「更年期障害がひどくて職場に迷惑をかけてつらい……」
そんな時、更年期障害が原因で、仕事を諦めなければならないのかと不安になりますよね。
実は、更年期障害を職場に理解してもらえれば、迷惑をかけずにつらい時期を乗り超えられます。
本記事では、更年期障害で職場に迷惑をかけないためにできることや、体験談を紹介します。
更年期の症状を感じ「職場に迷惑をかけているのでは?」と不安な方は、ぜひ参考にしてください。
更年期障害が職場にもたらす影響とは
更年期障害が職場にもたらす影響には、どのようなものがあるのでしょうか?
更年期障害の症状は、大きく分けて「血管運動症状」「身体的症状」「精神的症状」の3つがあります。
症状の現れ方は人によって個人差があり、軽い頭痛や肩こりから、精神的な症状が強いために抗うつ剤が必要になるケースまであります。
症状がひどくなると生活の質が低下し、働く女性の場合は仕事の能率が落ちたり、仕事の継続が難しくなったりすることも。
不眠や頭痛などは、軽くても仕事の質に大きな影響がでることもあり、ミスが増えると精神的につらく離職につながることも。
貴重な戦力である年代の女性社員が離職し、会社の経済的損失が増えることは、更年期障害が職場にもたらす大きな影響といえるでしょう。
更年期障害で職場に迷惑をかけないためにできること
更年期障害で職場に迷惑をかけないためには、何をしたらよいのでしょうか?
迷惑をかけないためにできることが3つあります。
- 働き方について職場と相談する
- 職場のチームに理解を得る
- 治療しながら仕事をする
詳しく説明します。
働き方について職場と相談する
更年期障害で職場に迷惑をかけないためにできることのひとつが、働き方について職場との相談です。
職場と相談して、更年期障害の症状や体調に合わせた働き方ができれば、仕事や周りの人に迷惑をかけずに済むからです。
職場や仕事内容によって対応は違いますが、テレワークやフレックス制度があれば、自分の症状に合わせて勤務が継続できます。
症状が重い時は治療や休息のため、休暇が取れるかどうかの相談も必要です。
更年期障害をひとりで悩み、体調を悪化させて突然休むなどの迷惑をかける前に、働き方について職場と相談しましょう。
職場のチームに理解を得る
職場のチームに理解を得ることも、更年期障害で職場に迷惑をかけないためにできることのひとつです。
職場のチームには男性もいるので、更年期障害による急な体調の変化に対応してもらえるよう、理解を得る必要があります。
更年期の症状のつらさで仕事を休んだり、他の人に任せたりしなければならない時に、本当の理由が話せなければチームが乱れてしまいますよね。
理由が分からずに遅刻や早退が続けば、チーム内での自分自身の評価が下がる恐れも。
更年期に対する意識を高め、オープンに話ができる環境を作るためにも、職場のチームに理解を得ることが必要です。
治療しながら仕事をする
更年期障害で職場に迷惑をかけないためには、治療しながら仕事をすることがおすすめです。
治療を受けることにより症状が緩和されれば、職場に迷惑をかけずに、仕事をしながら更年期の時期を乗り越えられます。
更年期世代で体調不良が続く時は、婦人科などへの早めの受診が必要です。
無理をして治療をしないまま働き、ミスが増え効率が悪くなると精神的にもつらくなり、会社を辞めざるを得なくなることも。
更年期の症状でつらい期間は、5年程度といわれています。
体調不良が続いたら早めに医師に相談し、更年期と上手く付き合いながら、できる範囲で仕事に取り組みましょう。
参考サイト:厚生労働省
更年期障害で苦しみながらも仕事を続けている女性の体験談
更年期障害の中で仕事を続けている女性は、どのような体験をしているのでしょうか?
