エアコンを使うシーズンの前後に、自分でエアコンを掃除する人は多いですよね。
しかし掃除の仕方が分からずに、困ってしまうことも。
本記事では夫と二人で一夏に100台以上のエアコン工事にまわる筆者が、簡単にエアコンの掃除をする方法や注意するポイントを解説します。
エアコンの掃除を自分でやってみたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
簡単にできるエアコン掃除の仕方は?
エアコンの見える部分とフィルターだけなら、自分で簡単に掃除できます。
エアコンの見えない部分には精密機器があったり、分解すると戻せなくなったりする可能性があるのです。
室内機表面に見える吹き出し口やルーバー部分を拭き、内部のフィルターを外して洗います。
室外機は外側の汚れや背面に溜まった大きなゴミを取り除き、ドレンホースの詰まりがあれば取ります。
見える部分なら、自分で簡単に掃除ができますよ。
エアコンのフィルター掃除の仕方
エアコンのフィルターはどのように掃除すれば良いのでしょうか?
手軽に掃除できる4つの工程を紹介します。
- 掃除に使う物
- フィルターの汚れを掃除機で吸い取る
- フィルターを外し水洗いする
- 乾いた布で拭き取る
詳しく説明します。
掃除に使う物
エアコンのフィルター掃除には、次の物を用意しましょう。
- 掃除機(極細ノズルや隙間ノズル)
- 古ハブラシ
- タオル
埃が舞うので気になる方は、マスクや手袋も用意すると良いでしょう。
エアコンのフィルターに手が届かない場合は、脚立や椅子などを準備してください。
フィルターの汚れを掃除機で吸い取る
エアコンのフィルターの表面にある汚れを、掃除機の先で吸い取りましょう。
フィルターを外す前に簡単に埃を取っておくと、外すときに舞う埃を減らせます。
表面には埃がたくさん溜まっていて、掃除機である程度吸い取ることができます。
掃除機の極細ノズルなどを優しく当てながら、フィルターを傷つけないように埃を吸い取りましょう。
フィルターを外し水洗いする
表面の大きな埃が取れたら、フィルターを外して水洗いをします。
フィルターは簡単に外れますが、わからない場合は説明書を確認しましょう。
フィルターは表面に汚れが溜まっているため、裏側からシャワーを当てると汚れが落ちやすいです。
汚れが取りにくい部分は、古ハブラシなどで優しくこすって取ります。
フィルターは柔らかく繊細なので、傷つけないように気をつけましょう。
乾いた布で拭き取る
水洗いが終わったら乾いた布で水分を拭き、風通しの良い日陰でしっかりと乾燥させましょう。
フィルターに水分が残っているとカビなどの原因になります。
フィルターを乾燥させている間に、室内機表面についている汚れも、タオルで拭いておくと良いですね。
水拭きする時は固く絞ったタオルでやさしく拭き、水が残らないようにしっかり乾かすか乾拭きしておきましょう。
エアコンの吹き出し口とルーバーの掃除の仕方
エアコンの吹き出し口や風向きを調整するルーバーの掃除はどのようにすれば良いのか、掃除の仕方を紹介します。
- 掃除に使う物
- ルーバーを開き吹き出し口を拭く
詳しく説明します。
掃除に使う物
吹き出し口とルーバーを掃除するには次の物を準備します。
- お掃除棒(わりばし、キッチンペーパー、輪ゴム)
- お湯
- タオル
お掃除棒はわりばしにキッチンペーパーを巻き、輪ゴムを巻いて止めて作りましょう。
ルーバーを開き吹き出し口を拭く
ルーバーを下に向けて開き、エアコンの吹き出し口を拭きます。
吹き出し口にも汚れが溜まったり、カビが発生しやすかったりするので必ず拭くようにしましょう。
濡らして固く絞ったタオルで、見える部分の汚れを拭き取ります。
タオルが入らない細かい部分は、お湯で濡らしたお掃除棒を使って掃除するときれいになります。
最後はカビの原因とならないように、乾いたタオルでしっかりと乾拭きしてくださいね。
エアコン室外機の掃除の仕方
エアコンの室外機はどのように掃除すると良いのでしょうか?
