乳の分泌も減り、ママも便秘になりやすくなってしまうのです。
母乳の約90%が水分なので、母乳育児では多くの水分が必要です。
水分をしっかり摂ると母乳の分泌が良くなり、母乳で消費されるエネルギーも大きくなりますよ。
また、便秘はダイエットの大敵です。
そもそも産後は妊娠中に伸びた骨盤底筋が影響し、便を押し出す力が弱くなって便秘になりやすいものです。
便秘にならないようにしっかりと水分を摂り、代謝を上げるようにしましょう。
食べ過ぎない
母乳育児で痩せない時は、食べ過ぎている可能性があるので控えるようにしましょう。
授乳中はレプチンというホルモンが減少し、食欲をコントロールできなくなってしまいがちです。
レプチンは満腹ホルモンとも呼ばれ、満腹感を得られて食欲を抑える働きがあります。
授乳中は食べても食べても満腹にならないこともあり、いつのまにか母乳で消費するカロリーよりも多くのカロリーを摂取している可能性も。
食事の時間や回数を決め、間食も少し減らすか、低カロリーで栄養のあるナッツなどを選ぶようにしましょう。
授乳中はどうしてもお腹が空きますが、なるべく食べ過ぎないように心がけることが大切です。
睡眠不足に気をつける
母乳育児で痩せない時は、睡眠不足にならないように気を付けましょう。
睡眠不足になると食欲を増進するグレリンというホルモンが増え、食欲を抑えるレプチンと
いうホルモンの分泌が減ってしまいます。
授乳中はただでさえ女性ホルモンの影響でレプチンの分泌が減り、食欲を抑えられなくなりがちです。
赤ちゃんの授乳やお世話で、ママが十分な睡眠を取るのはとても難しいですよね。
なるべく赤ちゃんの昼寝の時間に一緒に昼寝をしたり、赤ちゃんの夜のお世話を家族にお願いしたりと、睡眠不足にならないように気を付けましょう。
まとめ
母乳育児をすると痩せると聞いていたのに、なかなか痩せないと心配になりますよね。
実は母乳育児は多くのエネルギーを消費するため、とても痩せやすいのです。
本記事では母乳育児で痩せる理由や体験談、母乳育児で痩せない時の対処法を紹介しました。
母乳育児で少しでも体重を戻したい方は、本記事を参考に母子ともに健康的なダイエットを実践してくださいね。
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