掃除スプレーをエアコンに使うと故障する?壊れる理由と正しい使い方を解説

「掃除スプレーを使ってエアコンを掃除したいけど、壊れるってほんと?」

エアコンの内部には、掃除したくても手が届かない細かいパーツがたくさんあります。

市販の掃除スプレーをシュッと吹きかけて、手軽にきれいにできると便利ですよね。

しかし実は、エアコンに掃除スプレーを使うと、トラブルを引き起こすリスクがあるのです。

本記事では、エアコン工事業者の妻である筆者が、掃除スプレーでエアコンが故障する理由や、安全に使う方法を解説します。

エアコンを自分できれいにしたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。

 

エアコン掃除スプレーで壊れる理由

エアコン専用の掃除スプレーが市販されているのに、なぜ故障につながってしまうのでしょうか?

それには、主に2つの理由があります。

 

  • 電子部品がショートするかも
  • 汚れた水が溜まり逆流することも

 

それぞれ詳しく説明しますね。

 

電子部品がショートするかも

故障してしまうのは、洗浄液が電子部品にかかるとショートする可能性があるからです。

エアコン内部には、運転を制御する基盤や温度を感知するセンサーなどの繊細なパーツがあります。

エアコンの内部構造がわからずにスプレーしていると、気づかず吹きかけてしまい、ショートさせてしまうことがあります。

通常はカバーなどで保護されているパーツですが、YouTubeなどを見て分解し、電子部品が露出してしまうことも。

プロの清掃業者は、電子部品に水や洗浄液がかからないようにエアコンの構造などをしっかりと学んでいます。

自己流の内部掃除や分解は危険なうえ、エアコンが壊れることがあるので注意が必要です。

 

汚れた水が溜まり逆流することも

掃除スプレーを使うと、エアコン内部で汚れが詰まって室内機に逆流し、壊れることがあります。

落ちた汚れは掃除中に吹き出し口から流れ出たり、ドレンホースを通って屋外に排出されます。

しかし、大きなホコリなどはドレンホースに詰まり、排水できなくなってしまうのです。

ドレンホースが詰まると、エアコンを運転するたびに室内機側で水漏れすることになります。

逆流だけでなく、洗剤の成分が原因でパーツが破損して水漏れするケースもあるので注意しましょう。

 

掃除スプレーを使うリスク

掃除スプレーを使うエアコン掃除があまり推奨されないのは、なぜなのでしょうか?

エアコン掃除スプレーには、大きな4つのリスクがあります。

 

  • スプレーでは取りきれない
  • カビが再繁殖する
  • メーカー保証の対象外になる
  • 火災の原因になるかも

 

それぞれ詳しく説明します。

 

スプレーでは取りきれない

掃除スプレーを使っても、エアコン内部の細かな汚れまですべて取り除けないのが問題です。

エアコンの内部にあるアルミフィンには、カビやホコリがたくさん付着しています。

スプレーを吹きかけるだけでは、奥の汚れまで完全に取ることはできません。

スプレー1本ではきれいにならず、「毎回5本くらい使う」と言っている人もいるほど。

自己流の不十分な掃除では汚れが残ってしまい、さらにカビが繁殖しやすい環境になってしまいます。

 

カビが再繁殖する

エアコンにスプレーを使うと洗浄液が栄養源になり、カビが再繁殖してしまいます。

エアコンに残った洗浄液は、自分では完全に洗い流すことができません。

残った洗剤はホコリや結露水と混ざり、さらにカビが喜ぶ環境を作り出してしまいます。

カビなどを掃除したつもりでカビの温床を作っていては、本末転倒です。

 

メーカー保証の対象外になる

掃除スプレーを使用すると、メーカー保証の対象外になるリスクがあるので注意が必要です。

エアコンメーカーは、内部の洗浄を専門知識を持つ業者に依頼することを推奨しています。

ダイキンのホームページには、はっきりと「市販の洗浄スプレーは、使用しないでください。」と記載されています。

メーカー保証の対象外になると、故障時に全額自己負担で修理するか、買い替えることになってしまいます。

(参考:ダイキン

 

火災の原因になるかも

掃除スプレーが原因で火災が発生するリスクもあり、故障どころではありません。

スプレーの中には可燃性成分を含むものもあり、引火すると火災事故になってしまいます。

特に、エアコンに電気が通っている状態で掃除し、洗剤が電子部品にかかるとショートしやすくなります。

掃除中は電気が通っていなくても、洗浄液が残ってしまい、あとから発火するというケースも。

過去にも洗浄液が原因の火災が発生しているため、複数の機関が注意喚起しています。

睡眠中や留守中に火災が起きると、大きな被害につながるため非常に危険です。

(参考:独立行政法人 製品評価技術基盤機構

 

エアコン掃除スプレーの正しい使い方

ここまでは、エアコン掃除スプレーがおすすめできない理由について説明しました。

しかし、「手元にエアコンの掃除スプレーがあるからどうしても使いたい…」という場合は、次の3つのポイントに気を付けて使用しましょう。

 

  • アルミフィン以外には吹きかけない
  • 電子部品にはカバーをかける
  • 水分は念入りに拭き取る

 

アルミフィン以外には吹きかけない

スプレーを使用するときは、アルミフィン以外に吹きかけないように注意しましょう。

対応していないパーツに使用すると、洗剤の成分などが原因で変形したり破損したりすることがあります。

エアコン専用のスプレーには、フィルター用やアルミフィン用などがあるため、使用前に対応パーツを確認しましょう。

また、最後に水などで洗い流し、洗剤を残さないようにするのがおすすめです。

 

電子部品にはカバーをかける

掃除スプレー使用時には、電子部分に洗浄液がかからないよう必ずカバーをかけてください。

電子部分に洗剤がかかってしまうと、故障や火災のリスクがあります。

アルミフィンのすぐ隣に電子部分があることが多く、吹きかけるつもりはなくても飛散してしまう恐れも。

ビニールを被せて絶対に水や洗浄液が入り込まないようにするなど、必ず対処してください。

もし、電子部分の場所がわからない場合は、プロの業者に任せるほうが安全ですよ。

 

水分は念入りに拭き取る

掃除スプレーを使った後は、念入りに残った水分を拭き取りましょう。

水分が残っていると、室内機の内部で湿度が高くなり、カビが発生しやすくなってしまいます。

濡れているパーツは、タオルなどで水分を拭き取る必要があります。

掃除の最後に、30分~1時間程度の送風運転をするのも、内部の乾燥に効果的です。

カビが好む環境を作らないように、しっかりと乾燥させましょう。

 

まとめ

エアコンを掃除スプレーで、シュッと簡単にきれいにできると嬉しいですよね。

しかし、実はエアコンメーカーは掃除スプレーの使用を推奨しておらず、気軽に使うと故障などの原因になってしまいます。

本記事ではエアコン工事業者の妻が、掃除スプレーでエアコンを掃除すると故障すると言われている理由や安全な使い方を紹介しました。

スプレーでエアコン掃除をしたいけど心配な方は、なるべくスプレーは使わず、自分で取れない汚れはプロの清掃業者に依頼してくださいね。

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