子どもの成長を思うあまり、つい過干渉になってしまうことはありませんか?
そんな時、親の思いとは裏腹に子どもに悪影響を与えてしまう場合があります。
実は、干渉しすぎると子どもの自主性や判断力を弱めてしまう可能性があるのです。
本記事では、過干渉が子に与える悪影響と、親が心がけたい3つのポイントをご紹介します。
子どもとの接し方にお悩みの場合は、ぜひ参考にしてくださいね。
過干渉の親の特徴
干渉しすぎる親には、どのような特徴があるのでしょうか?
特徴的な行動を4つ紹介します。
- 子どもの発言をさえぎって口を出す
- 子どもの友人関係を決める
- 否定や指摘ばかりで褒めない
- 自分の好みや意思に従わせようとする
参考サイト:CONOBAS
参考サイト:comotto コラム
子どもの発言をさえぎって口を出す
子どもが話している最中に発言をさえぎり口を出すのは、干渉の多い親にありがちな行動です。
子どもが間違ったことを言わないように、または正しい方向に導こうとする気持ちから、つい口を出してしまうのです。
子どもが話し終わる前に親が割り込んで、「それは違う」「こうした方がいい」と指示や訂正を繰り返す場面がみられます。
子どもは自分の意見や考えを伝える場面で不安を感じるようになり、積極的に発言できなくなるケースも少なくありません。
親が口出しをしすぎると、子どもの自己表現力が育たなくなる可能性があります。
子どもの友人関係を決める
過干渉な親は、子どもの友人関係にも口を出し、自分の基準で誰と付き合うべきかを決める傾向があります。
子どもが「よい友達」と付き合うことで、安全で安心な環境を保てるようにと考え、親が友人関係にまで口を出してしまいます。
たとえば、「この子とは遊んではいけない」「あの子ともっと仲良くしなさい」などと、子どもの交友関係を親が決めてしまうケースです。
親が交友関係に介入すると、子どもが自分で友達を選ぶ力を育てる機会を失ってしまいます。
否定や指摘ばかりで褒めない
干渉の多い親は、子どもの行動や結果に対して褒めずに否定的なコメントを繰り返しがちです。
子どもが何かを達成した時でも、「もっとこうした方がよかった」「まだ努力が足りない」などと、批判的な評価を続けるのです。
否定ばかりされると、子どもは「自分は何をやっても足りない」と感じてしまいます。
子どもは自分の意見を持つのが難しくなり、次第に親の期待に縛られるようになるのです。
自分の好みや意思に従わせようとする
自分の価値観や意見を子どもに押し付けるのも、過干渉な親によくみられる行動です。
子どもに失敗して欲しくない、最善の道を歩ませたいという思いから、無意識に自分の意思を押し付けてしまうのです。
子どもの進路や遊び、日常生活においても「これをやりなさい」「あれはやめなさい」と自分の意見を押し付ける場面が多くみられます。
親の行動によって子どもは自分の意思や感情を抑え込み、期待に応えることを優先するようになるのです。
過干渉は、子どもの人格形成に大きな影響を与える可能性があります。
過干渉の親が子に与える悪影響
干渉しすぎる親は、子にどのような悪影響を与えてしまうのでしょうか?