室外機の簡単な掃除の仕方を紹介します。
- 掃除に使う物
- 室外機の汚れを落とす
- 室外機背面に溜まった汚れを取り除く
- ドレンホースの掃除をする
詳しく説明します。
掃除に使う物
室外機の掃除をするには、次の物を準備しましょう。
- ほうき
- 古ハブラシ
- タオル
- わりばし
ほうきはなるべく毛の柔らかいものを使うと、フィン部分を傷つけにくくて安心です。
室外機は外の汚れがたくさんついているので、汚れても良いタオルやぞうきんを準備してくださいね。
室外機表面の汚れを落とす
室外機の天板やカバーについている砂埃や泥をほうきで落としたら、濡らしたタオルで拭きましょう。
室外機正面にある吹き出し口は、細かい場所に汚れが溜まるので古ハブラシでかきだします。
ある程度乾燥した汚れを取り除いたら、濡れたタオルできれいに拭き上げます。
室外機は雨に濡れる想定をしているので、水に濡れても問題はありません。
しかし高圧洗浄機を使ったり、室外機の下側から水をかけたりすると故障の原因になるので気をつけましょう。
室外機背面に溜まった汚れを取り除く
室外機背面に溜まった汚れを、簡単に取り除きましょう。
枯れ葉やペットの毛などが溜まってしまい、背面のアルミフィンを塞いでしまうことがあるのです。
背面にあるアルミフィンについた汚れを、柔らかいほうきや古ハブラシでやさしく落とします。
室外機の足元に溜まっている枯れ葉なども、ほうきでかきだしてきれいにしておきましょう。
ただし、室外機を移動させるとガス漏れなど故障の原因になってしまいます。
またアルミフィンも変形したり、手を切ったりするので無理に掃除せず、汚れが酷い場合はプロの清掃業者に依頼しましょう。
ドレンホースの掃除をする
室外機のドレンホースの中に溜まっている汚れを、わりばしで掃除します。
ドレンホースは運転中に室内機で発生した結露を屋外に排出するホースで、埃が溜まったり虫が混入したりして詰まる可能性があるのです。
ドレンホースに汚れが詰まると、水が排出できず室内機で水漏れする恐れがあるので、定期的に掃除をします。
外にあるホースの先を覗き、埃がたまっていればわりばしなどでかきだしておきましょう。
エアコン掃除を自分でするときに注意すること
エアコンを自分で掃除するときには、どのようなことに注意すると良いのでしょうか。
注意すべきポイントを4つ紹介します。
- 掃除をする前にコンセントを抜く
- エアコンに直接水をかけない
- 室外機を動かさない
- エアコン内部の掃除はプロに依頼する
詳しく説明します。
掃除をする前にコンセントを抜く
エアコンを自分で掃除する前には、必ずコンセントを抜きましょう。
コンセントが挿さったまま掃除すると、感電やケガの原因になってしまうのです。
エアコンを運転している場合は、運転を停止してからコンセントも抜きます。
運転停止後にエアコンのお掃除機能が動く機種もあるため、お掃除機能が終了してからコンセントを抜きましょう。
エアコンに直接水をかけない
エアコンを自分で掃除するときには、直接水をかけないようにしましょう。
エアコンの室内機には、水に弱い精密機械が入っている部分があります。
直接水をかけると故障の原因になるため、タオルを濡らして拭く場合も、必ず固く絞ってから拭くようにします。
洗剤を使用する場合、エアコンに直接スプレーせず、タオルにスプレーして染み込ませてから拭きましょう。
室外機を動かさない
エアコンを自分で掃除するときは、室外機を動かさないようにしましょう。
室外機を動かすと接続している銅管が折れたりゆがんだりして、ガス漏れなどの故障の原因になります。
自分で掃除する場合は、室外機を動かさずに掃除できる場所だけにしましょう。
室外機を動かして掃除したい場合は、プロの清掃業者に依頼すると良いでしょう。
エアコン内部の掃除はプロに依頼する
エアコンの内部は繊細なので、掃除する場合はプロの清掃業者に依頼しましょう。
室内機も室外機も内部には精密機械が入っており、水がかかると故障してしまいます。
また熱交換器の役割を果たすアルミフィンにはカビや汚れが付きますが、変形しやすく自分で掃除することはできません。
年に何度か、「自分で掃除しようとして分解したら壊れた」というお客さんがいます。
内部の汚れが気になる場合はプロに依頼しましょう。
まとめ
「エアコンを自分で掃除したい」
そんな時、どうやって掃除すれば良いのか分からないと困りますよね。
実はエアコンは見える部分とフィルターだけなら、自分でも簡単に掃除できます。
本記事ではエアコンを簡単に掃除する方法と注意すべきポイントを、取付業者の目線から紹介しました。
エアコンを掃除したいと考えている方は、本記事を参考に定期的に掃除してくださいね。
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