「犬のシニア期っていつから?」
犬がいつからシニア期になるのかわからないと、ケアができなくて困りますよね。
実は、シニア期には犬が見せる体の変化があるのです。
本記事では、犬がシニア期に見せる体の変化と必要なケアをご紹介します。
愛犬が、シニア期に入った時に適切なケアができるようになりたい方は参考にしてくださいね。
犬のシニア期っていつからなの?
犬のシニア期は、一般的に小型犬は10歳から、大型犬で8歳以上といわれています。
ただし年齢はあくまで目安で、犬の大きさや、同じ犬種や年齢であっても個体差によって様々です。
日頃のスキンシップやお世話を通して、老化による犬の体の変化が起きていないかチェックしてあげましょう。
(参考:GREEN DOG)
シニア期を迎えた犬が見せる体の変化
シニア期を迎えた犬は、様々な体の変化が起こります。
わかりやすい変化としては、以下のようなものがあります。
- 瞳の色が白くなる
- 口臭が出てきた
- 寝ている時間が増えた
- ご飯の食べる量が減る
- 散歩中に歩かなくなる
- 耳が聞こえにくくなっている
詳しく説明します。
瞳の色が白くなる
シニア期に入ると、白内障が起こりやすくなるため、瞳の色が白くなることがあります。
白内障になると光の透過性が悪くなり、画像を正常に構成できなくなるため視覚が低下します。
- 物にぶつかる
- 暗い場所で動きが悪くなる
- おもちゃの場所がわからない
- 目の前の物の動きに反応しない
- 急に触るとびっくりする
以上のような行動がみられた時は、シニア期に入って白内障が進行している恐れがあるので、動物病院を受診しましょう。。
(参考:アニコム)
口臭が出てきた
口臭が出てくるのもシニア期に入ったサインです。
原因としては歯周病の他に、腎臓病や胃の疾患をはじめとする内臓の疾患から生じることも考えられます。
口臭が出てきたら、シニア期になったと認識しましょう。
(参考:アクサダイレクト)
寝ている時間が増えた
シニア期になると、若い頃に比べて寝ている時間が増えます。
体力の低下により運動量が減り、疲労回復するのにも時間がかかるためです。
老化による睡眠時間の増加は自然なことなので心配はありません。
寝ている時間が増えたら、シニアのサインです。
ただし、睡眠時間が増えた裏に病気が隠れている場合もあります。
普段から、体調・食欲・排泄物の状態などをチェックして、いつもと様子が違う場合は動物病院を受診しましょう。
(参考:いぬのきもち)
ご飯の食べる量が減る
シニア期に入ると、ご飯の食べる量が減ることがあります。
消化吸収の機能の低下や、加齢に伴う必要なエネルギー量の減少が主な理由です。
しかし、歯周病などによる口腔内の痛みが原因で食べる量が減る場合もあります。
他にも病気が原因で食欲不振になっている場合も多いのです。
ご飯の食べる量が減ったらシニアのサインと捉え、まずは獣医さんに相談しましょう。
(参考:ペットライン)
散歩中に歩かなくなる
シニア期に入ると、散歩中に歩かなくなる子もいます。
理由はいくつかあります。
- 筋力・筋肉量の低下
- 腰や関節の歪みや痛み
- 心肺機能の低下
- 視力が落ちて歩くのが怖い
散歩中に歩かなくなった場合は、シニアに入ったサインといえます。
ただし病気が隠れていることもあるので、「年だから仕方ない」と思いこんで放置すると危険です。
愛犬の様子をよく見て、原因を探ってあげましょう。
(参考:GREEN DOG)
耳が聞こえにくくなっている
玄関チャイムの音や名前の呼びかけなど、今まで反応していた音や声に反応しなくなった時もシニア期に入ったと考えられます。
老化による聴覚の衰えが原因です。
人間と同じで、老化により耳の音の信号を伝える能力が衰える「老齢性難聴」になっていると考えられます。
耳が聞こえにくくなったら、シニアに入った可能性があると考えましょう。
(参考:いぬのきもち)
犬がシニア期を迎えた時の必要なケア
愛犬がシニア期を迎えたら、年齢や体の変化に合ったケアをしてあげましょう。
必要なケアとして、以下のような方法があります。
- 体に合ったご飯に変える
- 定期的に健康診断を行う
- 散歩は適度な距離にする
- 生活環境を整える
詳しく説明します。
体に合ったご飯に変える
愛犬がシニア期を迎えたら、体に合ったご飯に変えてあげる必要があります。
シニア期になると、消化吸収機能の衰えや口腔内の痛みなどにより、今までの食事だと体の負担になる場合があるからです。
老化に伴い行動に制限がかかり、上手に食べられなくなる子もいます。
シニア期のご飯は、次のポイントを確認して適切なご飯を用意してあげましょう。
- 自力で食べられるか
- 口腔内の痛みや消化器官の不調はないか
- 疾患などで制限されている食材や栄養素があるかどうか
- 体調を崩しやすいものは避ける(与えたことがない食材やフードなど)
- 嗜好性
- 食べやすい形状かどうか
- 水分量はたりているか
体は日々変化しているので、こまめな食事の見直しが大切です。
定期的に健康診断を行う
愛犬がシニア期を迎えたら、定期的に健康診断を行いましょう。
7歳以上はシニア期となり内臓の衰えも出てくる時期なので、半年に一度の検査を受けると良いといわれています
犬は自分で不調を伝えられません。
症状が出てからでは手遅れになる場合もあるので、健康なうちから検査を受けるようにしましょう。
定期的に検査を受けると、老化や病気の早期発見につながります。
(参考:アニコム)
散歩は適度な距離にする
愛犬がシニア期を迎えたら、散歩は無理なく適度な距離にしましょう。
高齢になると足腰に痛みや体の不調が出やすいため、長距離の散歩は負担になります。
だからと言って、全く散歩に行かないのもよくありません。
歩くことが難しい子や寝たきりの子でも、抱っこをして外に出る時間を作ってあげましょう。
短時間でも外の空気や音、匂いなどを感じて五感が刺激されるので、認知症予防にもつながります。
愛犬の状態に合わせて、散歩の時間や方法を考えてあげましょう。
生活環境を整える
愛犬がシニア期を迎えたら、生活環境を整えてあげる必要があります。
若い頃とは体の状態が異なるためです。
具体的な環境整備の方法としては以下の方法があります。
- 段差や角を無くす
- 滑り止めマットなどを使い滑りにくい床にする
- 温度・湿度管理
- トイレの場所を増やす、広げる
- 寝具や寝る場所を快適にする
注意点としては、環境を大きく変えないことです。
今までの環境を大きく変えてしまうと、落ち着かず不安になる犬もいます。
環境を大きく変えるのではなく、今の状態でより良くなるように工夫しましょう。
まとめ
犬のシニア期がいつからなのかがわからないと、適切なケアができず困りますよね。
実は、犬がシニア期に入ったら見せる体の変化があるのです。
愛犬の体の変化に気づくことで、シニア期に合った適切なケアができるようになります。
本記事では、犬がシニア期に見せる体の変化と必要なケアを紹介しました。
愛犬がシニア期に入ったと感じたら、本記事を参考に少しずつ対応してあげてくださいね。
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