「パートナーから精神的DVを受けていて辛い……」
精神的DVを受けると、何をして身を守ったらいいのか分からず不安ですよね。
実は、精神的DVを受けたときの対処法を知ることで、パートナーから逃げられるようになります。
本記事では、精神的DV加害者の4つの特徴と被害を受けたときの対処法を紹介します。
パートナーの精神的DVから今すぐ解放されたい方は、ぜひ参考にしてください。
精神的DVとは何か?
DVとは、ドメスティックバイオレンスの略で「家庭内での暴力や攻撃的行動」のことを表します。
DVの中のひとつである精神的DVは、家庭内で言葉や態度により、精神的ダメージを負わせ傷つける行為を指しています。
殴ったり蹴ったりなどの物理的な暴力とは異なり、心無い言動等により相手の心を傷つけPTSD(心的外傷後ストレス障害)を与えるなど、精神的な暴力です。
精神的DVは、内容によっては刑事上の傷害罪として罰せられるケースもあるようです。
(参照:暴力の形態 | 内閣府男女共同参画局)
精神的DV加害者の4つの特徴
精神的DV加害者の特徴には、どのようなものがあるのでしょうか?
主に4つの特徴があります。
- パートナーに対する支配欲が強い
- 自分は特別だと思っている
- 男尊女卑の考えを持っている
- 外面がいい
詳しく説明します。
パートナーに対する支配欲が強い
パートナーに対する支配欲が強いのは、精神的DV加害者の大きな特徴です。
なぜなら、DVは相手を支配し、暴言などで相手を押さえつけることで成り立つものだからです。
たとえば、パートナーを自分の思うままに操りたいと考えたり、行動の支配によって気持ちを操れると思ったりするなど、短絡的で幼稚な部分もあります。
自分の強さを言い聞かせ、自分の立場を優位にしてパートナーを支配することを目的としています。
自分は特別だと思っている
精神的DV加害者は、実力に関係なく自分は特別だと思っている傾向があります。
自分だけが特別で優れていると思いたい一心に、周りを批判し従わせ、自分の存在価値をあげようとするからです。
平気で相手を批判して傷つけますが、自分は特別だと思っているので、自分が批判や否定をされると怒りをあらわにし逆上します。
普段から自分に関しての話が多いなど、自分が特別だと思っている言動が多い場合は注意が必要です。
男尊女卑の考えを持っている
精神的DV加害者になりやすい人は、男尊女卑の考えを持っています。
女性よりも男性の方が立場や価値が高いと本気で思っているので、パートナーを蔑ろに扱います。
女性が男性に対し尽くすことを当然だと思い、何かをしてもらう要求ばかりで自分は一切何もしません。
家事や育児も女性の仕事と決めつけ、具合が悪く休むなどすれば「サボりたくて甘えているだけだ」と説教をします。
男尊女卑の考えを持つ男性は、女性を見下して馬鹿にし精神的DVを繰り返す可能性があるでしょう。
外面がいい
外面が非常にいい人も、精神的DV加害者になりやすい人の特徴です。
外面がいい人は、他人の目や評価を気にするので、外では常に気を遣い本心を隠していい人を演じます。
反対に仲が深まると、態度が急変し本来の姿を現し始めるでしょう。
外では気を張って我慢しているので、気を許せると思った相手には自分のやりたい放題やってストレスを発散するのです。
外面がよく相手によって態度を変える二面性は、精神的DV加害者の特徴といえます。
精神的DVをパートナーから受けたときの対処法
精神的DVをパートナーから受けたときの対処法には、どのようなものがあるでしょうか?
