「我が子が不登校になってしまった…子供が中学生でも親は仕事を辞めるべきなのか…?それとも続けてても良いんだろうか?」
仕事をしている親にとって、子供が不登校になると困ってしまいますよね。
ですが、家庭の経済的なゆとりや、子供との適切な距離感を保つうえでも仕事は続けるべきです。
本記事では、不登校の中学生がいる親の仕事への向き合い方についてご紹介します。
不登校の子供がいて仕事を続けるべきか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてくださいね。
不登校の中学生の親は仕事を続けるべき!
子供が中学生で不登校になれば、親は仕事を辞めないといけないのでしょうか?
賛否両論あるかと思いますが、不登校の中学生の親は仕事を続けるべきだと言えます。
主な理由は3つあります。
- 仕事を辞めても学校に行くとは限らない
- 経済的理由で選択肢が狭まりやすい
- 子供に過干渉しやすくなる
詳しく説明します。
仕事を辞めて学校に行くようになるとは限らない
そもそも親が仕事を辞めたからといって、子供が学校に行くようになるとは限りません。
なぜなら、子供の不登校をきっかけに親が仕事を辞めてしまうと子供は、「自分が不登校のせいで辞めてしまったんだ…」と心を痛めることがあるからです。
経済的不安や心理的ストレスから、親子関係や家庭環境の悪化につながることも考えられるため、仕事を辞めれば解決するとは言い難いのです。
経済的理由で選択肢が狭まりやすい
子供が不登校だからと仕事を辞めてしまうと、家計のバランスが崩れて選択肢が狭まりやすくなります。
なぜなら仕事を辞めるということは、シンプルに得られる収入が減るということだからです。
たとえば家庭学習に切り替えたり転校を検討したりと、子供にとって最善の方法を考えようとすると、どうしてもお金が必要です。
一般的に、お金に余裕がなくなると精神的な余裕もなくなります。
支出は増えるのに収入や貯蓄が減ると感じて、どうしても選択肢が狭まりやすくなってしまうのです。
子供に過干渉しやすくなる
家にいる時間が増えると、子供に過干渉しやすくなります。
なぜなら、仕事に行っていたら知らなかったはずの光景が、自然と目に入るようになるからです。
たとえば、子供が1日中ゲームをしていると分かれば、どうしてもゲームを辞めるように言いたくなるでしょう。
お菓子を食べてダラダラ漫画を読んでいれば、用事を頼みたくなるかもしれません。
目に入る子供の行動すべてに、つい意見を言ってしまうなど、過干渉しやすくなるのです。
中学生の子供が不登校になっても仕事を続けた親の体験談
実際に、不登校の中学生がいる親は、なぜ仕事を続けたのでしょうか?
著者である私の子供が中学生で不登校だった時、仕事を続けることにした主な理由を3つ紹介します。
- 子供を追い詰めたくないから
- 子供に退職を頼まれてはいないから
- 自分の心に余裕を持ちたいから
退職することで子供を追い詰めたくなかった
私は、自分が仕事を辞めることで子供を追い詰めたくないと思いました。
もう既に学校に行けないことで、子供は負い目を感じているはずだと分かっていたからです。
当時私の仕事は営業職で、職場ではいつも数字に追われていたので、自分が数字から逃げたいだけなのかもしれないと思いました。
今私が仕事を辞めたら、子供は「自分のせいで親が仕事を辞めてしまった」と、自分自身を責めるかもしれないと考え至ったのです。
結果的に適度な距離感が保たれ、良かったと思います。
子供が退職を望んでいなかった
「一緒にいて欲しい」と言われたわけではなく、子供が退職を望んでいないことに気づきました。
私が仕事を辞めようと悩んだのは、子供と一緒に家にいなければいけないと考えていたからです。
我が家の不登校の子供は昼夜逆転していたので、お昼時に起きていることはほとんどありませでした。
子供自身が望んでいなければ、ただの押し付けであり親の自己満足だから、退職するのは違うと思ったのです。
結果として、仕事をしているからこそ、家にいる時はしっかり子供と向き合おうという気持ちになりました。
自分の心に余裕を持ちたかった
親である私が心に余裕をもつために、仕事は続けたいと考えました。
日々を楽しむことが、子供にとっても良いのではないかと感じたからです。
たとえば、職場の仲間とのランチでは、一緒にご飯を食べたり何気ない話をしたりすることが、息抜きになって楽しい時間でした。
家の中では母であり妻ですが、職場では母でも妻でもない自分です。
環境が変わることで境界線が引きやすく、気分転換にもなります。
適度に気分を変えることで自分の心に余裕を持つことができ、子供とも穏やかに接することができるようになりました。
中学生の子供が不登校になったら親はどうするのが良い?
