「母乳育児をしたいのに、母乳があまり出ない……」
母乳で育てたいのに母乳の出が悪いと困りますよね。
実は、母乳の量を増やすためにできる対策があります。
本記事では、母乳がたくさん出る人の特徴と、量を増やすためにできることをご紹介します。
母乳の出が悪くお悩みの方は、参考にしてくださいね。
母乳がたくさん出る人の特徴
母乳がたくさん出る人にはどのような特徴があるのでしょうか?
4つの特徴をご紹介します。
- 授乳回数が多い
- しっかりと食事をとっている
- こまめに水分補給をしている
- 過度なストレスがない
授乳回数が多い
母乳がたくさん出る人は授乳回数が多いのが特徴です。
母乳の出には赤ちゃんがおっぱいを吸うと分泌される「オキシトシン」や「プロラクチン」というホルモンが関係します。
授乳回数が増えるほどホルモンの分泌が多くなるため、母乳の出が良くなるのです。
また授乳回数が多いと赤ちゃん自身も飲むことに慣れるため、たくさん母乳を飲めるようになります。
母乳育児では、授乳回数が月齢により変わることはなく、1日に8回以上授乳するのが普通です。
約10回前後の授乳回数が、次の授乳に必要なホルモンレベルに回復させてくれるのです。
しっかりと食事をとっている
母乳がたくさん出る人はしっかりと食事をとっているのも特徴です。
母乳を作る際にはエネルギーを多く必要とするため、出産する前よりもエネルギーを摂る必要があるのです。
炭水化物は特にエネルギーになりやすい栄養素なので、炭水化物を多く摂ると母乳量の増加につながります。
栄養バランスを意識して1日3食しっかりと食べることが、母乳の出を良くするのに重要です。
産後のママの負担を減らすために、周囲の人を頼ったり食事の宅配サービスを活用したりして、しっかり食事をとりましょう。
こまめに水分補給をしている
母乳がたくさん出る人は、こまめに水分補給をしています。
母乳の大半は水分でできており、母乳を作る際に水分を消費するため授乳中のママは水分不足になりやすいのです。
意識して水分補給を十分に行うと、母乳を作るために必要な成分を摂取できるので母乳の出が良くなります。
1日に2リットルほどを目安として水分を摂るようにしましょう。
(参考サイト:BELTA)
過度なストレスがない
母乳がたくさん出る人は、過度なストレスがないのも特徴です。
過度にストレスを感じていると、母乳の分泌を促すオキシトシンが減少します。
少しでもストレスを溜めないために、家事育児で手を抜ける部分は手を抜いたり、周りを頼ったりすることが大切です。
「実家が遠い」「ワンオペ育児」など頼れる人が近くにいない場合は、ファミリーサポートや外注サービスなども活用しましょう。
1日のスケジュールの中に、好きな音楽を聴いたりハーブティを飲んだりする時間を組み込んで、リラックスするのもおすすめです。
完璧を目指さず、最低限のことだけをこなせれば良いくらいの気持ちで過ごしましょう。
母乳の多さに関するQ&A
母乳の多さは体質などに関係するのでしょうか?
よくある2つのQ&Aをご紹介します。
- 胸の大きさは母乳の量と関係ある?
- 母乳量は遺伝する?
胸の大きさは母乳の量と関係ある?
胸の大きさは母乳の量と関係あるのでしょうか?
母乳量は胸の大きさとは関係ありません。
妊娠前の胸の大きさは、脂肪の量の違いなので母乳の出には影響しないのです。
乳頭の形や乳頭の大きさも母乳の出には関係ありません。
形や大きさによっては赤ちゃんが吸いつきにくい可能性はありますが、慣れれば問題なく吸えます。
(参考サイト:たまひよ)
母乳量は遺伝する?
母乳の量は遺伝するのでしょうか?
母乳の量は遺伝しないと言われています。
母親が母乳の出が悪かったからと言って、娘も母乳の出が悪くなるとは限らないのです。
母乳の量は体質の問題ではなく、「授乳回数」「栄養バランスの良い食事」「水分摂取量」「ストレス」が影響します。
母乳の量を増やすためにできること
母乳の量を増やすには、どのようなことができるのでしょうか?
4つの対策をご紹介します。
- 授乳回数を増やす
- 栄養バランスの良い食事を心がける
- ストレスをため込まないようにする
- 体を温める
授乳回数を増やす
母乳量を増やすには、授乳回数を増やすことが効果的です。
授乳回数が多くなれば赤ちゃん自身も飲むことに慣れて飲める母乳の量も増えるので、次の母乳も多く作られるようになります。
母乳育児の場合、一般的には1〜2時間おきの授乳が目安ですが、赤ちゃんが欲しがるタイミングであげるのが良いです。
混合育児でミルクも飲ませる場合は、飲ませる量が多すぎると吐いてしまうこともあるため、ミルクは適正量を与えましょう。
片方のおっぱいばかりを飲ませると母乳の出が悪くなるため、偏らないようになるべく両方から吸わせるようにするのもコツです。
栄養バランスの良い食事を心がける
栄養バランスの良い食事を心がけることも、母乳量を増やすのに重要な要素です。
特に摂取すべき栄養素は鉄分や葉酸、カルシウム、エネルギーになりやすい炭水化物などです。
母乳は血液から作られるため、貧血予防のために鉄分を意識して摂りましょう。
葉酸は血液を作るのに必要な栄養素で、産後の子宮の回復にも役立ちます。
動物性脂肪を摂取しすぎると乳管がつまることがあるため、油の摂りすぎや乳製品、肉類の過剰摂取は控えるのが良いでしょう。
赤ちゃんのお世話をしながらだと食事は短時間になることも多いため、おかずをおにぎりの具にしてさっと食べるのもおすすめです。
(参考サイト:BELTA)
ストレスをため込まないようにする
母乳の量を増やすには、ストレスをため込まないようにするのも大切です。
特に産まれてから2ヶ月頃までは昼夜関係なく1〜3時間おきに授乳し、何度も抱っこやおむつ替えをしなければならず、睡眠不足になりがちです。
ほとんど休みなく赤ちゃんのお世話をしていると心身ともに疲れが溜まり、ストレスも蓄積されます。
ストレスは母乳の生成を促すオキシトシンの分泌を止める原因になるため、母乳の出が悪くなります。
2ヶ月頃までに溜まったストレスが、赤ちゃんとの生活に慣れてくる3〜4ヶ月頃に一気に出て母乳量に影響が出る場合もあるのです。
家事は最低限だけこなすようにして、周りの人やサービスに頼りながらなるべくストレスを溜めない生活をしましょう。
(参考サイト:たまひよ)
体を温める
体を温めることも、母乳量を増やすためにできることの1つです。
体が冷えていると血流が悪くなります。
母乳は血液から作られるため、血流が悪いと乳腺に十分な血液が行き届かず、母乳の出が悪くなる場合があります。
お風呂にゆっくり浸かったり、体を温める作用のあるショウガ湯やココアなどを飲んだりして体を温めるようにしましょう。
水分を摂る時には水ではなく、白湯を飲むようにするのも体を温める上で効果的です。
また適度に運動をすると、体を温めるだけでなく、赤ちゃんのお世話によるストレスも軽減できます。
まとめ
母乳で育てたいときに母乳の出が悪いと困りますよね。
実は、母乳の量を増やすためにできる対策があるのです。
本記事では、母乳がたくさん出る人の特徴と、量を増やすためにできることをご紹介しました。
母乳の出が悪くお悩みの方は、参考にしてくださいね。
コメントを残す