精神的DVを受けたときの対処法は主に3つあります。
- 加害者の言動を録音・録画する
- メール・ラインをスクショして保存する
- 加害行為の内容や詳細を日記・メモで記録する
精神的DVを受けたら我慢せずに、速やかに対処しましょう。
加害者の言動を録音・録画する
精神的DVをパートナーから受けたときには、相手の言動を録音・録画しましょう。
相手の攻撃的な言動や状況を録音・録画しておけば、精神的DVを証明する証拠にできる可能性があるからです。
日常的に精神的DVが行われているならば、スマホやレコーダーなどを使い会話を録音・録画しておきましょう。
メール・ラインをスクショして保存する
相手から受信した攻撃的なメールやラインは、必ずスクショなどをして保存しましょう。
攻撃的なメールやラインも、精神的DVを証明する信用性の高い証拠となる可能性があるからです。
精神的DVを受けている明らかな証拠として、日付や内容が分かるメールやラインの画像は非常に重要です。
ただし、精神的DV加害者は、パートナーのスマホを勝手に見て履歴を削除する可能性もあるので注意しましょう。
精神的DVの証拠を示すメールやラインの画像は、しっかりと保存しておくようにしましょう。
加害行為の内容や詳細を日記・メモで記録する
精神的DVを受けたら、加害行為の内容や詳細を日記・メモで記録をしておきましょう。
暴力を振るうDVとは違い、無視や暴言など目に見える証拠が少ないので、日時や内容を記録しておくことが重要です。
細かい日時や内容を記入しておくと、精神的DVを立証する証拠として認められる可能性が高まります。
後から何をされたのかを思い出そうとしても、なかなか出てこない場合もあります。
精神的DVを受けていると感じたら、早い段階から記録に残すように習慣づけましょう。
精神的DVをパートナーから受けたときにできること
精神的DVをパートナーから受けたときには何ができるのでしょうか?
できることは主に3つあります。
- 慰謝料を請求する
- 刑事告訴する
- 離婚請求する
順に詳しく説明します。
慰謝料を請求する
パートナーから精神的DVを受けた内容によっては、慰謝料の請求ができるでしょう。
精神的DVは不法行為に該当するので、加害者であるパートナーに対し、精神的損害に対する慰謝料の請求ができる可能性があります。
自分で慰謝料の請求もできますが、精神的苦痛を受けている状況では話し合いは難しいかもしれません。
また、パートナーから受けた行為が、不法行為に当たるかどうかは非常に判断が難しいと思われます。
精神的DVの相談窓口がある弁護士に相談をして、正当な慰謝料を請求しましょう。
刑事告訴する
精神的DVが極めて悪質な場合は、刑事告訴ができる可能性があります。
被害者などが警察へ犯罪事実を申告し、加害者の処罰を求める意思表示を刑事告訴といいます。
精神的DVを受け続けPTSD(心的外傷後ストレス障害)などの状態になると、傷害罪が成立する可能性があります。
DVの内容によっては、脅迫罪が適用される場合もあるでしょう。
精神的DVがエスカレートしていくと、身体的な暴力にまで広がる恐れもあります。
最悪な結果になる前に、しっかりと準備したうえで刑事告訴も考えましょう。
離婚請求する
パートナーから受けた精神的DVの被害を理由に、離婚請求ができます。
精神的DVは、法的離婚事由のひとつである「婚姻を継続し難い重大な事由」に該当する可能性があるからです。
しかし、精神的DVが原因で離婚をする場合、話し合いだけで離婚を成立させるのはむずかしいでしょう。
DVの加害者とは、まともな話し合いなどできませんし、自分がDVをしている自覚がない人も多く、逆上する可能性もあります。
身の安全を考え距離を置き、弁護士や第三者を挟むなどして離婚請求を進めましょう。
まとめ
精神的DV被害者の中にはDVを受け続け、我慢している人も少なくないでしょう。
本記事では、精神的DV加害者の特徴と被害を受けたときの対処法を紹介しました。
精神的DVは、決して我慢したり許されたりするものではありません。
本記事を参考に、身の安全を優先し、一人で悩まずに今すぐ必要な行動をとってくださいね。
コメントを残す