「転勤族の子供にはどんな特徴があるの?」
親の転勤による転校が、子供にどう影響するのか気になりますよね。
実は、多くの転勤族の子供には特徴があり、転校の際には気をつけてあげたいポイントがあります。
本記事では転勤族の子供の特徴や転校による影響、転校の体験談を紹介します。
転勤族の方や、転校で子供にどんな影響が出るのか心配な方は、ぜひ参考にしてください。
転勤族の子供の特徴とは?
親の転勤にともなって移動を繰り返す子供には、どのような特徴があるのでしょうか?
主な特徴は次の3つです。
- 順応性が高い
- 自立するのが早い
- 家族思い
詳しく説明します。
順応性が高い
転勤族の子供は、順応性が高いという特徴があります。
新しい環境になじむために周りの様子をよく観察して、うまくとけこむという経験を何度も繰り返しているからです。
子供は与えられた環境で過ごしていかなければなりません。
新しい環境でなじんでいく経験を繰り返すと、「どんな環境でも自分はやっていける」という自信にもつながります。
自立するのが早い
転勤族の子供は、自立するのが早いともいわれます。
転勤が決まると、父親は仕事の引き継ぎ、母親は荷造りや学校手続きなど家族は忙しくなります。
大変そうな家族をみて、子供も「自分でできることは自分でやろう」とがんばるのです。
いつの間にか自分の荷物の荷造りができるようになっているということも。
転勤族の子供は、自立せざるを得ない状況を繰り返すことで自立が早くなるのです。
しかし親としては、「この子は自立が早いから大丈夫」ではなく、子供の気持ちにしっかり寄り添ってあげることも大切です。
家族思い
転勤族の子供は、家族思いになります。
大変な引っ越しを家族で乗り越えたという経験から、親子や兄弟姉妹間での助け合いの気持ちが強くなるからです。
家族と一緒に暮らすために引っ越しをしたんだという、家族の一体感も生まれます。
転勤族の子供にとって、引っ越しや転校をして周りの環境や友達が変わっても、ずっと変わらず一緒にいるのが家族です。
自ずと家族の絆が強くなり、必然的に子供の家族に対する思いが強くなるといえるでしょう。
転勤族の子供はかわいそう?転校による影響とは?
転勤族の子供はかわいそうなのでしょうか?
そもそも転校をすることで子供にどんな影響があるのでしょう?
主な影響は以下の2点です。
- 友達と深く付き合えない
- 学校生活になじむ努力が必要
詳しく説明します。
友達と深く付き合えない
転校をすると、子供は友達と深く付き合えない場合があります。
友達関係が出来上がって仲を深めている最中に、また転校をしてしまうことがあるからです。
何度か転校を繰り返すうちに、「また離れる時にさみしい思いをしたくない」と、友達と深く付き合わないようにしてしまう可能性もあります。
転勤族の子供は、友達と離れ離れになる経験を繰り返したことで、人と深く付き合えなくなってしまう可能性があるのです。
学校生活になじむ努力が必要
転校をすると、新しい学校生活になじむ努力が必要になります。
学校生活は、授業内容やテスト形式はもちろん休み時間の使い方など、地域や各学校によって異なることがたくさんあるからです。
学校のみんなが毎日当たり前にしていることが、転勤族の子供にとってはまったく初めての場合もあります。
知らないことや分からないことを聞いて、自分から輪に入る努力が必要になってきます。
ただ、子供は持ち前の順応性でいつの間にかなじんでいて、親の方が驚かされてしまうことも多いです。
周りの友達も、転校生という物珍しさから親切に教えてくれたり、転勤族の多い学校では慣れっこでルーティーンのように教えてくれたりするものです。
とはいえ、周りの力を借りながらも新しい環境や学校生活になじむ努力をしなければならない子供の苦労は、親として気にかけてあげたいものです。
転勤する際の子供へのケアはどうしたらよい?
転勤する際の子供へのケアはどうしたらよいのでしょうか?
