「女性の熟年離婚はリスクが多い?」
熟年離婚を考えていても、離婚してから「こんなはずではなかった」と、後悔するのではないかと不安になりますよね。
実は、熟年離婚は年齢を重ねているという点で障害が多く、若い人たちとの離婚とは違うリスクや注意点があります。
本記事では、熟年離婚をした何人かの友人を見てきた筆者が、離婚後のリスクや後悔しないためにやるべき準備を紹介します。
熟年離婚後の生活が不安で一歩が踏み出せずにいる方は、ぜひ参考にしてください。
女性が熟年離婚をするリスク
女性が熟年離婚をする際、どのようなリスクを伴う可能性があるのでしょうか?
考えられるリスクは主に4つあります。
- 孤独を感じやすくなる
- 生活が苦しくなる可能性がある
- 長らく専業主婦だった女性も働かざるを得なくなりやすい
- 老後の生活への不安が大きくなる場合がある
詳しく説明します。
孤独を感じやすくなる
女性が熟年離婚をするリスクのひとつが、孤独を感じやすくなることです。
専業主婦などで元々交友関係が少ないと、話し相手を見つけるのが難しく、「自分は孤独だ」と感じやすくなります。
ひとり暮らしは気が楽ですが、話し相手がいないのは、想像以上につらく心身に影響を与えます。
何か問題があったとはいえ、長年連れ添った相手ですから、急にいなくなれば寂しさを感じることもあるでしょう。
女性が熟年離婚をすると、人との関わりが少なくなるケースが多いため、孤独を感じやすくなるのです。
生活が苦しくなる可能性がある
離婚後に生活が苦しくなる可能性があることも、女性が熟年離婚をするリスクのひとつです。
長い間専業主婦だったり、パートとして働いたりしていた場合は、貯金が少なく生活費の目途が立たない人が多いと考えられます。
相手に非があれば、慰謝料がもらえる可能性もありますが、生活を支えられるほどの大きな額にならないケースがほとんどです。
また、年金分割を受けるにしても、あてにしすぎるのは不安が残ります。
熟年離婚世代の女性は、夫の給料でやり繰りをしてきた人が多いため、自由に使える資金が少なく離婚後の生活が苦しくなりやすいのです。
長らく専業主婦だった女性も働かざるを得なくなりやすい
女性が熟年離婚をすると、長らく専業主婦だった女性も働かざるを得なくなるリスクがあります。
今まで専業主婦だった人は、収入が得られる仕事を見つけて働かなければ、安定した生活は難しいといえます。
今まで家事や育児に奮闘し家庭を支えてきたとしても、離婚後は当然、元夫からの収入はあてにできません。
自分自身でバリバリお金を稼いだ経験が少ない人の割合が多く、仕事選びから悩まなければならないケースも。
長らく専業主婦だった女性も、生活が困窮しないよう収支のバランスを考えると、しっかりと働かざるを得なくなるのです。
老後の生活への不安が大きくなる場合がある
老後の生活への不安が大きくなる場合があることも、女性が熟年離婚をするリスクです。
夫との生活から解放されたとしても、ひとりで過ごす生活が続けば、老後の経済面や精神面での不安は大きくなります。
さらに、健康面では老化による影響や孤独な生活、体調を崩しても誰もサポートしてくれない不安があります。
運良く新しいパートナーが現れたとしても、長く続く保証はありません。
夫と元気で離れられる喜びに満ち溢れていても、助け合える相手がいない現実に直面したとき、老後の生活への不安が大きくなるのです。
女性が熟年離婚をして後悔しないためにやっておくべき準備
女性が熟年離婚を後悔しないためには、どのような準備をするべきなのでしょうか?
