「熟年離婚って、どんなメリットがあるの?」
長い夫婦生活で蓄積された夫への不満。
安易な気持ちだけで離婚に踏み切ってしまって、後々、後悔だけはしたくないですよね。
実は、デメリットが多そうに見える熟年離婚も、事前準備をしっかりすれば利点もあります。
本記事では、夫との主な離婚原因と熟年離婚のメリットとデメリットを紹介します。
熟年離婚で後悔しないための事前準備についても紹介しますので、別れてしまった後に後悔したくない方は、ぜひ参考にしてくださいね。
熟年離婚とは
熟年離婚とは、長い間連れ添ってきた夫婦が、様々な理由により離婚をすることです。
20年以上の結婚生活を送り、子育てが終わった後、夫の退職を機に離婚をする場合が多いようです。
子供が経済的に独立していれば養育費は不要で、精神的な面でも子供への影響は少ないと考えられます。
しかし、長い婚姻期間中に築き上げた貯蓄や退職金などの財産分与、年金分割など金銭面ではトラブルになるケースが多いといわれています。
熟年離婚をする原因
そもそも、熟年離婚はどうして起こるのでしょうか?
熟年層になってから離婚をする原因は、主に3つあります。
- 価値観の相違
- 夫の退職や浮気
- 介護問題
それぞれ、順に詳しく説明します。
価値観の相違
価値観の相違は、熟年離婚をする大きな原因のひとつです。
どんなに好きで結婚しても、長年の夫婦生活から考え方の違いは出てくるものです。
よくある価値観の相違としては、金銭感覚や生活習慣の違い・家事や育児へのスタンスの違いなど。
価値観があまりにも違いすぎると、一緒に生活していくのは困難な場合もあるでしょう。
長年、蓄積された価値観の違いによる我慢やストレスが、離婚に踏み切る大きなきっかけになることが多いようです。
夫の退職や浮気
熟年離婚をする原因には、夫の退職や浮気もあります。
夫の退職や浮気は、夫婦関係が悪化する可能性がとても高いのです。
夫の退職により、妻の生活リズムは一転し、常に夫といる時間が多くなります。
仲の良い夫婦であれば問題無いのですが、今まで不信感や不満が溜まっている配偶者夫の場合、一緒にいる時間が増えるのは耐えがたいでしょう。
さらに、配偶者に浮気があった場合は、気持ちが一気に離れてしまうことも考えられます。
つまり夫の退職や浮気は、妻にとって精神的ストレスを抱えることになり、離婚の発端となる可能性がとても大きいのです。
介護問題
介護問題も、熟年離婚をする原因のひとつです。
親の介護では、夫婦間での考え方が違って揉め事がおこったり、金銭面での問題が発生したりすることがよくあります。
親の介護は肉体的にも精神的にも負担が大きいため、配偶者から介護を一方的に押し付けられてしまうと、夫婦間に亀裂が入りやすいのです。
また、そんな配偶者を見て「将来、この人の介護はしたくない」と感じる妻もいるとか。
介護は長期間に渡る場合も多いため、夫婦で協力できないと、離婚につながる可能性があるのです。
熟年離婚のメリット
熟年離婚には、どのようなメリットがあるのでしょうか?
考えられる主なメリットは、3つあります。
- 夫婦間のストレスから解放される
- 義理の両親の介護をしなくて済む
- 配偶者の親族と関係を断てる
それぞれ、詳しく説明します。
夫婦間のストレスから解放される
熟年離婚のメリットは、夫婦間のストレスから解放されることです。
なぜなら縁も切れ、何より一緒に生活しなくて良くなるからです。
今までのように、価値観の違いで揉めることも無くなり、ストレスになっていた煩わしさも無くなります。
また、相手に合わせることも無くなるので、自分のペースで生活ができます。
結婚生活に我慢が多かった人ほど、大きな解放感を得られるでしょう。
今までのストレスが、離婚によって一気に解消されるのは、離婚の大きなメリットです。
義理の両親の介護をしなくて済む
義理の両親の介護をしなくて済むところも、熟年離婚のメリットです。
「長男の嫁だから・兄妹はいないから」などの一方的な理由で介護を迫られることはなくなります。
ましてや、関係が円満でない義理の両親の介護となれば、かなり精神的に大変になるでしょう。
配偶者と離婚をすれば、義理の両親とも他人になるため、介護をする必要性がなくなります。
心身共に負担も軽くなるため、離婚で得られる利点といえるでしょう。
配偶者の親族と関係を断てる
熟年離婚のメリットは、配偶者の親族と関係を断てるようになることです。
配偶者の親族と不仲だった場合、短時間顔を合わせるだけでも苦痛を感じがちです。
離婚をすれば、嫁姑・小姑などの付き合いから解放されます。
配偶者の親族との関係に悩んでいる方にとっては、関係を断てるメリットは大きいでしょう。
熟年離婚のデメリット
反対に、熟年離婚をするとどのようなデメリットがあるのでしょうか?
考えられる主なデメリットは3つあります。
- 一人の孤独感
- 経済的不安
- 財産分与や親権のトラブル
それぞれ、詳しく説明します。
一人の孤独感
熟年離婚のデメリットとして考えられるのは、孤独感を味わうことです。
長い間夫婦で過ごしていると、家に誰かいることが当たり前になっている傾向があります。
たとえば食事をしているときなど、ふと一人でいる寂しさを感じることも。
友達が少ない方は、特に寂しさを感じるかもしれません。
生活の中のあらゆる場面で、配偶者との思い出が残っているため、どうしても孤独を感じてしまうときがあるでしょう。
経済的不安
経済的不安を感じやすくなるところも、熟年離婚のデメリットの一つです。
なぜなら、離婚後は、配偶者の給料を当てにできなくなるからです。
そうなれば、生活レベルを引き下げたり、働かなくてはならなくなったりすることも。
しばらく働いていない期間が長ければ、社会への適応や体力面など、働くことへの不安も出てくるでしょう。
熟年離婚には、女性側には、どうしても経済的な不安を抱える場合が多くなります。
財産分与や親権のトラブル
熟年離婚のデメリットには、財産分与や親権のトラブルも考えられます。
なぜなら財産分与や親権の問題は、当事者同士で交渉しずらいため、スムーズに決まらず揉めるケースが多いからです。
交渉が長期化すれば、精神的なストレスも加わり、体に不調がでてきてしまうことも。
財産分与や親権のトラブルは、離婚のデメリットになる可能性が大きいでしょう。
熟年離婚で後悔しない事前準備
熟年離婚で後悔しないためには、次のような事前準備をしておきましょう。
- 生活を維持していくために、経済的な知識をつける
- 財産分与・年金の分割・慰謝料について、弁護士などに相談する
- 子供が経済的に独立していない場合は、養育費についても考える
- ボランティア活動や仕事など、孤独感への対策を考える
- ポジティブに過ごせるよう、夢や目標を見つけておく
- 穏やかな生活を送るために、不安を取り除くなどの心の事前準備をする
熟年離婚で幸せを手に入れるためには、計画的に準備を進めることが大切です。
まとめ
不満を抱えながらの長い結婚生活は、心身共につらいですよね。
熟年離婚のほとんどは、妻から切り出されるパターンが多いのだとか。
しかし、勢いだけで離婚してしまっては、離婚後の生活に支障をきたしかねません。
本記事では、熟年離婚のメリットとデメリットや、夫との離婚原因について紹介しました。
熟年離婚で後悔しないための事前準備についても紹介しましたので、ぜひ参考にして、よく検討してみてくださいね。
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