甘くておいしいお菓子は、子供が欲しがるとつい与えてしまいがちです。
しかし、子供がお菓子を食べ過ぎるとさまざまな悪影響を及ぼす恐れも。
本記事では、子供がお菓子を食べ過ぎると悪影響を及ぼす5つの理由と先輩ママ達の対処法を紹介します。
子供のお菓子についてお悩みの方は、ぜひ参考にしてくださいね。
子供がお菓子を食べ過ぎると悪影響?5つの理由とは
子供がお菓子を食べ過ぎると、なぜ悪影響が出るのでしょうか?
主な理由が5つあります。
- 肥満・虫歯になりやすくなる
- 成長に必要な栄養が不足する
- 元気が出なくなる
- 糖尿病になりやすくなる
- 集中力がなくなる
詳しく説明します。
(参考:oriori)
肥満・虫歯になりやすくなる
子供がお菓子を食べ過ぎると、肥満や虫歯になりやすくなります。
お菓子に多く含まれる「砂糖」を大量に摂取していると、肥満体質や虫歯の原因に。
幼少期から肥満体型だと、さまざまな身体的な弊害を生みやすく、健やかな成長発達に悪影響を及ぼしてしまいます。
また、虫歯の原因菌は糖から酸を作り歯のエナメル質を溶かしてしまうため、一度虫歯になってしまうと治りません。
砂糖を多く含むお菓子は、肥満の大敵であり虫歯の原因にもなるため注意しましょう。
成長に必要な栄養が不足する
お菓子の食べ過ぎは、子供の成長に必要な栄養が不足する事態を招くことがあります。
子供の体は成長発達のために多くの栄養素を必要としますが、お菓子を食べてお腹が満たされると食事量が減ってしまう恐れがあります。
特に、胃の容量が小さい幼児期は、お菓子を食べることによる、食事量への影響が大きい時期です。
また、砂糖は体内に吸収されると代謝のためにビタミンやミネラルが必要になります。
代謝に必要なビタミンやミネラルはお菓子に含まれていないため、成長発達に必要な体内の栄養素が使われることになるのです。
お菓子の食べ過ぎによって、子供の成長発達に必要な栄養が不足しないよう注意が必要です。
元気が出なくなる
元気が出なくなることも、お菓子の食べ過ぎによる悪影響だと考えられます。
砂糖を過剰に摂り過ぎると、「低血糖」の状態を招き、子供の元気を奪ってしまうのです。
甘いお菓子を食べると、血糖値が急激に上がり、「インシュリン」が分泌されて血糖値を正常な状態に戻そうとします。
インシュリンは、すい臓から分泌されるホルモンで血糖値を一定に保つ働きをもちます。
過剰な砂糖が含まれるお菓子を食べ続けることで、インシュリンの分泌に狂いが生じ低血糖の状態が続くようになるのです。
お菓子を食べ過ぎると、元気が出なくなる、イライラするなどの低血糖の症状が現れる恐れがあるため気をつけてくださいね。
糖尿病になりやすくなる
子供が大量に砂糖などの糖分を摂り過ぎると、糖尿病を発症するリスクが高まります。
甘いお菓子を食べ続けると、体内に次々と糖分が取り込まれ、インシュリンの調整機能が麻痺してしまいます。
インシュリンの調整機能がうまく働かなくなると、ブドウ糖が血液に流れ出して、血糖値が上がってしまい糖尿病へとつながるのです。
幼少期の頃からお菓子を食べ過ぎると、糖尿病をはじめとする生活習慣病に進行する恐れがあるため注意しましょう。
集中力がなくなる
子供がお菓子を食べ過ぎる悪影響として、集中力がなくなることが挙げられます。
血糖値が安定していることで、脳に十分なブドウ糖が供給されて集中力が高まります。
お菓子などで血糖値が急激に上がることを繰り返すと、インシュリンによる調節機能が乱れ、血糖値が不安定になると同時に集中力も下がってしまうのです。
砂糖には強い依存性があるといわれており、お菓子が習慣化していると、食べていない時にイライラするなど精神的に不安定な状態に陥ります。
子供の精神を安定させて集中力を高めるためには、お菓子を食べ過ぎないようにしましょう。
お菓子が子供に与える悪影響から守るには?
お菓子が子供に与える悪影響を避けるためには、どのようなことに気をつけるとよいのでしょうか?
