筆者も自閉スペクトラム症の5歳の息子に薬を飲ませるのに、本当に苦労しました。
しかし医師や専門家に相談しながらたくさんの方法を試した結果、息子が毎日の睡眠導入剤や解熱剤などの薬をすんなりと飲んでくれる方法を見つけたのです。
本記事では筆者経験を元に、自閉スペクトラム症の子どもに薬を飲ませるのが大変な理由や、具体的な薬の飲ませ方について詳しくご紹介します。
自閉スペクトラム症の子どもが薬を飲んでくれずに困っている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
自閉スペクトラム症の子どもに薬を飲ませるのが大変な理由
自閉スペクトラム症の子どもに薬を飲ませるのが大変な理由にはどんなものがあるのでしょうか。
考えられる3つの理由をご紹介します。
- 感覚過敏があるから
- 不安障害があるから
- 知的障害を伴っていて薬を飲む意味が理解できないから
感覚過敏があるから
自閉スペクトラム症の子どもに薬を飲ませるのが大変な理由の1つ目は、感覚過敏があるからです。
感覚過敏の中でも特に味覚過敏や嗅覚過敏があると、薬の味や匂いを不快に感じ飲まない場合があるんです。
ママやパパが食べ物や飲み物に薬を混ぜて一緒に飲んでもらおうと工夫をしても、感覚過敏がある子どもにはバレてしまうのですね。
筆者も、自閉スペクトラム症の子どものおやつに薬を混ぜて、何とか飲ませようとした経験があります。
見た目はいつものおやつと変わらないのに、味や匂いに敏感に反応し、結局一口も食べてくれず失敗してしまいました。
「内服前に薬の匂いを嗅いでいる」「薬を飲んで吐き出した」といった場合は感覚過敏が原因かもしれません。
不安障害があるから
自閉スペクトラム症の子どもに薬を飲ませるのが大変な理由の2つ目は、不安障害があるからです。
不安障害があると、飲んだことのない薬を飲むのが怖かったり、飲んだ後どうなるか分からなかったりする不安をとても強く感じます。
飲みたくない薬をママが何度も飲ませようとすると、ますます警戒して飲みたくなくなる場合も。
自閉スペクトラム症の子どもで不安障害を持っている割合は40%と、かなり高い数値です。
実際に不安障害と診断されていない場合でも、実は不安障害を持っている可能性もあります。
子供が不安に感じないような工夫をしてあげると、すんなりうまくいくかもしれませんね。
参考サイト:ask doctors
知的障害を伴っていて薬を飲む意味が理解できないから
自閉スペクトラム症の子どもに薬を飲ませるのが大変な理由の3つ目は、薬を飲む意味が理解できないからです。
自閉スペクトラム症の中でも知的障害を伴っていると、薬を飲めば症状が改善して楽になることが理解できない場合があります。
理解できなければ、いくら薬を飲ませようとママやパパが頑張っても、子どもは見慣れない薬なんて飲みたくありませんよね。
意味を理解させようとするよりも、別の方法を試した方がうまくいくかもしれません。
自閉スペクトラム症の子どもへの薬の飲ませ方
自閉スペクトラム症の子どもへの薬の飲ませ方にはどんな方法があるのでしょうか。
薬の種類別に6つの方法をご紹介します。
また、本記事では薬を温かいものや水以外に混ぜることで飲みやすくなる方法をご紹介しています。
薬の特性上、薬効が変化する場合があるので以下の方法を試すときは事前に薬剤師や医師に相談してから試してみてくださいね。
- 粉薬の場合①チョコレートと混ぜる
- 粉薬の場合②ジャムに混ぜる
- 粉薬の場合③普段の食事に混ぜる
- 錠剤の場合①服薬専用ゼリーに混ぜる
- 錠剤の場合②知育菓子「Kracieのねるねるねるね」に混ぜる
- 水薬の場合①飲み物に混ぜる
粉薬の場合①チョコレートと混ぜる
自閉スペクトラム症の子どもへ粉薬を飲ませる時は、チョコレートに混ぜるとうまくいく場合があります。
