「育児が大変で、もう限界…」
赤ちゃんのお世話による睡眠不足や産後のホルモンバランスの変化などにより、誰もが陥る可能性がある、育児ノイローゼ。
実は、育児ノイローゼになりやすい人には特徴があります。
本記事では、育児ノイローゼの原因や予防法とともに、育児ノイローゼになりやすい人について解説します。
育児ノイローゼに不安をもつママだけでなく、子育てをサポートしている周りの方々も、ぜひ本記事を参考にしてください。
そもそも育児ノイローゼになる原因は?
育児ノイローゼに陥ってしまう原因には、どんなものがあるのでしょうか?
主な原因は、次の4つです。
- 育児をひとりで抱え込んでいる
- パートナーや家族の協力が得られない
- 夫との会話がほとんどない
- 赤ちゃんとふたりきりで話し相手がいない
詳しく説明します。
育児をひとりで抱え込んでいる
ひとりで育児を抱え込んでしまうと、育児ノイローゼの原因になります。
親になった責任感と義務感から、「赤ちゃんのお世話をすべてやらなければならない」と思い、ひとりで抱え込んで辛くなってしまうのです。
そもそも、赤ちゃんのお世話をこなすのは身体的な負担だけでも相当なもの。
産後のホルモンバランスの変化や睡眠不足なども加われば、なおさら大変です。
そのため、ひとりで育児を抱え込んでしまうと、育児ノイローゼにつながりやすくなってしまいます。
パートナーや家族の協力が得られない
パートナーや家族の協力が得られない場合は、育児ノイローゼに陥る可能性が高まります。
ひとりで赤ちゃんと向き合わなければならず、育児負担がのしかかり、精神的にも追い詰められやすくなるからです。
身近な人を頼れない状況では、「自分ががんばらなければならない」と自分自身を追い詰め、どんどん辛くなってしまいます。
オムツ替えや家事など物理的なサポートを得られない場合は、身体の負担が重くのしかかります。
さらに、育児に対して理解を示してくれないなど心理的なサポートを得られない場合は、ますます追い込まれてしまうでしょう。
このように、身近な人が助けてくれない絶望感が育児ノイローゼを招くのです。
夫との会話がほとんどない
夫との会話がほとんどないことも、育児ノイローゼの原因になります。
身近な人に相談できない不安と孤独感から、育児に対してひとりで思い詰めてしまうようになるからです。
夫が仕事で忙しく、帰りが遅かったり単身赴任をしていたりすると、夫婦の会話の時間が取りづらくなります。
また、一緒に過ごせていても普段から会話の少ない夫婦であれば、育児の相談まではできないことが多いでしょう。
赤ちゃんの父親である夫とのコミュニケーションが少ない場合は、育児ノイローゼにつながりやすくなってしまいます。
赤ちゃんとふたりきりで話し相手がいない
赤ちゃんとふたりきりで他に話し相手がいない場合も、育児ノイローゼに陥りやすくなります。
まだ言葉でコミュニケーションがとれない赤ちゃんとふたりきりで過ごしていると、孤独を感じやすくなるのです。
赤ちゃんのお世話はイレギュラーなことの連続です。
育児のささいな出来事を誰とも共有できずに過ごしていると、気持ちが塞ぎ込んでいってしまいます。
誰とも話さず孤独に過ごすことが、育児ノイローゼの原因となるのです。
育児ノイローゼになりやすいのはどんな人?
育児ノイローゼになりやすいのはどんな人なのでしょうか?
