「最近、掃除機能付きのエアコンが汚れてきたような気がする……」
そんなとき、掃除機能付きエアコンは掃除が必要なのか、どうやって掃除すれば良いのかが分からないと困ってしまいますよね。
実は掃除機能付きでも自分で掃除したり、プロの掃除業者に掃除してもらったりする必要があります。
本記事では、夫と二人で一夏に100台以上のエアコン工事にまわる筆者が、掃除機能付きエアコンのお手入れ方法を解説します。
プロに掃除を依頼するメリットや注意点も紹介するので、掃除機能付きエアコンのお手入れに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてくださいね。
掃除機能付きのエアコンでも掃除は必要?
掃除機能付きのエアコンでも、定期的に掃除をする必要があります。
エアコンの自動掃除は、フィルターの汚れを取ってダストボックスに入れるだけなので、ダストボックスや内部の定期的な掃除が必要です。
冷房運転中に発生した結露はドレンホースを通って室外に排出されますが、一部はエアコン内に残り、内部は高湿度な状態になります。
掃除機能でフィルターの大きな埃は取り除けても、小さな埃はフィルターを越えてエアコン内部に付着しているのです。
カビは高湿度な環境で埃や汚れを栄養として繁殖するため、エアコン内部にはカビが発生しやすくなります。
特に掃除機能付きのエアコンは密閉度が高く、通常のエアコンよりカビが好む環境になっています。
掃除機能が付いていても、定期的なお手入れをしなければなりません。
掃除機能付きのエアコンのお手入れ方法
掃除機能付きのエアコンは、どのようにお手入れをすれば良いのでしょうか?
簡単な掃除の手順を紹介します。
- 必要なもの
- 手順1:本体前面のパネルを開けて、ダストボックスを洗う
- 手順2:フィルターを外して洗う
- 手順3:エアコン本体外側を拭いて、元に戻す
必要なもの
掃除機能付きのエアコンのお手入れには、次のものを準備してください。
- 掃除機(極細ノズルや隙間ノズル)
- 古ハブラシ
- タオル
- マスク(埃を吸わないために必要があれば着用)
- 脚立
手順1:本体前面のパネルを開けて、ダストボックスを洗う
まずはエアコン本体のコンセントを抜き、エアコン前面のパネルを開けます。
パネルは両サイドを持ち上げると簡単に開けられます。
ダストボックスを外し、中に溜まったゴミを捨てましょう。
ダストボックスが汚れている場合は、水や中性洗剤を使って古ハブラシなどで優しくこすって洗います。
タオルで水気を取り、風通しの良い日陰で乾かしておきます。
(ダストボックスの外し方は、各機種説明書を確認してください。)
手順2:フィルターを外して洗う
エアコンのフィルターの表面にある汚れを、掃除機の先で吸い取りましょう。
フィルターを外す前に簡単に埃を取っておくと、外すときに舞う埃を減らせます。
大きな埃が取れたらフィルターを外し、フィルター表面にまだ残っている埃を再度掃除機で吸い取りましょう。
フィルターの表側に埃が溜まるので、裏側からシャワーをかけてさらに汚れを洗い流します。
水だけで取れない場合は、古ハブラシで優しくこすって汚れを取りましょう。
フィルターは目の細かい繊細な網でできているため、力を入れすぎないように気を付けて掃除してください。
タオルで拭いて風通しの良い日陰でしっかりと乾かします。
手順3:エアコン本体外側を拭いて、元に戻す
エアコンの本体カバーと吹き出し口、ルーバー部分を、濡らしてかたく絞ったタオルで拭きましょう。
エアコン内部は精密機器など、濡れると故障の原因になる場所があるため、注意が必要です。
フィルターとダストボックスが乾いたら元に戻します。
前面のパネルを閉め、コンセントを挿したら完了です。
掃除機能付きのエアコンの掃除をプロに頼むメリット
掃除機能が付いているエアコンをプロの業者に掃除してもらうと、どのようなメリットがあるのでしょうか?
