お寺のお墓参りに必要な10個の持ち物とは?お参りの流れや掃除の手順も紹介

 

お墓参りをするのは亡くなった御先祖様へ想いを馳せたり、日々の守護への感謝を伝えるため、はたまた故人への近況報告だったり……とその意義や目的は人によってさまざま。

しかし普段からお墓参りに行っていないと、『何を持って行けば良いんだっけ?』『これを持ってくればよかったのにな……』ということも。

本記事では、お墓参りに必要な10個の持ち物とお参りの流れや掃除の手順を紹介します。
お墓参りに行かれる方は是非参考にしてくださいね。

 

お寺のお墓参りに必要な持ち物

お墓参りに必要なものは次の10個です。

  • お線香
  • ろうそく
  • 仏花
  • 数珠
  • ゴミ袋
  • 軍手
  • 雑巾
  • ライター
  • ブラシ類
  • ハサミ

持ち物について一つずつ詳しく説明していきます。

 

お線香

お線香は、お墓参りの必需品です。

お線香はスーパーや100均で売っています。

最近では煙の少ないものやアロマの香りが付いているもの、部屋の消臭などに利用できるものなど、現代のライフスタイルに合わせたお線香が数多く販売されています。

お墓参りには煙が出るものが好ましいですが、頻繁にお墓参りに行かれない方は余った場合の利用法などを考えて、ご自分に合ったものを購入するのもGOODです。

 

ろうそく

ろうそくもお墓参りの必需品です。

ろうそくはサイズによって燃焼時間が異なります。

おすすめは豆ダルマ(燃焼時間19分)という小さなろうそくです。

火の用心の観点からお参り後にはろうそくを消して欲しいというお寺が多いため、コスパの良いものを選ぶのが良いでしょう。

もちろん、通常サイズのろうそくが良いという方はそれでもOKです。

 

仏花

お墓参りには仏花も欠かせません。

仏花はお墓参り用の生花で、菊を中心にしたアレンジメントの花束です。

花屋さんでお墓参り用といえば、予算に合ったものを作ってくれます。

お墓の作り(お花立ての数)にもよりますが、花束は1つもしくは2つ用意しましょう。

最近は造花を挿している所も多数見かけます。

造花を供えるときには、経年劣化で色が褪せてしまう前にお取替えしてくださいね。

 

数珠

お墓に手を合わせる際に使います。

宗派によっては使う数珠の長さが異なったりもしますので、新たに購入する際には菩提寺の宗派を確認して、仏具屋さんに相談されるのが良いでしょう。

人生の中でお葬式や法事に参列する機会は必ずあるので、一本購入して持っていても損はありません。

 

ゴミ袋

ゴミ袋は必ず持っていくことをおススメします。

お墓掃除をするとゴミが出ます。

昔はゴミ集積場を境内の一角に設けているお寺が多かったものですが、昨今はゴミ持ち帰りが一般的となりました。

以前の墓参りで残ったままの仏花やろうそく、お墓周りの雑草などを入れて持ち帰るための破れにくい厚手のごみ袋であればベストです。

無ければ薄手のごみ袋を二重にして使いましょう。

 

軍手

軍手はお墓掃除の際に使います。

一般的にお墓は雨ざらしになっていますので、想像以上に手が汚れます。

軍手があれば手が汚れにくいですし、雑巾替わりにしてそのまま捨ててもOKです。

 

雑巾

お墓の水拭き掃除に雑巾を使います。

墓石だけでなく、墓の土台や線香立て、ろうそく立てもこれで拭きます。

前述したように、雑巾の代わりに軍手を使うのもありです。

 

ライター

ライターは、ろうそくやお線香に火を点ける為に使います。

風が強い日は火が点きにくいので、バーナータイプのチャッカマンがおすすめです。

 

ブラシ類

ブラシ類はお墓の掃除に使います。

特に古いお墓は雨風に晒されて、溝ができている場合もありますよね。

墓石の文字部分にも意外に埃や汚れが溜まっているものです。

お墓のデコボコや溝の汚れには、使い捨ての歯ブラシが非常に重宝します。

文字部分だけでなく、墓石と土台の間の汚れにも有効です。

 

ハサミ

ハサミは、お墓に供える花束の長さを調整するために使います。

花屋さんで予め切っていただく場合には不要ですが、お墓に備えつけてある花立ての穴の深さなどが分からない場合には、ハサミを持っていきましょう。

 