代表的な影響を3つ紹介します。
- 自信が持てなくなる
- 自分で行動・決断ができなくなる
- 人間関係を築きにくくなる
参考サイト:うららか相談室
自信が持てなくなる
干渉の多い環境で育てられた子どもは、次第に自信を失ってしまいます。
親が先回りして手助けをしたり、決めたことに否定的な意見を言われたりすると、子どもは「自分にはできない」と感じるようになるのです。
失敗を極端に恐れるようになり、新しい挑戦を避ける傾向もみられます。
親から常に管理されると、子どもは自分自身の判断力や能力を信じられなくなります。
自分で行動・決断ができなくなる
余計な干渉を受けて育った子どもは、自分で行動したり決断したりするのが難しくなります。
親に常に細かく指示を出されていると、子どもは自ら考え選択する機会を失ってしまいます。
子どもは「何をするにも親の許可が必要」だと感じ、自発的に行動する力が育たなくなるのです。
親があらゆる解決策を提示してしまうため、子どもは自分で問題を解決する力を身につけられません。
大人になっても自己判断ができず、他者に依存しやすくなる傾向があります。
自分で決断を下すことに不安を感じるようになり、責任を取る行動を避けるようになってしまいます。
人間関係を築きにくくなる
過干渉な環境で育つと、子どもは人間関係を築くことが難しくなる場合があります。
親が友人関係に介入したり交友を制限したりすると、子どもは自分で人間関係を築く力を失ってしまいます。
自分の意思で友人を選べず他者との関係を築く自信が持てないため、人間関係のトラブルを避けるために孤立しがちです。
親の余計な干渉により他者との距離感がわからなくなると、適切なコミュニケーションを取るのが難しくなるケースも。
同僚や友人と信頼関係を築くのに苦労することが多く、大人になっても孤立や孤独感を感じやすい傾向があります。
過干渉にならないために親が心がけること
干渉しすぎる親にならないためには、どのようなことに気をつけるとよいのでしょうか?
親が心がけたい3つのポイントを紹介します。
- 子どもが失敗しても見守る
- 子どもに自分で考えて決める機会を与える
- 自分の言動を客観的に振り返る
子どもが失敗しても見守る
子どもが失敗してもあえて見守る姿勢が、過干渉にならないためのポイントです。
挑戦して小さな失敗をする経験は、子どもの心の成長には必要なプロセスです。
失敗から学んで次にどうすればよいかを考え、子どもは自分の力で問題解決する能力を身につけていきます。
親としては、子どもが失敗した時にすぐに助け舟を出すのではなく、まずは結果を受け止めさせるのがポイントです。
必要であればアドバイスを伝え、次にどうすればよいかを一緒に考える時間を持つとよいでしょう。
子どもが失敗を恐れず、前向きに物事に取り組む姿勢を育むために、まずは温かく見守るようにしましょう。
子どもに自分で考えて決める機会を与える
干渉しすぎる親にならないためには、子どもに自分で考えて決める機会を与えましょう。
自立心を育むためには、子どもが自分の意思で選択肢を選び、結果に責任を持つ経験が必要です。
日常の小さな選択からでも、自分で決断させる習慣をつけるのがよいでしょう。
「どの服を着るか」「誰と遊ぶか」「何を勉強するか」など、自分で選ばせることで子どもは判断力を養えます。
選択肢を与えた上で、子どもが自分の選んだ結果に責任を持つのを温かく見守るのがポイントです。
自分で考えて決断する力が育つと、子どもから自立した大人へと成長していけるはずですよ。
自分の言動を客観的に振り返る
親が自分の言動を客観的に振り返るのも、過干渉を防ぐためのポイントです。
親としての行動や言葉が子どもにどのような影響を与えているのかを冷静に見直せば、余計な介入を避けられます。
たとえば、子どもに何かを指示したり叱ったりした後に、「この言動は子どもの成長のために適切だったか?」と振り返ってみましょう。
パートナーや第三者の意見を聞くことも、客観的に自分の育児を見直すきっかけになります。
子どもの自主性や自立を尊重しつつ適切なサポートができるよう、自分の言動を振り返って必要に応じて改善しましょう。
まとめ
親として子どもの成長を願うあまり、過干渉になってしまうこともありますよね。
本記事では、干渉しすぎる親が子どもに与える影響と、親が心がけたい3つのポイントをご紹介しました。
心の成長に悪影響を与える余計な干渉をするのを避け、子どもが自分で考え決断する力を育てることが大切です。
今回ご紹介した内容を参考に、子どもが自立し自信を持って成長できるよう、見守る姿勢を心がけてみてくださいね。


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