「年賀状ってめんどうだし、正直もうやめたい!」
SNSでの気軽なコミュニケーションが一般的になってきた昨今、時間も手間も費用もかかる年賀状は準備も億劫になりがちですよね。
実は、年賀状の発行部数は直近7年で約50%減となっており、形式的な年賀状を出す人は年々少なくなっています。
高齢者の間でも終活の一環として年賀状をやめる「年賀状じまい」も一般的になってきました。
本記事では、年賀状のやめ方について、角を立てずにやめる方法と実際にやめた人の体験談を紹介します。
そろそろ年賀状をやめたいと考えている方はぜひ参考にしてくださいね。
(参考:朝日新聞デジタル|年賀はがきの当初発行枚数15億枚割れ 7年でほぼ半減)
年賀状をやめたいときの対処法
年賀状をやめたいとき、角を立てずに年賀状をやめるには下記5つの対処法があります。
- 年賀状で「今年で最後にする」と伝える
- 寒中見舞いを通じてやめることを伝える
- 会話の中で年賀状をやめることを伝える
- メールやLINEで新年の挨拶をする
- 疎遠な人には事前に伝えずやめる方法も
それぞれの方法について詳しく説明します。
対処法1.年賀状で「今年で最後にする」と伝える
年賀状で年始の挨拶と一緒に、年賀状を出すのは今年で最後にすることを伝えます。
また、下記の内容を加えると角も立ちにくく、より丁寧な印象になります。
- 今後年賀状を出さないのはすべての人に対してであること
- つきあい自体をやめたいわけではないこと
- やめようと思った具体的なきっかけ
子どもの卒業や独立ほか、家族のライフステージが変わるタイミングを理由にするのも、自然な印象でおすすめです。
対処法2.寒中見舞いを通じてやめることを伝える
年賀状を出さず、届いた年賀状に対して寒中見舞いで返信し、今年から年賀状をやめたことを伝えます。
寒中見舞いは喪中に年賀状が届いた際の返信としても知られていますが、喪中に限らず暑中見舞いなどと同じく時候の挨拶状として出すことができます。
あらかじめ挨拶文が印刷された葉書を活用すれば、さらに手間も少なく便利です。
対処法3.会話の中で年賀状をやめることを伝える
季節の変わり目などに、会話やSNSのトークの中で年賀状をやめることを伝えます。
「身近な人が年賀状をやめたので」や「形式にとらわれずもっと気軽にコミュニケーションを取りたい」など、やめようと思った具体的なきっかけも一緒に伝えるとよりスムーズです。
対処法4.メールやLINEで新年の挨拶をする
年賀状を出さず、直接メールやLINEで新年の挨拶と共に年賀状をやめたことも伝えます。
メールの下書きやスマホのメモなどで、あらかじめ文章を下書きしておくと、コピー&ペーストで楽に送信できます。
コピーメッセージに相手だけの個別メッセージも添えると、心も伝わりやすく丁寧な印象になります。
対処法5.疎遠な人には事前に伝えずやめる方法も
年賀状の挨拶だけの付き合いになっている疎遠な人には、思い切って年賀状を出さないのもやめるきっかけになります。
そもそもが希薄なお付き合いなので角も立ちにくく、筆者の場合は出すのをやめて2年くらいで相手からの年賀状も自然に届かなくなりました。
目上の人への伝え方も!年賀状をやめた人の体験談
ここまで5つの対処法を紹介しましたが、実際に年賀状をやめた人はどのように行動したのでしょうか?
