お腹を温めると自律神経が整う?メカニズムや温める方法を解説!

 

「最近、体が冷えている」「体調がすぐれない……」なんてことはありませんか?

もしかすると冷えや体調不調は、自律神経の乱れが原因かもしれません。

本記事では、体調不良を改善するために自律神経を整える方法を紹介します。

最近冷えを感じたり体調がすぐれないと感じている人は、参考にしてみてください。

 

お腹を温めると自律神経が整う?冷えによる影響とは

自律神経の乱れの要因の1つに、お腹の冷えがあげられます。

ではお腹が冷えることには、どのような影響があるのでしょうか?

以下の主な2つの影響があります。

  • お腹が冷えると交感神経が優位になる
  • 副交感神経の活動が弱くなり消化不良などを起こす

詳しく解説します。

 

お腹が冷えると交感神経が優位になる

お腹の冷えは、胃の働きや腸の血流などを鈍らせ、便秘のような「停滞」を招きます。

また、血管を収縮させるので身体全体の血流も悪くなり、筋肉もこわばります。

そして血管収縮やこわばりが、さらなる冷えの原因となるのです。

冷えが深刻化するとストレスや冷えを招きやすい交感神経優位の状態が続き、冷えの改善が難しい負のループになってしまいます。

 

副交感神経の活動が弱くなり消化不良などを起こす

冷えが血流を悪化させると、交感神経優位の状態を作り出し、リラックス状態や血行促進と関係が深い副交感神経の活動を弱めてしまいます。

結果として腸本来の蠕動運動(※)を妨げたり、消化液の分泌低下を引き起こすので、「消化不良や便秘」といった問題が生じてくるのです。

 

※蠕動(ぜんどう)運動とは、溜まった老廃物の排泄を促すために腸管が収縮を繰り返す運動のことです。

 

お腹を温めると自律神経が整うメカニズム

「お腹を温めること」で自律神経はどのように整うのでしょうか?

以下の2つのプロセスが挙げられます。

  • 優位になりすぎていた交感神経の働きが落ち着く
  • 副交感神経の働きが活発になり始める

それぞれ詳しく解説します。

 

優位になりすぎていた交感神経の働きが落ち着く

お腹を温めると優位になりすぎていた交感神経の働きが落ち着き、血管拡張や血流循環の促進、筋肉の弛緩といった効果を身体にもたらします。

冷えによって引き起こされていた血管収縮や筋肉の緊張、消化活動の停滞などが改善されるためです。

お腹を温めることによって副交感神経が活発になり、交感神経に傾き過ぎたバランスを取り戻してくれます。

 

優位になりすぎていた交感神経の働きが落ち着く

お腹を温めると優位になりすぎていた交感神経の働きが落ち着き、血管拡張や血流循環の促進、筋肉の弛緩といった効果を身体にもたらします。

冷えによって引き起こされていた血管収縮や筋肉の緊張、消化活動の停滞などが改善されるためです。

お腹を温めることは、交感神経に傾き過ぎたバランスを副交感神経の方へ戻し、身体のバランスを整えるということなのです。

 

副交感神経の働きが活発になり始める

心臓から、「腹部臓器」を流れる血液量は身体全体の約35%と言われるほどで、その割合が10~15%の「筋肉や骨・脳」と比べれば圧倒的です。

そのため腹部を温めて腹部臓器の血流を促すと、全身の血液循環が促されて副交感神経の働きが活発になります。

 

お腹を温めて自律神経が整うと起きること

お腹を温めて自律神経が整うと、以下の3つの変化が起こります。

  • リラックスできる
  • 体調をくずしにくくなる
  • ストレスを感じにくくなる

一つずつ詳しく解説します。

 

リラックスできる

お腹を温め消化器官全般の働きや血流が良くなることにより、酸素と栄養が身体を巡りやすくなります。

脳にも十分な酸素が送られることにより頭や目がすっきりしたり、筋肉の緊張が解けたりなど、ほどよいリラックスが得られます。

 