中学生の子供が不登校になったら、親はどうすれば良いのでしょうか。
親にできることが3つあります。
- 子供のことを知ることから始める
- 子供が望む解決策を一緒に模索する
- 子供の「第三の居場所」を見つける
詳しく説明します。
子供のことを知ることから始める
親は、子供がどんな気持ちで過ごしているのか、何を考えているのかについて知ることから始めてみましょう。
なぜなら、「自分の子供のことだから分かっている」と先入観を持って子供と対話すると、子供は話してもムダだと感じてしまうことがあるからです。
子供が「話してもムダ」だと感じたら本音ではなく建前になりがちなので、親は子供のことを知ることから始める必要があります。
たとえば、子供が小さい頃は野菜が嫌いだったとしても、成長して食べられるようになっていることは少なくありません。
いつまでも小さな子供扱いをすれば、煩わしがられる可能性が高いので、子供のことをちゃんと知ることから始めます。
子供が心を開いて話せる空気を作って、先入観を持たないことと、子供が話している時は途中で口を挟まないことに気をつけて接していきましょう。
子供が望む解決策を一緒に模索する
親として、子供が望んでいる解決策を一緒に探してみましょう。
本当は学校に行きたいとか、学校には行きたくないけど高校には行きたい、という希望があっても言えずにいるのかもしれません。
たとえば、子供が学校に行きたいのに行けないのであれば、どうすれば行けるようになるのかを親も一緒に考えます。
学校には行きたくないけど高校に行きたいなら、自宅で学習したり高校受験に必要な出席日数を確認したりできます。
子供が望んでいる未来像が分かれば、絡まった糸がスルスル解けるように、解決策も見えてくるでしょう。
ただし、子供が望む解決策でなければ意味がないので、決して親の希望を押しつけるようなことはしないように注意が必要です。
子供の「第三の場所」を見つける
子供にとって、家と学校以外で安心して過ごせる「第三の居場所」を見つけましょう。
なぜなら、新たな居場所を見つけることで子供と関わってくれる人が増え、視野が広がる可能性が高まるからです。
たとえば、私の子供の場合は「ふれあい教室」という場所に救われました。
ふれあい教室は学校と違う場所にあり、活動は午前中のみで、活動内容は自由。
ふれあい教室に参加すると中学校の出席扱いになり、参加することで朝起きて家を出るという生活リズムが戻ってきました。
もし、お住まいの地域にふれあい教室のような場所があれば行ってみたいという方は、学校の担任に相談してみてください。
まとめ
子供が不登校になると、親は仕事を続けるべきか、辞めるべきかと悩んでしまいますよね。
本記事では、親が仕事を続ける理由と子供への対処法について紹介しました。
周りの子供と比べたり将来を考えたりして、不安になって焦ることもあるかと思います。
だからこそ、心の余裕とお金の余裕が大切なのです。
子供のために仕事を辞めるのではなく、子供のために仕事を続けるということ。
子供が不登校になって仕事への向き合い方に悩んでいる方は、本記事を参考に考えてみてくださいね。


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