「熟年離婚のデメリットって、なんだろう……?」
熟年離婚をして結婚生活から解放されても、後悔することになれば困りますよね。
じつは、後悔しないために事前にチェックしておくポイントがあります。
本記事では、熟年離婚のデメリットと、後悔しないためにできることを紹介します。
熟年離婚をしてから後悔したくない人は、ぜひ参考にしてくださいね。
熟年離婚のデメリット
熟年離婚をすると、どのようなデメリットがあるのでしょうか?
考えられる主なデメリットは、5つあります。
- 経済的に不安定になる
- 財産分与や年金分割で揉める
- 孤独を感じる
- 生活の質が下がる
- 子供に迷惑をかける
それぞれ順に、詳しく紹介します。
経済的に不安定になる
熟年離婚のデメリットのひとつは、経済的に不安定になりやすいことです。
なぜなら、女性はパートタイマーなどで家計を支えているとしても夫の収入をメインにして生活をしている場合が多いからです。
正社員で働いていても、出産や子育てで思うようにキャリア形成ができていないことも。
加齢によって体が思うように動かなくなっていく時期に経済的な安定が得づらいのは、熟年離婚のデメリットだと考えられます。
財産分与や年金分割で揉める
熟年離婚のデメリットとして、財産分与や年金分割で揉める可能性があります。
婚姻期間中に築いた財産が分割の対象になり、厚生年金や共済年金は年金分割ができます。
とはいえ、妻側は少しでも多く受け取りたいと思い、夫側は自分が働いてきたのだから取られたくないと考えがちです。
冷静な話し合いができなかったり、隠し財産を作られたりして、トラブルに発展する恐れがあります。
もし何かの事情で有責となって財産分与が受けられない場合も、金銭的な不安が残るでしょう。
財産分与や年金分割で揉めると離婚後の生活に関わるため、デメリットだといえます。
孤独を感じる
孤独を感じやすいことも、熟年離婚のデメリットのひとつです。
夫婦だけで暮らしていて離婚をきっかけに一人暮らしが始まる場合、食事や体調不良のときなどに孤独を感じやすいのです。
「『寒いね』と話しかければ『寒いね』と答える人のいるあたたかさ」という俵万智さんの短歌があります。
ふとした瞬間に話しかけて、共感してくれる人がいないと寂しさを感じることもあります。
気持ちが充実しているときは孤独を感じにくいため、仕事をしたりコミュニティに参加するなど人とのつながりを積極的に作ると良いですね。
日常生活のなかで孤独を感じやすい点が、デメリットであると考えられます。
生活の質が下がる
生活の質が下がることも、熟年離婚のデメリットのひとつだといえます。
夫婦で家事分担を行っている場合、すべての家事を1人でこなさなければいけません。
また、生活のために仕事を増やすなど、今より忙しくなって家事に時間を使えないこともあるでしょう。
1人だからと簡単な食事で済ませたり、のんびり過ごせる時間が減ったりするなど、生活の質が変わる可能性があります。
また、住居費や光熱費・保険料などは1人でも支払いは必要です。
支払いが増えたことで収支のバランスが崩れて、限られた生活になるケースも考えられます。
想定以上に生活の質を下げると苦痛を感じる場合があり、デメリットになるリスクが高いです。
子供に迷惑をかける
熟年離婚のデメリットは、子供に迷惑をかける可能性が高まる点です。
というのも、老後の不安や病気のときのお世話など夫婦2人で支えあって乗り越えてきたことが、できなくなるからです。
子供に仕送りを頼んだり介護をしてもらったりと、重荷になってしまうことも。
熟年離婚によって夫や妻の役割を子供が担う可能性が高くなり、子供にとっては負担に感じるケースがあるかもしれません。
子供との関係が悪くなる恐れも考えられるため、デメリットになるといえます。
熟年離婚で後悔しないためにできること
熟年離婚で後悔しないために、どのようなことができるのでしょうか?
後悔をしないためにできることは、主に5つあります。
-
- 離婚後の金銭面についてよく考える
- 財産隠しに備える
- 成人している子供には離婚の意思を前もって伝える
- 必要に応じて弁護士に相談する
- やりがいを見つける
それぞれ、順に詳しく紹介します。
離婚後の金銭面についてよく考える
熟年離婚で後悔しないためには、事前に離婚後の金銭面についてよく考えることが大切です。
収支が変われば生活の仕方が変わるため、見込まれる収入額とおよその支出を計算して、家計の予測を立てておきましょう。
家を出て賃貸住宅に引っ越す場合、初期費用がかさむことも考えられます。
財産分与があるとはいえ、自宅の売却価格など見込み金額と大きくズレる場合も少なくないようです。
さらに、年齢を重ねると健康面での不安もでやすくなり、思うように働けず収入が減る恐れもあります。
離婚をしてから慌てないように金銭面についてよく考え、お金の流れをシミュレーションしておくのがおすすめです。
財産隠しに備える
熟年離婚で後悔しないために、財産隠しに備えておきましょう。
なぜなら、夫が財産を隠していることに気づかず財産分与をしてしまうと妻の取り分が少なくなってしまうからです。
たとえば、実家でのタンス預金やネット銀行などの隠し口座、ブランド品などの換金性の高い品物などが隠し財産に該当します。
夫の財産をチェックして、写真を撮るなど証拠を残しておくようにしましょう。
離婚を切り出すタイミングは、財産チェックが終わってからがおすすめです。
財産チェックの前に離婚を切り出すと、証拠を残さないように財産を隠される可能性があります。
財産分与での取り分は離婚後の生活にもかかわるため、きちんと備えておけばリスクを減らせます。
成人している子供には離婚の意思を前もって伝える
熟年離婚で後悔しないために、成人している子供には離婚の意思を前もって伝えておくと良いですね。
というのも、少なからず子供に迷惑がかかることもあるからです。
たとえば、夫婦で助け合っていたことが離婚によってできなくなり、子供に頼る機会が増えるかもしれません。
また、パパが好き・ママが好きと、子供によって意見が分かれて兄弟間の関係が悪くなる場合があります。
子供達との良好な関係を保つためにも、事前にきちんと離婚の意志を伝えておきましょう。
必要に応じて弁護士に相談する
熟年離婚で後悔しないためにできることのひとつに、必要に応じた弁護士への相談があります。
離婚は、財産分与・年金分割・慰謝料などのお金にまつわるトラブルが多いとされていて、証拠が必要になるケースもあります。
また、スムーズに相手が離婚に応じてくれない場合も考えられます。
離婚問題に詳しい弁護士であれば、適切なアドバイスやサポートをしてくれるなど、精神的な負担を和らげられるでしょう。
離婚してから後悔をしないためにも、夫婦問題に詳しい弁護士に相談しながら計画的に進めると良いですね。
やりがいを見つける
新しい楽しみなど、やりがいを見つけておくことも熟年離婚で後悔しないために重要です。
寂しさを感じやすくなるため、趣味や仕事などのやりがいを見つけると気持ちが落ち込むのを防げます。
仕事を始めると収入面での安心につながり、人間関係が広がることも。
やりがいを見つけることは、充実した生活を送るためにも役立ちます。
まとめ
熟年離婚のデメリットはいくつかありますが、経済的なデメリットが一番大きいと感じられます。
本記事では、熟年離婚で後悔しないために事前にできることを紹介しました。
熟年離婚をしてから後悔したくない人は、ぜひ参考にして自分らしい人生を送ってくださいね。


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