親として配慮できることが3つあります。
- 転校先の下調べを入念にする
- 学力の維持を見守る
- 家族のつながりを深める
詳しく説明します。
転校先の下調べを入念にする
転勤が決まったら、転校先の下調べは入念にしましょう。
しっかり調べておくと、子供が転校先にスムーズになじめる可能性が高まります。
転校先を選べる場合は、転校生の多いマンモス校などなじみやすい学校を選ぶのもいいでしょう。
転勤族の多い地域のマンモス校であれば、先生や子供たちも転校生の扱いに慣れていることが多いからです。
ただし、元の学校の規模が小さい場合や子供の性格によって、アットホームな小規模の学校の方が向いている場合もあります。
また、転勤先の社員の家族が住んでいる地域や学区を聞いておくと、より的確な情報を得やすくなるでしょう。
学力の維持を見守る
転勤する際の子供のケアとして、学力の維持を見守る必要があります。
学校によって教科書が違ったり学習進度が異なったりする場合が多くあります。
転校により習っていない学習範囲が出てくることもあるので、 きちんと把握して学習を補えるようにしましょう。
転勤族の子供は、通信教育や全国展開の個別指導塾もおすすめです。
転校する際の子供の年齢によっては、中学受験や高校受験などに関わってくる場合もあるので、慎重に検討する必要があります。
転勤の際には子供の学力を維持できるよう、親が学習を見守ってあげましょう。
家族のつながりを深める
転勤が多い家庭では、普段から家族のつながりを深めておきましょう。
周りの環境や友達が変わっても、つながりの深い家族が一緒にいれば、子供がさみしい思いをすることも少なくなるからです。
転校によって人間関係をリセットしなければならない子供にとって、ずっと一緒にいる家族の存在はとても大きいものです。
心がつながっている家族がいれば、子供は安心して、新しい環境になじんでいけることでしょう。
普段から家族のつながりを深めておくことで、転校の際の子供の心の負担を少しでも軽くしてあげたいですね。
転勤族の子供の気持ちは?実際の経験談を紹介
転勤族の子供はどんな気持ちで日々を過ごすのでしょうか?
実際の経験談を3つ紹介します。
- 幼稚園小学校中学校、各1回ずつ転校をしたケース
- 都市部から地方に転校をしたケース
- 転校を繰り返したケース
詳しくみてみましょう。
幼稚園小学校中学校、各1回ずつ転校をしたケース
父親の転勤によって、園や学校を1回ずつ転校しました。
毎回、新しい学校になじむまでさみしい気持ちもあったけれど、家族仲がとてもよかったので乗り越えられた気がします。
転校直後は、兄弟もがんばっていると思うことで自分もがんばれました。
転校した経験から新しい環境にまったく抵抗がなく、どこでもやっていける自信があります。
新しい環境への抵抗がないことや、いろいろな土地に友達がたくさんできたのはよかったです。
ただし、地元と呼べる場所がないことに少しさみしさを覚えることがあります。
都市部から地方に転校をしたケース
都市部の小学校から地方の小学校に転校しました。
前の小学校で教わった宿題のやり方をいつも通りにやっていただけで、地方の小学校では先生にほめられて、みんなの前で紹介されました。
それからはクラスのヒーローに。
性格が明るくなり学級委員や児童会役員を務めるようになったのです。
あのまま都市部の学校にいたら、また違う性格に育っていたのではないかと思います。
転校をきっかけにイメージチェンジを図れたのはうれしかったですが、友達と離れる時の悲しさは今も忘れていません。
転校を繰り返したケース
幼少期から、海外も含めほぼ2年間隔で引っ越しを繰り返していました。
新しい友達を作るのは得意になりましたが、自分の素をみせて本心で話せる友達はいなかったかもしれません。
面倒なもめ事に関わることもなく、あっさりした友達関係を好むように。
友達関係をリセットできたのには良い面もありましたが、幼馴染が欲しかったなぁと思うことも。
周りの転勤族の子供にも、幼馴染に憧れている子が多いです。
まとめ
本記事では、転勤族の子供の特徴や転校による影響を、経験談と併せて紹介しました。
転勤族の子供には特徴があり、転校の際にはケアしてあげたいポイントがあります。
転勤族の子供というとマイナスのイメージを持たれることがありますが、子供がもつ適応力や順応性には驚かされることも多々あります。
本記事を参考に、転勤に伴う子供の心の負担を上手にケアしてあげてくださいね。


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