チョコレート味のアイスやシャーベットに混ぜるのも良いですが、おすすめは自分でお薬チョコを作ってしまう方法。
湯煎したチョコレートに粉薬を混ぜ、再び冷やして一口サイズのチョコレートにしてしまうのです。
事前に準備が必要となりますが、お薬が入っていることが分かりにくい見た目になるので、すんなり食べられるお子さんが多いです。
お子さんがチョコレート好きならぜひ試してみてくださいね。
粉薬の場合②ジャムに混ぜる
自閉スペクトラム症の子どもへ粉薬を飲ませる時は、ジャムに混ぜる方法も効果的です。
ティースプーン半分から1杯程の少量のジャムに粉薬を混ぜて飲んでもらうのです。
甘いものが好きなお子さんなら粉薬入りのジャムをそのまま食べても良いですし、パンに塗って食べさせても良いでしょう。
我が家の自閉スペクトラム症の息子はこの方法がお気に入りで、ジャムのおかわりをせがむほどでした。
甘いものやジャムが食べられるお子さんにはおすすめしたい方法です。
粉薬の場合③普段の食事に混ぜる
自閉スペクトラム症の子どもへ粉薬を飲ませる時は、食事に混ぜてしまうと気づかない場合もあります。
お子さんが好きなメニューなら、案外すんなり食べてくれるかもしれません。
例えばカレーライスやハンバーグのソースはおすすめです。
薬が混ざっていても気付きにくい味や匂いのメニューなので、食べてくれる可能性がより高くなるでしょう。
我が家の自閉スペクトラム症の息子は毎日飲む薬があるのですが、いつも夕食に混ぜて飲んでいます。
粉薬を混ぜる食事の量をお茶碗半分くらいにしておけば、お腹がいっぱいで粉薬入りの食事を残してしまった、なんてことにならずにすみます。
粉薬を食事に混ぜる時はぜひ覚えておいてくださいね。
錠剤の場合①服薬専用ゼリーに混ぜる
自閉スペクトラム症の子どもに錠剤を飲ませる時は、服薬専用ゼリーに混ぜる方法を試してはいかがでしょうか。
服薬専用ゼリーを使うと喉に引っ掛からずツルッと飲めるので、薬の味を不快に思うこともありません。
子ども用の服薬専用ゼリーなら味も数種類から選べるので、好みの味を選べます。
我が家の自閉スペクトラム症の息子は龍角散「おくすり飲めたね」のぶどう味がお気に入りです。
ゼリーの色も濃いめなので、錠剤をうまく隠してくれますよ。
参考サイト:龍角散
錠剤の場合②知育菓子「Kracieのねるねるねるね」に混ぜる
自閉スペクトラム症の子どもに錠剤を飲ませる時は、知育菓子で有名な「ねるねるねるね」に混ぜて飲ませる方法もあります。
「ねるねるねるね」は最後にカラフルなキャンディチップをトッピングできるので、錠剤をうまく隠してくれますよ。
大きい錠剤の場合は半分に折って混ぜれば、さらに薬が飲みやすくなります。
事前に医師や薬剤師に相談してくださいね。
知育菓子に興味があるお子さんなら、ぜひ試して欲しい方法です。
参考サイト:Kracie
水薬の場合①飲み物に混ぜる
自閉スペクトラム症の子どもが水薬を飲む場合は、飲み物に混ぜる方法も効果的です。
少し多めの水やお茶に混ぜればシロップの味も薄まり、水分補給にもなります。
シロップを混ぜると、お子さんが水やお茶の味の変化に気づく場合は、甘い飲み物に混ぜても良いでしょう。
我が家の自閉スペクトラム症の息子は、ヤクルトやピルクルなどの乳製品乳酸品飲料に混ぜると抵抗なく水薬が飲めていました。
水薬の量が多いと飲み物の味の変化に気づいてしまう場合がありますが、少量ならぜひ試してみてくださいね。
まとめ
自閉スペクトラム症の子どもが必要な薬をすんなり飲んでくれないと、本当に困ってしまいますよね。
本記事では自閉スペクトラム症の息子がいる筆者が、自身の経験を元に薬を飲んでくれない理由や薬の飲ませ方についてご紹介しました。
お子さんが薬を飲んでくれずに困っている方は、ぜひ参考にしてくださいね。


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