「介護と仕事の両立に疲れた……」
そんな時、介護も仕事もすべて投げ出したくなってしまうことも。
本記事では、両立を頑張り続けるリスクと、両立させるための対処法についてご紹介します。
介護と仕事の両立でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
介護と仕事の両立に疲れたまま頑張り続けるリスク
介護と仕事の両立に疲れたまま頑張ると、どのようなリスクがあるのでしょうか?
3つのリスクがあります。
- 介護うつになる
- 介護放棄や虐待の原因になる
- 介護離職してしまう
1つずつ説明します。
介護うつになる
介護と仕事の両立を頑張りすぎる状態が続くと、介護うつになる可能性があります。
なぜなら、ストレスや疲労が蓄積すると、食欲不振・無気力・不眠・気分の落ち込みなどが起こりやすくなるからです。
介護だけでなく仕事もしている場合、さらに疲労やストレスがたまりやすく、うつになるリスクも高いです。
介護と仕事を両立して行う場合、介護うつのリスクに備える必要があります。
介護放棄や虐待の原因になる
介護と仕事の両立を頑張りすぎると、介護放棄や虐待の原因になることもあります。
昼夜問わず休みなく続く介護と仕事の連続で心も体も疲れ、介護しようという気持ちがなくなってしまうためです。
例えば、食事を与えない・排泄のケアをしないなどの介護放棄をしたり、暴力や暴言などの虐待をしたりしてしまうことも。
介護放棄や虐待といった不幸な状況を作る前に、しっかり対処することが大切です。
介護離職してしまう
介護と仕事の両立が続き疲れがたまると、介護離職してしまう可能性もあります。
なぜなら、介護者は心身ともに疲れて介護と仕事の両立ができなくなってしまうためです。
筆者の先輩は、義母の介護と仕事をしばらく両立させていましたが、自分の体力がもたないと離職しました。
収入と今まで積み上げてきたキャリアを捨てなければならず、「働き方を考えればもう少し働けたのではないか」と少し後悔していたようでした。
介護と仕事を無理なく両立できる方法を考えることも大切です。
介護と仕事の両立に疲れた時の対処法
介護と仕事の両立に疲れたら、どう対処すればいいのでしょうか?
対処法は7つあります。
- ケアマネージャーに相談する
- 訪問介護を利用する
- デイサービスを利用する
- ショートステイを利用する
- 介護施設への入居を検討する
- 上司に働き方を相談する
- 同じ立場の人とつながる
詳しく説明します。
ケアマネージャーに相談する
介護と仕事で疲れたら、一人で抱え込まず、ケアマネージャーに相談しましょう。
介護のプロの視線で、介護負担が軽くなる方法などを提案してもらえるためです。
筆者は夫の介護のため、介護サービスの相談はもちろん、悩みやストレスなども聞いてもらい精神的にも支えてもらっています。
疲れた時は自分一人で抱え込まず、何でも相談してみましょう。
訪問介護を利用する
介護と仕事の両立に疲れたら、訪問介護を利用するのも1つの方法です。
訪問介護のサポートを受けることで、介護者の身体的および精神的な負担を軽減できるのです。
訪問介護では、ホームヘルパーが自宅を訪問して、食事・排泄・入浴などの介助や生活の支援をしてくれます。
さらに、介護負担が軽減されるだけでなく、住み慣れた家で介護を受けられるというメリットもあります。
訪問介護を利用して介護負担を少しでも減らしましょう。
デイサービスを利用する
介護と仕事の負担を軽減するには、デイサービスも大いに利用しましょう。
デイサービスに行くことで、介護者が身体的にも精神的にも介護から解放されるからです。
デイサービスでは、介護施設に通い食事や入浴などの支援に加えて、レクリエーションなどもあり要介護者にとっても良いリフレッシュの機会になります。
デイサービスに行っている間は、体を休めたり気分転換をはかったりと、体と心をリフレッシュしましょう。
ショートステイを利用する
介護と仕事の疲れから回復するには、ショートステイを利用するのもいいでしょう。
介護施設などに宿泊するサービスのため、介護者は昼間だけでなく夜間の介護からも数日間解放されます。
介護者の体の休息はもちろん、冠婚葬祭・旅行・出張・一人の時間を過ごしたいなど、様々な理由で利用できます。
老々介護をしていた筆者の母も、 孫の結婚式や体の休養のため、ショートステイを利用しリフレッシュできていたようです。
定期的にショートステイを利用して、介護から解放される時間を作り、心も体も休めましょう。
介護施設への入居を検討する
介護と仕事の両立に疲れたなら、介護施設への入居も視野に入れましょう。
毎日顔を合わせて介護をしてストレスをためるより、時々面会をして笑顔で向き合う方がお互い楽という場合もあります。
施設でプロの介護を受けながら安心安全な生活を送り、家族は笑顔で面会に行くというのも、1つの介護の形です。
介護うつや介護放棄など最悪な状況になる前に、施設への入居も考えましょう。
上司に働き方を相談する
介護しながら働くことにストレスを感じているなら、職場の上司に介護の状況を知ってもらい、働き方を相談しましょう。
仕事と介護を両立させるためには、無理のない働き方を考えることも大切です。
介護休暇や介護休業などの制度もありますし、出勤時間を遅らせたり時短勤務にしてもらえる職場もあるでしょう。
まずは職場の上司に相談し、どういう働き方をすれば介護と両立ができるか考えましょう。
同じ立場の人とつながる
介護と仕事の両立が辛いと感じたら、自分と同じ立場の人とつながることも大切です。
自分と同じ苦労をしたり悩みを抱えている人とつながることで、気持ちが分かり合え、それだけでも救われた気持ちになれるからです。
筆者の場合は、夫の入院中に知り合った方とたまに近況を報告し合い、話を聞いてもらうことでずいぶん気持ちが楽になっています。
同じ立場の人とつながりをもつことは精神的な安定もはかれ、おすすめですよ。
まとめ
介護と仕事との両立は簡単なことではありません。
介護と仕事を頑張り続けることで、介護者の体や精神に異常をきたすリスクがあります。
本記事では、仕事と介護を頑張り続けるリスクと両立するための方法をご紹介しました。
仕事と介護の両立にお悩みの方はぜひ参考にしてくださいね。
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