実際に更年期障害を経験しながら、仕事を続けている女性の体験談を紹介します。
- 朝が憂鬱で会社に行くのがつらい
- ホットフラッシュで人前が苦手に
- 喉の違和感で集中力が続かない
- 気分の揺らぎで気持ちが不安定に
- 肩や指の痛みでパソコンが苦痛に
朝が憂鬱で会社に行くのがつらい
朝の憂鬱な気分が抜けずに会社に行くのがつらかった、筆者の体験談です。
私は、40代後半から気分が落ち込むことが増え、特に朝になると憂鬱になり会社に行くのがつらく悩んでいました。
毎朝「会社に行かなければ……」と思えば思うほど、体が鉛のように重くなってしまうのです。
そこで会社に相談したところ、「今は自分のペースで無理をせず仕事をしてほしい」といってくれたので心が楽に。
幸いにも、一緒に働いている人たちは同年代から年上の女性が多く、更年期障害には理解を示してくれています。
今では、憂鬱だった症状もすっかり落ち着き、以前のように明るく仕事に行けています。
ホットフラッシュで人前が苦手に
ホットフラッシュの症状で、四六時中汗をかいていた私の友人の体験談です。
彼女は、夏はもちろん冬でも急激に体が熱くなり全身から汗が流れ出すので、人前に出るのが怖くなり悩んでいました。
彼女は営業の仕事をしていましたが、突然襲ってくるほてりやのぼせで、商談にも支障が出るほどでした。
そこで、上司に相談したところ「しばらくは部署を変え、あまり人前に出ない仕事をしたらどうか」と提案されたそうです。
初めは抵抗があったものの、周りからの勧めもあり部署を変わることに。
その後、症状はまだ残っているものの気持ち的には楽になり、新しい部署で更年期とつき合いながら仕事をしているそうです。
喉の違和感で集中力が続かない
原因が分からない喉の違和感で仕事に集中できず困っていた、同僚の体験談です。
彼女は、50歳を過ぎたころから喉のつまりや引っかかるような違和感を感じ、集中力が欠け仕事でのミスが増え悩んでいました。
さらに、頻繁に咳ばらいをするため、周りに迷惑をかけている気がして落ち着かずにいたそうです。
心配になり病院を受診したところ、喉の不調は更年期の症状だと分かり、漢方薬を処方してもらい試してみることに。
特別大きな変化はないものの、気持ち的には非常に楽になったそうです。
その後は、喉の違和感も以前よりは気にならなくなったようで、悩んでいる様子もなく会社では明るく仕事をしています。
気分の揺らぎで気持ちが不安定に
更年期による気分の揺らぎで気持ちが不安定になっていた、友人の体験談です。
彼女は閉経後、意味もなくイライラしたり悲しくなったりする感情が抑えられず、会社の雰囲気を壊すことに悩んでいました。
毎日イライラしては、自己嫌悪で落ち込むことを繰り返していた彼女は、周りから距離を置かれてしまうことに。
そんな彼女を心配して声をかけたのが、同じように更年期で苦しんだ同僚でした。
同僚に婦人科への受診を勧められた彼女は、病院を受診することにしたそうです。
受診後、更年期による軽いうつと診断された彼女は、薬と生活の改善により症状が落ち着き、会社へも少しずつ復帰しているということでした。
肩や指の痛みでパソコンが苦痛に
更年期の症状による肩や指の関節の痛みで、パソコン操作が苦痛に感じるようになった友人の体験談です。
彼女は、更年期に入り肩こりや指のこわばりからくる関節の痛みで、パソコンのキーボードが打ちづらくなり、悩んでいました。
事務系の仕事のため、毎日パソコンを使用することが多い彼女は、非常につらく憂鬱な日々を送っていたようです。
そこで、何とか痛みを和らげる方法がないかとネットで検索したところ、温めるのが良いと分かりお風呂でマッサージをすることに。
お風呂の他にも、手袋やサポーターを使って指や関節を守る工夫もしているそうです。
その後は、次第に痛みが和らぐようになり、パソコン操作も特に問題がなく仕事も今まで通り続けているということです。
まとめ
更年期障害による症状で、職場との関わり方に悩むことはつらいですよね。
本記事では、更年期障害で職場に迷惑をかけないためにできることや、体験談を紹介しました。
自分の更年期障害の症状を知り、周囲に理解を得ることで、職場と上手く関われるようになります。
更年期障害の症状で、職場に迷惑をかけていないかという悩みがある方は、ぜひ本記事を参考にして、更年期障害と上手につき合いながら、仕事に邁進してくださいね。
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