2つの大きなメリットがあります。
- 故障の心配がない
- 徹底的に綺麗にしてくれる
詳しく説明します。
故障の心配がない
プロの業者にエアコンの掃除をしてもらうと、故障の心配がないというメリットがあります。
エアコン内部には精密機器が入っており、自分で分解して掃除をすると故障の原因になってしまうのです。
特に掃除機能付きエアコンは、通常のエアコンよりも内部構造が複雑で、分解や組み立てがむずかしくなっています。
故障すると修理に出したり、買い替えたりする必要があるので、プロの掃除代よりも大きな出費になります。
壊してしまう前にプロに依頼し、掃除してもらう方が良いでしょう。
徹底的に綺麗にしてくれる
プロの業者にエアコンの掃除をしてもらうと、徹底的に隅々まで綺麗にしてくれるという大きなメリットがあります。
エアコンを分解し、専用の洗剤を使って高圧洗浄機でアルミフィンの細かい部分までしっかりと洗ってくれるのです。
筆者の家業はエアコンの取り付けですが、エアコン清掃は掃除のプロの業者に依頼しています。
業者に頼むと、自分では取れない内部のアルミフィンなどに発生していた黒いカビも全て、驚くほど綺麗になりました。
細部まで丸洗いしてくれて、新品のようになります。
掃除機能付きのエアコンの掃除をプロに頼む注意点
掃除機能付きのエアコンを、プロに依頼する場合には3つの注意点があります。
- 費用が高めになる場合がある
- エアコンのオフシーズンに依頼する
- 定期的に掃除してもらう
詳しく説明します。
費用が高めになる場合がある
掃除機能付きエアコンをプロに掃除してもらうと、費用が高めになることが多いので注意が必要です。
掃除機能付きエアコンは構造が複雑で作業時間も多くなるため、通常よりも1.5~2倍ほどの料金設定になっているのです。
また掃除の工程が複雑になるため、掃除付きエアコンの機種によっては対応してもらえないこともあります。
掃除機能付きのエアコンの掃除をプロに依頼するときは、事前に対応可能な機種かどうかを確認してから依頼するようにしましょう。
エアコンのオフシーズンに依頼する
掃除機能付きエアコンをプロに掃除してもらう場合は、真夏と真冬を避けたオフシーズンに依頼しましょう。
オフシーズンなら掃除中にエアコンが使えなくても問題がありません。
特に掃除機能付きエアコンは、構造が複雑なためプロが掃除しても時間が掛かることが多いのです。
なるべくエアコンを使用しないオフシーズンに、時間にゆとりを持って依頼するようにしましょう。
オフシーズンなら、割引キャンペーンが行われていることもありますよ。
定期的に掃除してもらう
掃除機能付きエアコンは、定期的にプロに掃除してもらいましょう。
特に掃除機能付きエアコンは、通常のエアコンよりも密閉されていてカビが発生しやすく、定期的な掃除が必要なのです。
アルミフィンや吹き出し口に黒いカビが見えたら、内部にたくさんカビが発生している目安です。
カビが生えたままエアコンを運転すると、アレルギーや体調不良の原因になる恐れがあります。
自分で掃除できない部分はプロの業者に依頼して、定期的に掃除をするようにしましょう。
まとめ
掃除機能付きのエアコンは、掃除しなくても良いと思って放置していると、臭くなってきたり汚れてきたりします。
実は掃除機能付きでも、自分でお手入れしたりプロに依頼して掃除してもらったりする必要があります。
本記事ではエアコン工事を家業とする筆者が、掃除機能付きのエアコンのお手入れ方法や、プロに依頼するときの注意点を解説しました。
掃除機能付きのエアコンのお手入れ方法に悩んでいる方は、本記事を参考にして掃除をしてくださいね。
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