次の3つの特徴をもつ人です。
- 何事にも気を抜かない人
- 育児への理想が高い人
- マイナス思考な人
詳しく解説します。
何事にも気を抜かない人
何事にも気を抜かない人は、育児ノイローゼになりやすいといわれます。
常に気が張った状態で育児に全力で向き合ってしまい、自分自身を追い込んでしまう可能性があるからです。
赤ちゃんの機嫌はその日その時次第なので、気を抜かない性格だと、常に心が休まりません。
本人は「まだ大丈夫」と自覚の少ない状態でも、大きなストレスを溜め込んでいる場合があるので、周りも注意が必要です。
何事にも気を抜かない人は、自分自身を追い込んでしまうことがあるので気をつけましょう。
育児への理想が高い人
育児に対しての理想が高い人も、育児ノイローゼに陥りやすくなります。
うまくいかないことに折り合いをつけるのが難しく、「理想通りに出来ていない」と悩んでしまうからです。
赤ちゃんは自分とは違うひとりの人間なので、育児では思うようにいかないことがたくさんでてきます。
育児への理想が高いと、その分落ち込むことや葛藤が増えて、精神的に参ってしまうのです。
高すぎる育児への理想は、育児ノイローゼの原因になってしまいます。
マイナス思考な人
また、マイナス思考な人も育児ノイローゼになりやすいといわれます。
育児に関して何か気になることがあると、必要以上にマイナスの方向で捉えてしまい、精神的負担を大きくしてしまうからです。
日常のささいな失敗でさえも、「自分はダメな母親だ」と思い詰めたり、自分を責めたりして辛くなってしまいます。
マイナス思考な人は自分を責めてしまいやすく、育児ノイローゼに陥りやすいといえるでしょう。
育児ノイローゼを予防するには?
育児ノイローゼを予防するためには、どうすればいいのでしょうか?
予防法が4つあります。
- 両親・義両親に助けを求める
- ひとりになれる時間を作る
- 育児について話せる相手を作る
- 育児の悩みがあれば遠慮なく相談窓口や医療機関を利用する
一つずつ詳しく説明します。
両親・義両親に助けを求める
両親や義両親に助けを求められる場合には、遠慮なくサポートを頼みましょう。
頼れる人がいると思うだけで、肩の荷が下りて気持ちが楽になるものです。
また、育児の先輩である親世代から教えてもらえることもたくさんあります。
赤ちゃんにとっても、祖父母の愛情を受けられ、たくさんの大人とふれあえるよい機会になるでしょう。
両親や義両親を頼れる場合は助けを求めることが、育児ノイローゼの予防につながります。
ひとりになれる時間を作る
育児ノイローゼにならないために、ひとりになれる時間を作りましょう。
赤ちゃんと離れる時間をもつことで、気分転換になりリフレッシュできます。
気持ちが切り替わると、育児に対して前向きな気持ちを取り戻すきっかけにもなります。
赤ちゃんはママが一人で365日24時間面倒をみなければいけないわけではありません。
短時間でもひとりになれる時間をもち、気持ちを切り替えて育児ノイローゼを予防しましょう。
育児について話せる相手を作る
育児について話せる相手を作ることも、育児ノイローゼの予防につながります。
赤ちゃん以外の誰かとコミュニケーションをとることは、大きな気分転換になるからです。
育児中のささいな出来事や困っていることなど、ただ話を聞いてくれる相手がいるだけで、気持ちが落ち着いてくるものです。
一番身近な夫や家族、友人などに話せるのが理想的ですが、専門家やSNS上などでも、話せる相手を見つけておくのをおすすめします。
育児ノイローゼの予防のためには、育児について話せる相手を作りましょう。
育児の悩みがあれば遠慮なく相談窓口や医療機関を利用する
育児の悩みがあれば、遠慮なく相談窓口や医療機関などを利用しましょう。
育児ノイローゼが悪化すると、産後うつなどを発症してしまう恐れもあります。
悩みがあり辛い場合は、ひとりで抱え込んだり我慢したりせず、相談窓口や医療機関などに連絡してみてくださいね。
育児ノイローゼになりやすい人は、自分から相談するのが苦手な場合が多いため、周りも気にかけて声をかけるなどのサポートをしてあげましょう。
まとめ
本記事では、育児ノイローゼの原因や予防法とともに、育児ノイローゼになりやすい人について解説しました。
誰もが陥る可能性がある育児ノイローゼを予防するためには、育児中に孤独にならないことや周囲の助けを借りることがとても大切です。
育児中のママや育児をサポートしている方々も、本記事を参考にして、育児ノイローゼを予防しながら健やかな心で育児期間を乗り切りましょう。
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