目上の人への伝え方も含めて、6つの体験談をまとめました。
- 「目上の人にはこう伝えた」角の立たないやめ方
- 筆マメな友人が年賀状をやめたわけ
- シンプルにやめる「出さずに自然消滅」
- 年賀状をやめたらメリットしかなかった
- 年賀状をやめたらどうなった?「支出が減って心が軽くなった」
- 年賀状は本当に出したい人にだけ書く
以下に1つずつ詳しく紹介します。
「目上の人にはこう伝えた」角の立たないやめ方
目上の人との交流も多い友人Tさんは、対処法3の「会話の中で年賀状をやめることを伝える」というやり方で年賀状をやめました。
季節が秋になった頃、冬支度の話題の中で次の年賀状で最後にすることを伝えた上、あらためて対処法1のように年賀状も今年で最後にすることを伝えたそうです。
目上の人に対して角が立たないよう配慮したことがわかりますね。
その際気をつけたのはきちんと理由を伝えたことと、年賀状にお詫びの言葉を書き添えたこと。
具体的な理由についてTさんは下記のように伝えたそうです。
- 感銘を受けた書籍で年賀状じまいを知り、実行しようと思った
- 尊敬する人も年賀状をやめ、自分も実行しようと思った
相手の年齢が50代以上の場合、年賀状じまいを考えていた人も結構居たそうで、思っていたよりスムーズに伝えられたとのことでした。
筆マメな友人が年賀状をやめたわけ
個人で音楽教室を開いている友人のSさんは、対処法1の『年賀状で「今年で最後にすると伝える」』というやりかたで年賀状をやめました。
もともとSさんは、年賀状の印刷文に1枚1枚手書きのメッセージも添えていた筆まめな人です。
音楽教室の生徒や親御さんから届く年賀状は彼女の楽しみでもあったのですが、ある時彼女宛に年賀状を出すのが親御さんの負担になっていたことを知り、やめることにしたのだそうです。
現在は頻繁に連絡を取り合う親しい相手にのみ、メールで年始の挨拶をしているとのこと。
毎年100通を超す枚数を書いていたSさん、忙しい年の瀬に少し時間の余裕がもてるようになったそうですよ。
シンプルにやめる「出さずに自然消滅」
私の実姉はすべての人に対処法5の「事前に伝えずやめる」というやりかたで年賀状をやめました。
絵を描いたりデザインをしたりすることが大の苦手な姉は、子供の頃から年賀状を送り合う習慣自体がストレスだったそうで、ある年に思い切ってすべての人に出すのをやめました。
やめたあとも姉あての年賀状は届きましたが、返事を出さないでいると3〜4年くらいで営業の年賀状以外は自然消滅したそうです。
年賀状をやめたらメリットしかなかった
離婚をきっかけに年賀状をやめたという、ブロガーのみなみのはちこさん。
めんどうだと思いつつ出し続けていた年賀状でしたが、離婚の報告の際、「今後また住所が変わるかもしれないので年始の挨拶はLINEやメールに切り換えたい」と伝えてやめたそうです。
年賀状ではお互い一方通行のコミュニケーションしかできなかったところ、LINEではタイムリーなやり取りができるためむしろ交流が深まったのだとか。
その他、年賀状にかける時間や郵便代の節約にもつながり、いい事ずくめだそうです。
(参考:インフォ八王子|年賀状じまいは寂しい?50代が年賀状をやめたらメリットしかなかった)
年賀状をやめたらどうなった?「支出が減って心が軽くなった」
夫婦で年賀状をやめた主婦ブロガーのウシさん。
年賀状をやめると宣言した時、同じように考えていた友人が結構居たことに驚いたそうです。
年賀状をやめる理由を整理した際、忙しい年末にわざわざ手間とお金をかけなくても「本当に連絡を取り合いたい相手とはインターネットで連絡を取り合えている」ということがわかり、やめた結果人間関係の整理にもつながったのだとか。
現在は年賀状が送られてくるご主人の上司にのみ、市販の年賀状で返信をされているそうです。
(参考:ダメ人間からの成り上がり主婦ブログ|【年賀状やめた】4つの理由と宣言方法)
年賀状は本当に出したい人にだけ書く
最後に筆者の体験談ですが、対処法2の「寒中見舞いを通じてやめることを伝える」を年賀状の返信という形にして一部の年賀状をやめました。
やめた一番の理由は、「今年は会いたいね」とか実際にそうしようとは思っていないことを書くことが心苦しくなってしまったからです。
具体的には事前に年賀状の準備はせず、届いた年賀状に松の内(1月7日迄)であれば年賀状で、それ以降であれば寒中見舞いとして年賀状をやめたことを伝えました。
年賀状をやめる時、筆者自身も人間関係の整理のきっかけになったのですが、形式ではなく本当に年賀状を送りたい相手もわかったので、現在はその人達だけと楽しく年賀状のやりとりをしています。
まとめ
本記事では、年賀状を角を立てずにやめる方法と実際にやめた人の体験談を紹介しました。インターネットがなかった時代と違い、SNSで気軽に連絡が取り合える現代、「もうそろそろ年賀状をやめたい!」と思っている人も多いのではないでしょうか。
記事で紹介した方法や実例が行動の参考になれば幸いです。
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