体調をくずしにくくなる

お腹を温めると自律神経の偏りが正されるので、身体にも本来の回復力が戻ってきます。

人間には傷を追ったら治す力が働くように、本来自分で自分を回復させる「自然治癒力」と呼ばれる優秀な免疫機能が備わっています。

自律神経が整うことで自然治癒力が働き身体を調節してくれるので、体調がくずれにくくなるのです。

 

ストレスを感じにくくなる

お腹を温めることで、ストレスを感じにくくなる効果にも期待できます。

副交感神経がしっかり整うことにより、呼吸が深まるためです。

呼吸が深まると十分な酸素が脳や筋肉などにしっかり巡るので、身体の内側からストレス刺激への反応が減少するのです。

 

お腹を温めて自律神経を整える方法

手軽にお腹を温め自律神経を整える方法はあるのでしょうか?

以下の4つの方法が効果的です。

  • お腹のツボを押す
  • 温かい飲み物を飲む
  • 薄着をしない
  • 温灸や貼るホッカイロなどを使う

詳しく解説します。

 

お腹のツボを押す

まずはお腹のツボを押して自律神経を整える方法を紹介します。

東洋医学でツボとは、経穴(けいけつ)とも呼ばれ「気や血」の通り道とされており、症状に合わせて適切なツボに刺激を送ることで症状の改善・軽減の効果が期待できます。

特におへそ周りの以下の4つのツボは内臓の血流を促すので、冷え予防の効果に期待できます。

  • 中脘(ちゅうかん) へそとみぞおちを繋ぐ真ん中
  • 天枢(てんすう) へその左右、指3本分
  • 関元(かんげん) へその下に指4本分

お腹周りのツボはお腹全体が温まるだけでなく、腰痛や便秘、情緒不安などにも効果が期待できます。

中でも関元は「丹田」といい、身体の中心として気力を集める重要なパワースポットでもあります。

各ツボをゆっくりと優しく、1~2分ほどかけて数回押してみましょう。

寝そべっても押せるので、就寝前に布団に入ってから行うのがおすすめです。

 

温かい飲み物を飲む

お腹を温めるには、温活を代表する食材「生姜」などの入った温かい飲み物を飲むのもよい方法です。

プーアル茶やルイボスティーなどの発酵茶は、血流・循環を促し身体を温めてくれます。

またごぼう茶や黒豆茶、ジャスミン茶など香りの良いものを取り入れると、リラックス効果も得られるでしょう。

お茶を飲む際はカフェインの入っていないものを選ぶのがおすすめ。

カフェインには血管収縮作用があるため、血行を妨げ交感神経を刺激してしまいます。

カフェインの利尿作用により体内の水分が排出され、体温が下がってしまう場合もあるので気を付けましょう。

 

薄着をしない

肌寒さを感じる時には積極的に着こみ温かくすることも大切です。

保温に特化したインナーを活用したり、重ね着をしたりして身体を冷えから守りましょう。

寒暖の差が激しい時期なら、羽織やブランケットなど着脱の融通が効くものを活用するのもいいですね。

 

温灸や貼るホッカイロなどを使う

ピンポイントで温め効果を得たい場合には、温灸や貼るホッカイロなどを活用するのもおすすめです。

内臓を温め血液の循環を促すツボが集まっているへそ周りや、その裏側の腰に貼ってみるのも即効性があります。

長時間使用する際には低温やけどに気をつけ、直接肌へ付けないよう注意しましょう。

 

まとめ

身体の冷えやコリ、慢性的な疲れなどの体調不良があると、気分が滅入ってしまいますよね。

健康的な暮らしを送るには、お腹を温めて自律神経のバランスを整えるのが効果的です。

本記事では、自律神経を整えるための簡単な方法を紹介しました。

体調不良を感じている人は、ぜひ試してみてください。

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