お寺のお墓参りの流れ

お寺のお墓参りの流れは、次の通りです。

 

  1. お墓を掃除する
  2. お墓参りをする
  3. お寺の中のお厨子(各家の仏壇が並んでいる所)へお参りする
  4. 住職へ挨拶する

 

3と4は葬儀や法事を行なっている場合があるので、可能な限りでOKです。

 

お寺のお墓参りの掃除のやり方

これで持ち物の準備が整いましたね。

「さぁ!いざお寺へ!」と思っても、お寺のお墓参りの掃除なんてやったことがないし、どうやったらいいのか分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

次の8つの手順でお掃除を行いましょう。

  • 手順1:バケツに水を汲む
  • 手順2: 前回お供えしたものを回収する
  • 手順3:草むしりをする
  • 手順4:お花立てを洗う
  • 手順5:お墓の汚れを落とす
  • 手順6:お墓を水拭きする
  • 手順7:お花を供える
  • 手順8:新しいロウソクを立てる

詳しく説明します。

 

手順1:バケツに水を汲む

お墓の前へ向かう前に、最初に水を汲みましょう。

大抵お寺には備え付けのバケツや桶があります。

5~6リットルバケツの8分目位まで水を入れてお墓の前へ持っていけば十分です。

桶だとバケツより容量が少し小さいかもしれません。

柄杓があればバケツ・桶とセットで借りていきましょう。

 

手順2:前回お供えしたものを回収する

前回お供えしたお花やろうそく、線香の燃え残り等がお墓に残っている場合には、即回収しましょう。

捨てるべきものをまずは最初に片づけることで、掃除がしやすくなります。

 

手順3:草むしりをする

お墓の周辺がコンクリート舗装されていない場合には、雑草が生い茂ることがあります。

雑草が生えていたら草をむしりましょう。

雑草は放っておくと根が張り、お墓の土台を壊しかねません。

お墓周りに除草剤を撒く方もいらっしゃいますし、お墓の隙間用除草剤なども一般的に販売されていますので活用するといいでしょう。

 

手順4 : お花立てを洗う

お花立ての金属器を取り外し、柄杓で金属器に水を入れて中部分を洗いましょう。

前回お供えした仏花の茎部分がくっつき汚れていることが多いので、使い捨て歯ブラシ等で擦り洗いすると綺麗になりますよ。

洗った後は、金属器にバケツ・桶から綺麗な水を汲んで入れておきましょう。

 

手順5 : お墓の汚れを落とす

お墓の汚れをブラシ類を使って落としていきましょう。

ブラシを水につけて文字部分や墓石のデコボコ部分、隙間などをしっかり擦り洗いをします。

ポイントは柄杓に予め分けて汲み溜めた水を使う(バケツ・桶の水を汚さない)ということです。

 

手順6 : お墓を水拭きする

お墓の汚れを落としたら、丁寧に水ぶきしましょう。

雑巾をバケツ・桶に入れて水を含ませます。

ブラシで擦り洗いした部分を中心に汚れをふき取っていきます。

何度か雑巾を洗いながら、お墓全体を水拭きしたら完了です。

 

手順7 : お花を供える

手順4で水を入れた花立てに仏花を挿します。

ポイントは、ハサミで茎を切って仏花の高さを調整することです。

茎が長すぎるとバランスが悪いので、バランスを見ながら調整してみてください。

 

手順8 : 新しいロウソクを立てる

最後に、ロウソク立て(金属の突起が出ている所)へ持参した新しいロウソクを立てましょう。

ロウソク立てが無い場合は、ロウソクに火をつけて蝋をお墓の手前などに垂らし、固まらない内に蝋の中心へロウソクを立てて下さい。

ロウソクを立てたらお線香に火を点けて、数珠を持ち手を合わせるだけです。

お参り後には、ロウソクの火を消すこととゴミの持ち帰りは忘れないでくださいね。

 

まとめ

お墓参りに必要な10個の持ち物とお墓参りの流れ、お墓掃除の8つの手順を説明しました。

お墓掃除は、マナー作法を守って適切に行いたいものです。

お墓参りの前にお墓をきれいに掃除することで、清々しい心になりますよ。

本記事を参考に、気持ちを軽やかにお墓参りをしてみてくださいね。

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