年老いた親と良い関係を築く付き合い方は?優しくできない理由とあわせて紹介

「年老いていく親に優しくできない……」

親が高齢になると、年老いていく姿を目の当たりにすることが増えていきます。

そんな時、現実を上手く受け止められず冷たく当たるなど、親への対応が思い通りにできずに悩みますよね。

実は、親に対して優しくできないのは、自分自身の気持ちの中に理由があります。

本記事では、年老いた親と良い関係を築く付き合い方や、親に優しくできない理由を紹介します。

50歳を過ぎた筆者も、老いていく親との関わり方に悩みながら模索中です。

高齢になった親に優しくできずに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

 

年老いた親に優しくできない理由

年老いた親に優しくできないのは、どのような理由があるからなのでしょうか?

優しくできない理由は主に4つあります。

 

  • 仕事や育児で忙しいから
  • 親のために自由を奪われていると感じるから
  • 老いた親に対する心配や不安が強いから
  • 性格が合わないから
  • 子どもの頃の親の対応に不満があるから

 

詳しく説明します。

 

仕事や育児で忙しいから

年老いた親に優しくできない理由のひとつが、仕事や育児で忙しいからです。

年老いていく親が気になりながらも、自分自身が日々の仕事や育児に忙しく、気持ちに余裕がなくなり優しくできなくなります。

親の存在は常に頭の片隅にあるものの、なかなか会いに行ったり連絡したりできない、うしろめたさも優しくできない原因です。

さらに、忙しさを理由にすれば、親に優しくできないことが自分の気持ちの中で都合の良い理由付けができることも。

「世間並に親孝行しなければ……」などと気負ったりせず、自分の生活を優先してマイペースに接すれば、親への対応も変わるはずです。

 

親のために自由を奪われていると感じるから

親のために自由を奪われていると感じることも、年老いた親に優しくできない理由のひとつです。

年老いた親をケアすることは心身の負担が伴うため、非常に大きなストレスを抱え、憤りを感じるからです

親に良かれと思ってしたことに対して、言うことを聞いてくれなかったり言い返されたりすると、不満が重なりさらにストレスが増えます。

すると、自分の中で親に「やらされている」「自由を奪われている」などの気持ちが強くなり、コントロールが効かなくなります。

また、年老いていく親を見なければならないプレッシャーも、これからの生活に不便や不満を感じて優しくできなくなるのです。

 

老いた親に対する心配や不安が強いから

老いた親に対する心配や不安が強いと、気持ちが穏やかになれず優しくできなくなります。

親の老いに直面した時に感じる「焦り」や「寂しさ」などの感情が、優しくしたい気持ちを上回り止められなくなるからです。

自分の知っている「強くたくましい父親」や「優しくて凛とした母親」の変わっていく姿に、悲観的な将来を想像することも原因となります。

親の様子を見てネガティブな感情が刺激されると、自分の中の不安や心配が怒りとなって現れることも。

年老いていく親への不安は、人生を歩んでいく中で多くの人が感じるものですので、あまり考えすぎないようにしましょう。

 

性格が合わないから

年老いた親に優しくできないのは、性格が合わないことも大きな理由のひとつです。

今まで自分のために頑張ってくれてきた親に、感謝の気持ちはあるものの、性格が合わなければ優しくできません。

親であってもひとりの人間であり、性格が合わないという現実は、努力だけではどうにもできない問題です。

歳をとれば親はますます頑固になり、年月を経て固まった性格が変わることはないので、無理に対応するのはやめましょう。

性格が合わないことは仕方がないと諦めて、ほどよい距離を保ち、反発したりせずに上手に聞き流すと気持ちが楽になれますよ。

 

子どもの頃の親の対応に不満があるから

大人になって感じる子どもの頃の親の対応への不満も、年老いた親に優しくできない理由です。

年老いた親に対し不満が強くなると「いつも親の言いなりだった」「意見を無視された」などの嫌な過去の記憶を思い起こさせます。

いわば、トラウマのようなつらい記憶が引き金となり、優しくしたくてもできなくなってしまうのです。

さらに、子どもの頃に感じていた親への不満が呼び起されることで、親との関わり方に疑問を抱き始めることも。

親からの愛情表現や優しくされた記憶がなければ、親に対して優しい気持ちを持つことは難しくなってしまうのです。

 

年老いた親と良い関係を築く付き合い方

年老いた親と良い関係を築くには、どのような付き合い方をすれば良いのでしょうか?

