母乳育児は、赤ちゃんにもママにもメリットがたくさんあります。
しかし、実は母乳育児にはメリットだけでなくデメリットも。
本記事では、赤ちゃんを母乳で育てるメリットとデメリットを紹介します。
母乳で育児をしたいと考えているママは、ぜひ参考にしてくださいね。
母乳育児のメリット・デメリットは?経験談の声
母乳育児にはメリットが沢山ある反面、デメリットもあります。
2人を完母で育てた筆者が感じていた母乳育児のメリットとデメリットを紹介します。
- 出かける時の荷物が少なくて済む
- 赤ちゃんを預けにくく、負担が大きい
詳しくお話します。
出かける時の荷物が少なくて済む
母乳育児には、お出かけの持ち物が少なくて良いというメリットがありました。
近場なら自分の身体とオムツがあれば、とりあえず出かけられるのです。
ミルクの場合は哺乳瓶や粉ミルク、お湯の入った水筒や冷ますための水が必要なので、とにかく荷物が多くなってしまいます。
赤ちゃんとのお出かけは、ただでさえ荷物が多くなりがちなので、少しでも荷物を減らせるのは有難いですよね。
ズボラな筆者は、準備をするのも後片付けも面倒なので、外出時の荷物が少なくて済むのは母乳育児の大きなメリットだと感じていました。
赤ちゃんを預けにくく、負担が大きい
母乳育児をしていて、赤ちゃんを預けづらいのが1番のデメリットでした。
娘たちはいつの間にか完全に哺乳瓶拒否をし始めたため、授乳から授乳の短時間しか預けられなくなったのです。
夜間授乳や夜泣きのミルク対応も、旦那さんに交代してもらえず、すべて自分でするしかありません。
筆者が高熱を出した時も、赤ちゃんはお腹が空いて泣き始め、授乳する必要がありました。
赤ちゃんを家族に預けて外出しているママや、夜泣き対応をパパにしてもらっているママが、とても羨ましかったです。
人に預けにくいのは、母乳育児の大きなデメリットでした。
母乳育児のメリット
母乳育児には、どのようなメリットがあるのでしょうか?
大きく5つのメリットがあると言われています、
- 産後の回復が早くなる
- ミルク代が少なく済む
- 産後ダイエットがしやすい
- 赤ちゃんとの愛着形成がしやすい
- 赤ちゃんが栄養を摂取しやすい
詳しく説明します。
産後の回復が早くなる
赤ちゃんに母乳を与えることで、産後の子宮収縮が早くなります。
赤ちゃんがおっぱいを吸う刺激により、子宮を収縮させるオキシトシンというホルモンが分泌されるためです。
妊娠中大きくなった子宮は、産後4週間程度で元の大きさに近づくほど収縮します。
そのため母乳育児をすると、子宮が収縮して子宮の回復が早く進みやすいのです。
(参考:medical note)
ミルク代が少なく済む
母乳育児をすると、ミルク代が少なくて済むというメリットがあります。
ミルク代は月に平均12000円ほどかかるという調査があり、初期費用にも約10000円かかります。
母乳の場合は、ママの身体だけなので費用はかかりません。
赤ちゃんを育てるにはオムツ代などの費用もかかるため、ミルク代が少なくて済むと非常に助かります。
(参考:ラフのラフ)
産後ダイエットがしやすい
母乳育児は産後ダイエットがしやすいというメリットがあります。
完全母乳のママの場合、授乳で1日700kcalを消費しているそうです。
そのため授乳中は、今まで通りの食事をしていても、体重が減っていくことも。
ただし、産後のママの身体は交通事故並みのダメージを受けているといわれています。
さらに慣れない育児や夜間授乳で体力を消耗するため、無理なダイエットはせず、半年ほど時間をかけてゆっくり体重を戻しましょう。
(参考:たまひよ)
赤ちゃんとの愛着形成がしやすい
母乳育児には、赤ちゃんとの愛着形成がしやすいというメリットがあります。
