体の芯が冷えるのは、自律神経の乱れが関係するといわれます。
しかし、自律神経を乱す要因がわからないと、冷え対策ができず困りますよね。
実は、自律神経を整える冷え対策があるのです。
本記事では、体の芯が冷える自律神経を乱す要因を4つ紹介し、症状と毎日できる冷え対策を解説します。
体の芯が冷えてしまう方は、本記事を参考にしてください。
【体の芯が冷える】自律神経を乱す要因4つ!
体の芯が冷えるのは、自律神経の乱れによって体内で生産された熱を、全身に送り届けられなくなるからです。
自律神経を乱す要因には、主に次の4つがあります。
- 生活習慣の乱れ
- ホルモンバランスの乱れ
- ストレス
- 季節の変化や気温差
それぞれ説明します。
生活習慣の乱れ
自律神経を乱す要因の1つには、生活習慣の乱れがあります。
生活習慣が乱れると、体温調節機能を一定に保つ自律神経のバランスを乱し、冷え性を招くからです。
たとえば、朝食を食べない・昼夜逆転の生活・不規則な食事の時間などは、特に現代女性に多いです。
少しずつでも生活習慣を改善することを心がけ、体の芯が冷えるのを解消していきましょう。
ホルモンバランスの乱れ
自律神経を乱す要因には、ホルモンバランスも関係します。
加齢・ストレス・不摂生な生活などでホルモンバランスが乱れ、自律神経の働きが低下し血液の循環が悪くなってしまうからです。
たとえば、頭痛や動悸・不眠・のぼせ・多汗などいろいろな症状を引き起こす原因になります。
このような症状を予防するためにも、ホルモンバランスを整えることは大切です。
ストレス
ストレスは、自律神経を乱す要因です。
仕事や人間関係のイライラなどの強いストレスで交感神経の緊張状態が続くと、手足の血管が収縮し血行が悪くなるからです。
たとえば、血流が悪くなると血液がドロドロになり筋肉がこわばります。
筋肉がこわばると血流が悪くなる……という悪循環になってしまいます。
冷えの悪循環は健康障害に繋がる可能性があるので、ストレスをためないようにすることが必要ですね。
季節の変化や気温差
季節の変化や気温差によっても、自律神経は乱れてしまいます。
「寒暖差疲労」といい、気温の寒暖差が大きいことに対応する自律神経が疲労するからです。
気温差が大きいと体温を一定に保つ役割を持つ自律神経は、常に働いている状態になります。
自律神経の疲労が蓄積するとさまざまな体の不調として現れ、少しの気温差でも不調を感じてしまいます。
自律神経が乱れやすい季節の変わり目には注意が必要です。
【体の芯が冷える】冷え性の症状
体の芯が冷えるのは、体内で熱を生産できない冷え性の症状が関係しています。
冷え性の主な症状は次の4つです。
- 不眠
- 腹痛・下痢
- 免疫力の低下
- 手足・腰など部分的な冷え
それぞれ説明します。
不眠
冷え性の症状に不眠があります。
血液の循環が悪いので、体内の中心部の温度である深部体温を効率的に下げられないからです。
夕方から夜にかけて、1日のうちで最高になった深部体温が下がり始めると眠気を催します。
血行を良くして深部体温を下げるようにすると、寝付きが良くなりますよ。
腹痛・下痢
腹痛・下痢・冷感も、冷え性の症状です。
原因には、胃腸の弱りや体全体の弱りが考えられます。
胃腸が弱ると消化・吸収で発生する熱を産み出しにくくなり、胃腸付近の血流が悪くなります。
慢性的な疲労・虚弱体質・病気や老化による体力の衰えで体全体が弱くなると、全身を温める力が弱まり、腹痛・下痢・冷感になってしまうのです。
内蔵が冷えると内蔵周辺の血行不良になって冷えを呼ぶ悪循環になるので、できるだけ早く改善させましょう。
免疫力の低下
免疫力の低下は、冷え性の症状の1つです。
体内の免疫細胞の約7割が腸に存在すると言われ、人体最大の免疫システムの腸が冷えてしまうと免疫力も低下するからです。
風邪やインフルエンザ・アレルギー症状・がんのリスクが高まってしまいます。
腸が冷えて免疫力が大きく低下しないようにしましょう。
手足・腰など部分的な冷え
手足・腰など部分的な冷えも、冷え性の症状です。
筋肉量が少ないからと考えられます。
筋肉は、無意識に体のいろいろな器官を動かして熱を生産し、伸縮することでポンプのように血液を送り出します。
筋肉の量が少ないと熱の生産性が悪くなり、生命維持の器官に熱を優先させるので手足の先まで行き渡りません。
またポンプの役目も十分果たせず、体の隅々まで血液を行き届けられません。
足を巡った血液が、重力に反して心臓を目指す過程で腰の付近を通るので、足が冷えると腰も冷えてしまいます。
自律神経を整える毎日できる冷え対策
自律神経を整える毎日できる冷え対策には、どのような方法があるのでしょうか?
主に次の3つがあります。
- マッサージをする
- 腹式呼吸をする
- 朝に白湯を飲む
それぞれ説明します。
マッサージをする
自律神経を整える毎日できる冷え対策として、マッサージをします。
ツボを意識したマッサージで身体の血流がよくなり、リラックスさせる副交感神経の働きを促すからです。
後頭部・首の付け根・生え際あたりから頭蓋骨(耳たぶの後ろ付近)のへりにかけて「天柱」「風池」「完骨」と呼ばれるツボがあります。
軽く押し上げると効果的ですよ。
(参考:朝日新聞Reライフ.net)
腹式呼吸をする
腹式呼吸は、自律神経を整えるために毎日できる冷え対策です。
副交感神経が優位になり、心身をリラックスさせるからです。
普段の呼吸は胸式呼吸で浅く短く行って交感神経を優位にし、緊張感を高めて活動的にしています。
意識的に腹式呼吸をすることで、心に落ち着きを取り戻せます。
吸い込むときよりも長くゆっくり吐くことで、さらに副交感神経を優位にできますよ。
朝に白湯を飲む
朝に白湯を飲むことも、自律神経を整えるため毎日できる冷え対策です。
胃腸が活発になり、自律神経も活性化するからです。
白湯を飲むことで体を中から温めるほかに、「やる気ホルモン」と呼ばれる副腎皮質ホルモン(コルチゾール)の小腸からの分泌を促す効果があります。
副腎皮質ホルモン(コチゾール)は午後2時ごろにピークに達し、その後は夜の休息に向けて徐々に分泌が減少し自律神経バランスが整っていきます。
(参考:時事メディカル)
まとめ
体の芯が冷えるのには自律神経が関係しているといわれますが、自律神経を乱す要因がわからないと、冷え対策ができず困りますよね。
本記事は、体の芯が冷える自律神経を乱す要因を4つ紹介し、症状と毎日できる冷え対策を解説しました。
体の芯が冷えてお困りの方は、本記事を参考に毎日できる冷え対策を実践してくださいね。
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