老後に賃貸が借りられないのはなぜ?契約をスムーズに行う方法6選


長年住んでいるアパートの建て替えで部屋探しが必要になったり、子どもの独立で今よりもコンパクトな住居への引っ越しを検討したりする方がいます。

Chie H
Chie H
しかし、老後に賃貸物件が借りられないという話を聞いて不安に思う方も。

本記事では、高齢になると賃貸が借りられない理由と、老後でも契約しやすくなる方法を詳しく解説します。

老後に賃貸住宅への入居を検討している方は、ぜひ参考にしてくださいね。

 

老後に賃貸が借りられないのはなぜ?

なぜ老後に賃貸が借りられないのでしょうか。

理由は4つあります。

  1. 収入が不安定だから
  2. 事故や孤独死のリスクが高いから
  3. 連帯保証人がいないから
  4. 年齢制限を設けているから

詳しく説明します。

 

収入が不安定だから

老後に賃貸が借りられないのは、収入が不安定だからです。

定年退職後は一般的に収入が低下します。

 

若いころと比べると健康状態も悪化しやすくなり、医療費や介護費などの負担もかさみます。

貸主が安定して家賃の支払いをしてもらえるのか不安に思うのです。

 

事故や孤独死のリスクが高いから

賃貸が老後に借りられない理由の1つは、事故や孤独死のリスクが高くなるからです。

高齢になると、住宅内での転倒や転落、誤飲・誤嚥などの事故が増えます。

 

また、住宅火災で亡くなる方の約70%が65歳以上です。

孤独死の場合、賃借権の解消や残置物の処理に時間も手間もかかるので、次の入居者募集ができず、賃貸収入が得られません。

 

もし死亡後に長期間発見されず放置されて、室内外に臭気・害虫などが発生した場合は「事故物件」扱いとなり、資産価値が下がります。

参照:総務省消防庁「平成30年版 消防白書」 

 

連帯保証人がいないから

賃貸が老後に借りられないのは、連帯保証人がいない場合があるからです。

連帯保証人とは、賃貸住宅の借主が家賃を払えなくなった時に、本人に代わって家賃を支払う人です。

 

連帯保証人は、借主と同等の、もしくはそれ以上の支払い能力が求められます。

高齢になると、配偶者や兄弟なども同じ様に年齢が高くなっているため、依頼できる親族が少なくなってしまいます。

 

頼めるのは子どもだけということも。

 

年齢制限を設けているから

年齢制限を設けていることも、老後に賃貸が借りられない理由です。

貸主は起こりうるリスクを想定して、貸すか貸さないかの判断をしており、約6割が高齢者の入居に拒否感をもっているそうです。

 

高齢者だけの入居を不可としている貸主が8.9%、60歳以上の単身者の入居を制限している貸主が11.9%います。

参照:国土交通省住宅局 家賃債務保証の現状

 

老後に賃貸をスムーズに借りられる方法6選

賃貸を老後にスムーズに借りる方法は6つあります。

  1. 高齢者向けの物件を探す
  2. 金銭面や健康面での問題がないことを伝える
  3. 保証人なしの物件を探す
  4. 身内に協力してもらう
  5. 高齢者向けの支援サービスを利用する
  6. 家賃の低い賃貸物件を探す

詳しく解説します。

 

高齢者向けの物件を探す

高齢者向けの物件を探すことは、賃貸を老後にスムーズに借りられる方法の1つです。

高齢者向けの物件とは、60歳以上の介護を必要としない方を対象に、安心して生活できるように配慮したバリアフリーの賃貸住宅のことです。

 

安否確認や緊急対応、生活相談サービス等が付いている場合があります。

年金や預貯金があれば、退職して収入がないからといって入居を断られることはありません。

 

高齢者向けの物件も候補に入れてみてはどうでしょう。

 

金銭面や健康面での問題がないことを伝える

老後に賃貸をスムーズに借りるコツは、金銭面や健康面に問題が無いことをしっかりと伝えることです。

家賃の2年分以上の貯金があると審査に通りやすくなります。

 

預金通帳のコピーの提出も有効です。

350万円を超える年収がある場合は、高齢でも7割近くが審査に通過します。

 

また、健康診断の結果を提示することで、現時点での不安を払しょくできます。

金銭面、健康面での問題が無いことを積極的にアピールしてみましょう。

参照:国土交通省住宅局 家賃債務保証の現状

 

保証人なしの物件を探す

保証人なしの物件を探すことは、賃貸を老後にスムーズに借りる方法です。

部屋の日当たりが良くない、立地が悪いといった物件が保証人不要として賃貸に出されている場合もあります。

 

内見して、納得してから契約してくださいね。

また、保証会社が利用できる物件の場合、保証人を立てなくても賃貸契約ができます。

 

保証料を支払うことで、保証会社が連帯保証人になってくれるからです。

 

身内に協力してもらう

老後に賃貸をスムーズに借りるには、身内に協力してもらう方法があります。

身内が連帯保証人になると、入居審査に通りやすくなるからです。

 

もしもの時に連絡がつく家族がいるので、貸主も安心です。

現役世代の子どもがいる場合は、連帯保証人になってもらえないか相談してみてください。

 

高齢者向けの支援サービスを利用する

高齢者向けの支援サービスを利用するのも、老後にスムーズに賃貸を借りられる方法です。

日本では高齢者が1人暮らしをするために利用できる便利なサービスがあります。

 

一般財団法人高齢者住宅財団の「家賃債務保証」は、60歳以上であれば利用できる家賃保証サービスです。

家賃保証会社と同様に、保証料を支払うことで、連帯保証人の役割をしてもらえるのです。

 

他にも、各自治体による1人暮らしの高齢者の見守りや安否確認のサービスもあります。

支援サービスを利用することで、貸主も安心して部屋を貸せます。

 

お住まいの地域のHPなどで調べてみてくださいね。

 

家賃の低い賃貸物件を探す

家賃の低い賃貸物件を探すことも、老後にスムーズに賃貸を借りられるポイントです。

高齢者に限らず、家賃の目安は収入の約3割と言われています。

 

高額な物件は審査が通りにくいので、自分の経済状況に合った物件を探すと良いですよ。

参照:国土交通省 住宅市場動向調査報告書

 

まとめ

年金生活になる頃から賃貸住宅を借りにくくなると言われています。

本記事では、老後に賃貸が借りにくい理由と、高齢者でもスムーズに賃貸契約ができるポイントを詳しく解説しました。

 

老後の賃貸住宅探しに不安のある方は、ぜひ参考にしてください。

 

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