やっておくべき準備は主に5つあります。
- 本当に離婚するべきなのかしっかりと考える
- 離婚後の生活設計をしっかりと考えておく
- 子どもなどの周囲と良好な関係を築いておく
- 人生のやりがいや目標を見つける
- 弁護士に相談しておく
詳しく説明します。
本当に離婚するべきなのかしっかりと考える
熟年離婚を後悔しないために大切なのは、本当に離婚するべきなのかしっかりと考えることです。
「どうせ話しても変わらない」「もう一緒にいたくない」と、一時的な感情で離婚したいと思っている人は非常に多いです。
一度相手の嫌なところが目につくと、全てが許せなくなってしまい、良いところを見る努力を怠っている恐れがあります。
夫がいなくなり今の生活を失ってまで、自分が本当に幸せに過ごしていけるのか、見極めることが大切です。
離婚を後悔しないためにも、離婚すべきかどうかしっかりと夫と話し合い、今一度じっくりと考えてみましょう。
離婚後の生活設計をしっかりと考えておく
離婚後の生活設計をしっかりと考えておくことも、熟年離婚を後悔しないための準備として大切です。
女性が熟年離婚で後悔する理由として多いのが、金銭的な問題です。
特に、専業主婦だった人はひとりになった後、お金や生活の変化に苦労する傾向がみられます。
離婚までに貯金はいくら必要なのか離婚後の生活費の予測を立て、毎月の収入はどれくらい必要なのかを試算しておきましょう。
また、熟年離婚の孤独感は、若いときの離婚とは比べものにならないともいわれます。
離婚後に後悔しないためにも、仕事や生きがいを見つけるなど、ある程度先の人生までも見据えることが必要です。
子どもなどの周囲と良好な関係を築いておく
熟年離婚を後悔しないための準備のひとつが、子どもなどの周囲と良好な関係を築いておくことです。
熟年離婚の場合、子どもが成人して独立しているケースが多く、法律上取り決めしなければならない親権などの項目はほとんどありません。
しかし、子どもにとっては何歳になっても父と母はどちらも親であり、離婚となれば心境は複雑です。
子どもを無視して離婚を進めると、お互いの気持ちにズレが生じ、誤解を招き疎遠になる恐れもあります。
トラブルを避けるためにも話をきちんと伝え、離婚後も頼れるように、いざというときの連絡方法などを話しておきましょう。
人生のやりがいや目標を見つける
人生のやりがいや目標を見つけておくことも、熟年離婚を後悔しないための準備のひとつです。
離婚した後は、今までストレスだった夫がいなくなり清々しささえ感じますが、人によっては喪失感を覚える人も少なくありません。
家族以外の人との関係が希薄であれば、時間ばかりがすぎていき、何をしたらいいのかわからずに無気力になる恐れも。
筆者も、熟年離婚をした後に仕事に追われ、孤独や不安でいっぱいいっぱいになっている友人を何人か見てきました。
第二の人生を棒に振らないためにも、自分が何をしたいのか何ができるのか考え、やりたい趣味や目標をできるだけ見つけておきましょう。
弁護士に相談しておく
弁護士に相談しておくことも、熟年離婚を後悔しないために大切な準備のひとつです。
弁護士に離婚理由を話し、財産分与や年金分割、場合によっては慰謝料など、受け取れるものにもれがないよう事前準備を念入りに行いましょう。
すぐにでも別れたいからといって、簡単に夫との約束事を決めてしまうと、離婚してから変更ができずに苦しむケースもあります。
また、夫と離婚について話し合うのは非常に大きなストレスとなるので、弁護士に任せるとスムーズに話が進むメリットも。
熟年離婚は、本人同士が円満離婚だと思っていても何があるかわからないので、弁護士の話を聞いておくと安心できますよ。
まとめ
離婚後の生活が心配で、熟年離婚を迷っている女性は多いでしょう。
熟年離婚によって起こるリスクを知り、事前にしっかりとした対策をしておくと、今とは違う幸せな第二の人生が始まります。
本記事では、熟年離婚した友人を見てきた筆者の経験も踏まえ、女性が熟年離婚をするリスクや後悔しないためにやるべき準備を紹介しました。
本記事を参考にして、熟年離婚を選択してもしなくても、残りの人生を自分らしく楽しく過ごしてくださいね。


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