母乳をあげると分泌されるオキシトシンというホルモンが、ママの気持ちをリラックスさせ、赤ちゃんをかわいいと感じる気持ちを作ってくれるのです。
オキシトシンは、赤ちゃんと触れ合うことや話しかけることでもお互いに分泌されます。
授乳をしたり触れ合ったりして、愛着形成をしましょう。
(参考書籍:「桶谷式母乳育児気がかりQ&A相談室」桶谷式乳房管理方研鑽会)
赤ちゃんが栄養を摂取しやすい
母乳育児は、赤ちゃんが栄養を摂りやすいというメリットがあります。
母乳は赤ちゃんの成長に合わせ、赤ちゃんのためだけに作られるものです。
母乳にはタンパク質や乳糖、ビタミンやミネラルなど赤ちゃんが必要とする分量だけ、過不足なくバランスよく配合されています。
ママが風邪にかかると、母乳にはすぐに抗体が分泌されて、赤ちゃんに移行します。
母乳は赤ちゃんのためだけに作られ、必要な栄養素が摂れるのです。
(参考:秋山こどもクリニック)
(参考書籍:「桶谷式母乳育児気がかりQ&A相談室」桶谷式乳房管理方研鑽会)
母乳育児のデメリット
母乳育児のデメリットにはどんなものがあるのでしょうか?
大きく4つのデメリットが挙げられます。
- 乳房トラブルが起きることがある
- 赤ちゃんを預けにくい
- 自分の栄養状態に気を遣う必要がある
- 赤ちゃんにビタミンDやビタミンKが不足しやすい
詳しく説明します。
乳房トラブルが起きることがある
母乳育児をしていると、乳房や乳首にトラブルが起こることがあるのが1つのデメリットです。
赤ちゃんに母乳をあげていると、乳腺炎や乳首が切れて痛むなどのトラブルが起きる可能性があるのです。
母乳育児が始まった時期だけでなく、授乳中に誰でも起こり得る症状で、卒乳までずっと悩まされるママもいます。
痛みを抱えながら授乳を続けなければならない可能性があるのは、母乳育児の大きなデメリットです。
赤ちゃんを預けにくい
母乳育児には、赤ちゃんを預けにくいというデメリットがあります。
母乳が出るのはママだけなので、授乳から次の授乳のタイミングまでしか預けられないのです。
搾乳した母乳を冷凍保存しておき、哺乳瓶で与えてもらうという方法もありますが、完全母乳で育ってきた赤ちゃんは哺乳瓶を拒否する可能性も。
ママから離れて人に預けるのが難しいのが、母乳育児のデメリットです。
自分の栄養状態に気を遣う必要がある
母乳育児は、自分の栄養状態を気にしなければならないのがデメリットです。
母乳はママの血液から作られるため、ママが食べたものが血液を通して分泌されます。
お酒やコーヒーが好きだったママは、授乳中にはアルコールやカフェインが母乳に移行するため、飲む量を制限されてしまいます。
ママの食事が赤ちゃんの栄養になるため、慣れない育児で忙しい中でも、栄養バランスの良い食事を取る必要があるのです。
赤ちゃんにビタミンDやビタミンKが不足しやすい
母乳には、赤ちゃんに必要なビタミンDやビタミンKが不足しているのがデメリットです。
ビタミンKが不足すると出血を起こしやすくなるため、近年は産院でケイツーシロップというビタミンKのシロップを飲ませています。
また母乳内のビタミンDは、ミルクの半分以下しか含まれておらず、母乳育児の赤ちゃんに不足しやすい栄養素です。
そのためビタミンDを補うには、赤ちゃんに日光浴をさせたりサプリを取ったりする必要があります。
まとめ
「赤ちゃんを母乳で育てたい!」
そんな時、母乳育児のメリットだけでなくデメリットも知っておきたいですよね。
本記事では母乳育児のメリットとデメリットを、母乳で二人の娘を育てた筆者の経験も併せて紹介しました。
母乳で赤ちゃんを育てたい方は、本記事のメリットとデメリットを参考にして、母乳育児を賢くスタートしてくださいね。


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