うつ病になる方は、自分を責める傾向が強いです。
真面目で責任感が強いなど、「性格」や「考え方のくせ」が引き金になることが多いため、自責思考を完全に避けて生きるのは難しいかもしれません。
本記事では、うつに多い自分を責める人の特徴・自分を責める考え方の危険性・自分を責める状態を克服するポイントを、私自身の体験を交えながら紹介します。
うつに悩む方や自分を責めることが多い人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
うつに多い自分を責める人の特徴
うつに多い自分を責める人に見られる特徴は以下の2つです。
- 真面目で責任感の強い人
- 完璧主義の人
詳しく説明します。
真面目で責任感の強い人
うつに多い自分を責める人の特徴の1つ目は、真面目で責任感の強い人です。
真面目で責任感の強い人は過去を冷静に振り返って、反省を今後に活かしていきます。
しかしこれはやりすぎると、自己肯定感が下がる原因となります。
過去のことに過剰に反応することで後悔の感情を抱き、自分を攻撃することにより、うつ病などのリスクが生じるのです。
【参考サイト】
完璧主義の人
うつに多い自分を責める人の特徴の2つ目は、完璧主義な人です。
完璧主義は、個人の性格や価値観以外にも原因があるとされています。
生まれ育った家庭環境や親の教育方針、失敗が許されない社会的風潮、過去の失敗体験。
共通しているのは、過度に失敗を恐れてしまうということです。
特に大勢の前でミスや失敗をすると、それを指摘されると恥ずかしいと感じ、同じ失敗を繰り返さないよう完璧を追求してしまいます。
うつに多い自分を責める考え方の危険性とは
自責思考は、自分に原因があると考え改善を重ねることにつながり、人間としての成長をもたらします。
しかし、自責思考が有効なのは「自発的に成長したい」「成果を出したい」と思っていて、かつ周りの人の助けがあるときです。
「周りにいろいろ押し付けられる」「誰も助けてくれない」「あれもこれもとにかく自分がなんとかするんだ」と言う考えに陥ると、自分を押し潰す十字架を背負うような状態になるため危険です。
自責思考は自分を追い込みすぎる思考の癖がつくリスクを持っているのです。
【参考サイト】
自分を責める考え方を改善するには?
自分を責める考え方を改善するにはどうすればいいか、2つの方法を紹介します。
- 自分を褒めてみる
- 自己責任の範囲を認識する
自分を褒めてみる
「褒められて伸びる」と言うのは、脳科学的にも証明されていると言われています。
自分をいたわる事は誰にでも必要なことです。
日常生活の小さなことでもいいので褒めてみましょう。
「朝起きることができた」というだけでも十分褒めるに値します。
睡魔とたたかい体を起こすだけでもとても大変なことです。
しっかり自分を褒めてあげてください。
頑張ったこと、また、それまでのプロセスを心から理解し、褒めてあげられるのは自分だけです。
自己責任の範囲を認識する
自己責任という考え方いう考え方は、自己の能力の範囲内にある行為について当てはまります。
自分でコントロールができない物事は、自己責任の範囲の外にあるのです。
例えば、ケーキ屋さんでケーキを販売している際に、天気の悪い日が続き客足がなかなか伸びない日が続いているとしましょう。
天気は自分の力でコントロールができないため、自己の能力の範囲外であるといえます。
こういった場合は、自分を責めることなく仕方ないと割り切ることが必要です。
仕方ないと割り切れれば、自分を責めることが減るでしょう。
【参考サイト】
うつで自分を責める状態を克服した体験談
ここからは私の体験談をお話しいたします。
「これで少し気持ちが楽になった」というエピソードを3つ紹介しますので、うつで悩んでいる方のお役に少しでも立てたら嬉しいです。
「脳のせいだ」と言い聞かせる
鬱の症状が1番ひどかった。ほぼ1日中寝るか落ち込むかのどちらかでした。
ある日、メンタルクリニックに通院して主治医から「うつ病は心の病気じゃないからね。脳が疲れてしまって、うまく情報処理ができていないだけだよ。心のせいじゃなくて、脳のせいだからね」と言われました。
その頃の私は自分を責めてばかりでしたが、長年のストレスで脳が疲れているならば、今はしっかり休ませることが大切だと思えるようになりました。
自分の心が弱いから病気になったのではないのです。
むしろストレスとよく戦った結果、脳が疲れ少し休みたいというSOSのサインなのです。
それまでは寝ることに申し訳なさを感じていましたが、先生の言葉を聞いてからは割り切って体と脳を休めることができるようになりました。
自分の気分の上がることをする
自分の好きなことを楽しんで気分を上げることで、うつ状態を軽くすることができました。
私の趣味はコスメやスキンケア、そしてKing & Princeです。
しんどい時は携帯を触ることさえ難しい日もありましたが、SNSで自分の好きなものを見ている時間は少ししんどさが紛れ、「楽しいな」と思えて気分転換になりました。
また、私はパーソナルカラー診断や顔タイプ診断などにも興味があったため、自分のことを客観的に見ることもできました。
外見からではありますが、自分の良いところを認めてあげることができたのは、うつの克服につながったと思います。
King & Princeという推しができたこともうつに効果的でした。
「推しが元気に笑って過ごしている」ということが私の楽しみになり、日常にハリが生まれ、元気な時は推しの動画で癒される時間も生まれました。
最初は気休め程度かもしれませんが、自分の「好き」を大切にする事はとても重要だと感じました。
自分のいろいろな感情を押し殺すことなく、自分自身が認めてあげることが大切です。
頑張らない
気持ちを楽にするには、「頑張らない」ことに尽きます。
自分の心は、毎日自分が思っている以上に頑張っています。
頑張らないといけない場面はもちろんあるかと思いますが、頑張った後は必ず自分を褒めて甘やかしてあげてほしいです。
頑張ることと甘やかすことをセットにすることは自分の心を守ることに繋がります。
責任感のある人は、人からの頼みを断ることが苦手です。
その結果、頑張りすぎてしまい、心身ともに疲れてしまいます。
そこで大切なのは「断る勇気」です。
最初は罪悪感を感じるためか、断るのにとても勇気がいるかもしれません。
少しずつ断ることに慣れてくると、様々なことを割り切って生きていくことができます。
まとめ
病気を患ったこと自体はとてもしんどい経験でした。
ですが、自分のことを追い込む性格や思考の癖など、自分と正面から向き合えるきっかけとなったことはとても大きな人生経験となりました。
この記事を読んでいる方は、きっと毎日いろんな人の気持ちを考えながら生きているかと思います。
うつに悩んでいる方は、今回の内容を参考にして自責思考をやめることから始めてみてください。
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