気をつけたいポイントが3つあります。
- お菓子の代わりにおにぎりなどの軽食がおすすめ
- 原材料をよく見てお菓子を選ぶ
- 甘味は黒砂糖や蜂蜜を選ぶ
詳しく説明します。
お菓子の代わりにおにぎりなどの軽食がおすすめ
お菓子による悪影響から子供を守るためには、おやつにはおにぎりなどの軽食を摂るのがおすすめです。
子供のおやつは、あくまで食事で足りないエネルギーや栄養素を補うための「補食」です。
砂糖を多く含むお菓子よりも、おにぎり・パン・小魚・チーズ・とうもろこし・焼きいも・季節の果物などがよいでしょう。
市販のお菓子を与える場合は、子供が食べ過ぎないよう適量を取り分けてあげましょう。
原材料をよく見てお菓子を選ぶ
子供への悪影響を避けるために、原材料をよく見てお菓子を選びましょう。
多くの糖類が使用されているお菓子は、子供へさまざまな悪影響を及ぼす恐れがあります。
原材料名は、多く含んでいるものから順番に記載されているため、最初に「砂糖」と記載されているものには注意が必要です。
また、人工甘味料は満腹感が得られず、食欲が増進してしまう恐れがあるといわれています。
小児肥満につながるリスクもあるため、人工甘味料の入ったお菓子も控えておくことをおすすめします。
スーパーなどで商品を購入する時には、原材料名をきちんとチェックしましょう。
甘味は黒砂糖や蜂蜜を選ぶ
家庭で使用する甘味は黒砂糖や蜂蜜を選ぶように心がけ、お菓子の悪影響から子供を守りましょう。
精製された白砂糖は、消化吸収されやすく、血糖値の急激なアップダウンを招くといわれています。
一方、黒糖や蜂蜜などは精製度が低く消化に時間がかかるため、血糖値の上昇が緩やかになるのです。
さらに、黒糖や蜂蜜には子供の成長をサポートするミネラルやビタミンが豊富に含まれています。
子供を含む家族の健康のためにも、家庭での甘味は黒砂糖や蜂蜜を使うことをおすすめします。
【先輩ママの体験談に学ぶ】悪影響を及ぼす子供のお菓子の食べ過ぎにどう対処した?
悪影響を及ぼす子供のお菓子の食べ過ぎには、どのように対処すればよいのでしょうか?
先輩ママの体験談を3つ紹介します。
- 市販のお菓子を置かないようにしたケース
- 子供と話し合いルールを決めたケース
- 手作りおやつを活用したケース
市販のお菓子を置かないようにしたケース
市販のお菓子を置かないことでお菓子の食べ過ぎに対処した先輩ママの体験談です。
2歳のAくんは、ごはんを少し食べただけで、食事の途中ですぐ「お菓子!」と欲しがって泣いていました。
大泣きする姿に根負けして、お菓子を与えていたAくんのママでしたが、今後への不安からお菓子をやめようと決心しました。
根負けしてしまう事態を避けるために、市販のお菓子をしばらく買わないようにしたそうです。
いつも通り大泣きしていたAくんでしたが、3日ほどすると諦めたのかケロッとしてすんなりごはんを食べるように。
Aくんはごはんの時間は食事に集中するようになり、食べる量もしっかり増えたようです。
子供と話し合いルールを決めたケース
お菓子の食べ方について子供と話し合い、ルールを決めた先輩ママの体験談です。
3歳半のBちゃんは、夜ごはんの代わりにお菓子を食べていました。
肥満傾向であることを指摘され、Bちゃんのママもお菓子をやめようとしましたが、なかなかやめられませんでした。
保育園に通い、活発で先生の真似が大好きなBちゃん。
おやつについて先生からも話してもらい、時間と回数を決めて、保育園のシールブックに見立ててカレンダーを作りました。
おやつを食べたらシールを貼るようにしたところ、「今日はおやつを2回食べたからもういらない!」と自分で言うように。
体重増加も成長の範囲内となり、Bちゃんは毎日元気に保育園に通っています。
手作りおやつを活用したケース
手作りおやつを活用して、お菓子の食べ過ぎに対処した先輩ママの体験談です。
5歳のCちゃんは、日常的に市販のお菓子をダラダラ食べていました。
Cちゃんのママは、Cちゃんが虫歯になったのをきっかけに、お菓子を控えさせようと決意したそうです。
体によい材料を選んで親子でおやつを手作りしてみたところ、Cちゃんはママとの時間に大喜びで、手作りおやつを好んで食べるように。
以来、親子で手作りおやつを楽しんでいるそうで、Cちゃんもダラダラと市販のお菓子を食べることはなくなったそうです。
子供は、楽しんで心から充実感を得ている時には、お菓子を欲することが少ないものです。
お菓子への依存や執着心は、ただ単にお菓子を食べたいのではなく、退屈や寂しさなど満たされない気持ちがあるのかもしれませんね。
まとめ
甘くておいしいお菓子は、子供が欲しがるとつい与えてしまいがちですよね。
本記事では、子供がお菓子を食べ過ぎると悪影響を及ぼす5つの理由と先輩ママ達の対処法を紹介しました。
お菓子を食べ過ぎると、肥満や虫歯になる恐れが高まる、成長に必要な栄養が不足するなど、子供の体にさまざまな悪影響を及ぼします。
本記事をお菓子について見直す機会として活用し、子供の健やかな成長をサポートしましょう。
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