エアコンフィルターの掃除頻度は?掃除しないリスクやお手入れのやり方も解説

 

エアコンのフィルターは取り外しができ、自分で掃除ができます。

しかしどれくらいの頻度で掃除すれば良いのか分からず、困ってしまうことも。

本記事ではエアコン取付業者の夫と、一夏に100台以上のエアコン工事をしている筆者がフィルター掃除の頻度とやり方、掃除をしないリスクを解説します。

「エアコンフィルターっていつ掃除すれば良いの?」と悩んでいる方は、参考にしてくださいね。

 

エアコンフィルターの掃除をしないとどうなる?

エアコンのフィルターを掃除せずに放置すると、どうなるのでしょうか?

大きな3つのリスクがあります。

  • 冷暖房の効率が落ちて電気代が上がる
  • 嫌なにおいの原因になる
  • 健康被害を引き起こすことも

詳しく説明します。

 

冷暖房の効率が落ちて電気代が上がる

エアコンのフィルター掃除をしないと、冷暖房の効率が落ちて電気代が上がってしまいます。

フィルターは空気が通るために細かい網目になっていますが、埃や汚れが溜まると目詰まりして空気が通れないのです。

エアコンの中で風がスムーズに循環できなくなると、効率が悪くなり無駄な電力を使うことになります。

エアコンのフィルターを掃除すると、掃除前よりも電気代が削減できることが分かっています。

電気代削減のためには、フィルター掃除が欠かせないのです。

 

(参考:エネチェンジ

 

嫌なにおいの原因になる

エアコンのフィルター掃除をせずに放置していると、部屋に漂う嫌な匂いの原因になります。

エアコンのフィルターや内部に溜まった埃に生活臭が染み付き、エアコンの風と一緒に部屋に放出されてしまうのです。

さらにフィルターに溜まった埃にはたんぱく質が含まれており、タンパク質を栄養源とするカビが生えやすくなってしまいます。

カビの発生したエアコンを運転すると、カビ臭いにおいが部屋に充満してしまうのです。

 

健康被害を引き起こすことも

エアコンのフィルター掃除をせずに放置していると、健康に悪影響を及ぼすことがあります。

エアコンのフィルターに発生したカビが室内に放出され、空気中のカビを吸い続けてしまうことが原因です。

アレルゲンとなるカビを吸い続けると、アレルギー性鼻炎やアトピー、喘息などの呼吸器系疾患を引き起こす恐れがあります。

免疫がまだ弱い赤ちゃんや子供は影響を受けやすいため、特に注意が必要です。

 

エアコンフィルターの掃除頻度

エアコンフィルターは2週間に1度くらいの頻度で、掃除をするのがおすすめです。

フィルター掃除をすると消費電力の削減になるため、環境省でも2週間に1度の掃除を推奨しています。

フィルター掃除をすると、冷房時で約4%暖房時で約6%の消費電力の削減になります。

フィルター掃除は比較的手軽にできるため、2週間に1度フィルター表面についた汚れを取るようにしましょう。

 

エアコンフィルターの掃除方法

エアコンのフィルターは、どのように掃除すると良いのでしょうか。

フィルター掃除を3つの手順で簡単に解説します。

  • 必要なもの
  • 手順1:本体を開けてフィルターを外す
  • 手順2:フィルターを洗う
  • 手順3:フィルターを乾かして、本体に戻す

 

必要なもの

エアコンのフィルター掃除には、次のものを準備しましょう。

  • 掃除機(極細ノズルや隙間ノズル)
  • タオル

 

手順1:本体を開けてフィルターを外す

エアコン本体のコンセントを抜き、前面のパネルを開けてフィルターを外します。

フィルターにたくさん埃がある場合は、先に掃除機で優しく吸っておくと、空気中に舞うほこりを防げます。

フィルターやエアコン内部に強い力がかからないように、ノズルの先端を押し付けないようやさしく吸いましょう。

フィルターの外し方が分からない場合は、各機種の説明書を確認してください。

 

手順2:フィルターを洗う

フィルター表面に付いた埃を掃除機で吸い、裏側からシャワーをかけて汚れを取りましょう。

フィルターの埃は表面に溜まっているため、最初に表面に付いた埃を掃除機で吸い取ります。

次にフィルターの裏側からシャワーを掛け、残った汚れを洗い落とします。

古ハブラシなど毛先の柔らかいブラシで優しくこすると、水やぬるま湯で汚れはほぼとれるでしょう。

フィルターは薄くて細かい網でできているため、傷つけないよう気を付けて洗いましょう。

 

手順3:フィルターを乾かして、本体に戻す

洗ったフィルターは、風通しの良い日陰でよく乾かしてから本体に戻します。

水分が残っているとカビが生える原因になるため、乾いたタオルで軽く水分を拭いてからしっかりと乾燥させましょう。

乾いたら、本体にフィルターを戻して終了です。

 

エアコンの内部の汚れが気になる場合は業者に依頼するのがおすすめ

エアコンの内部の汚れが気になった場合は、プロの清掃業者にお願いしましょう。

エアコン内部には精密機械も含まれてとても繊細なので、自分で掃除すると故障の原因になります。

エアコン工事をしていると「自分で掃除しようと思ったら壊れてしまった」というお客様もちらほら。

筆者の夫は取付業者ですが、清掃のプロではないため清掃はプロの清掃業者に依頼しています。

内部の熱交換器の細かいフィンまでピカピカになり、カビの匂いもなくなるのでとても気持ちがいいですよ。

1~2年に1度は、ぜひプロに依頼することをおすすめします。

 

まとめ

エアコンのフィルター掃除は自分で簡単にできますが、どれくらいの頻度ですればよいのかと悩みますよね。

実は2週間に1度のペースでフィルター掃除をするのがおすすめで、電気代の削減にもつながります。

本記事ではフィルターを掃除する頻度やお手入れ方法、掃除しないときのリスクを解説しました。

エアコンのフィルター掃除の頻度で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてこまめに掃除をしてくださいね。

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