上手に付き合う方法は主に4つあります。

 

  • 会ったり連絡をとったりする機会を増やす
  • 加齢による心身の変化についての知識をつける
  • 必要に応じて各種サービスを利用する
  • 自分自身が老いを理解してしっかりと受け入れる

 

詳しく説明します。

 

会ったり連絡をとったりする機会を増やす

年老いた親と良い関係を築くには、会ったり連絡をとったりする機会を増やしましょう。

親は子どもとの関わりを非常に楽しみにしていますし、コミュニケーションを積極的にとるようにすれば、良い関係が維持できます。

連絡をしたり会いに行ったりしていると、コミュニケーションの中で親の状況が見え、体調や生活の異変にも気づきやすくなります。

普段から何でも話せる環境を整えておけば、介護が必要になった場合や、もしもの時に備えた会話ができて安心です。

遠くに住んでいて会いに行くのが難しくても、メールやできればテレビ電話などを使って、気遣ってあげてくださいね。

 

加齢による心身の変化についての知識をつける

年老いた親と良い関係を築くコツのひとつが、加齢による心身の変化についての知識をつけることです。

多くの人は高齢になると、心身共に様々な変化が現れます。

具体的には、運動機能の低下や認知・判断機能の低下により、従来通りの生活が難しくなるなどが挙げられます。

年を取ると怒りっぽくなることがありますが、今までできていたことができなくなる、生活への不安や焦りが原因なことも。

自分の親も例外ではなく、変化を理解せずに昔と同じ姿を想定して関わると、ギャップに驚き上手く関われないことがあります。

親の変化を理解して受け入れることが、良好な関係を築くためには重要です。

 

必要に応じて各種サービスを利用する

必要に応じて各種サービスを利用することも、年老いた親と良い関係を築くコツのひとつです。

仕事や育児など自分の生活に加えて、親の介護や世話までするのは簡単ではなく、非常に難しく切実な問題となります。

全てを完ぺきにこなそうとして疲労し、自分の家族や親との関係性に悪影響を及ぼしては、元も子もありません。

親に介護の必要性が見られたら、地域包括支援センターなどに相談し、介護サービスの利用を検討しましょう。

親の気持ちも考慮しながら任せられる部分はお願いすることで、自身の負担が減らせて

余裕ができるため、親とも上手く付き合えますよ。

 

自分自身が老いを理解してしっかりと受け入れる

自分自身が老いを受け入れることも、年老いた親と良い関係を築くためには必要です。

年を取って家族や仕事、世間から必要とされなくなることを、自分自身が恐れていませんか。

漠然とした老いへの不安が、親と重なって見えているのかもしれません。

「しっかりしなきゃ」「まだまだ頑張らなくちゃ」と自分は思い続けているのに、諦めムードの親に対して苛立つことも。

大切なのは親への咤激励ではなく、自分自身が老いを受け入れ認めること。

自分自身がこれから老いていく道を考え受け入れることで、親の気持ちが理解できるようになり、良い関係がきっと築けるはずです。

 

まとめ

自分を大切に育ててくれた親とは、いつまでも仲良く過ごしたいと願う人は多いでしょう。

親が高齢になってくると様々な変化を目の当たりにし、悩んでしまうかもしれません。

本記事では、年老いた親と良い関係を築く付き合い方や、親に優しくできない理由を紹介しました。

本記事を参考にして、老いていく親に寄り添いながら、後悔しない付き合い方をしてくださいね。

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