「もう仕事辞めたい……」
育児と仕事を両立するワーママの負担は大きく、心身ともに限界を迎えることはありますよね。
周りの理解がなかったり、頼れる人がいなかったりすると、その疲れはピークに達しノイローゼになる場合も。
本記事では、ワーママが退職したときのメリットやデメリットをお伝えします。
先輩ワーママや筆者の体験談も紹介しますので、退職を迷っている方はぜひ参考にしてくださいね。
ワーママが退職するともったいない?仕事を辞めるメリット
ワーママが退職するともったいないのでしょうか。
以下に仕事を辞めるメリットを3つ紹介します。
- 子供と過ごす時間が増える
- 家事育児に専念できる
- 心身が健康になる
子供と過ごす時間が増える
ワーママが仕事を辞めると子供と過ごす時間が増えるのがメリットの1つです。
ワーママは仕事から帰宅してすぐに夕食やお風呂、寝かしつけに追われて子供と過ごす時間がほとんど確保できません。
しかし仕事をしていなければ、子供を遅くまで保育園や学童保育などに預けずに済むので、やることを前倒しできます。
時間に余裕ができて子供の成長を近くで感じられるようになると、幸せを実感できますね。
家事育児に専念できる
家事育児に専念できることも、ワーママが退職するメリットです。
仕事をしていた時間を家事育児に充てられると、平日にはできていなかった掃除や手の込んだ料理ができるようになります。
仕事をしながらだと、部屋が汚れたままになったり、出来合いの惣菜で済ませたりすることも増えてしまいがちです。
家事育児に専念すると、掃除が行き届いて家の中が快適に過ごせる空間になり、体を気遣った料理を食べられて家族の満足度も上がりますよね。
心身が健康になる
ワーママが退職するメリットには心身が健康になることも挙げられます。
仕事のストレスに加え、家事育児の負担はママに偏りがちで、十分な睡眠時間を確保できずに体の疲れが蓄積します。
妊娠・出産・育児の情報サイト『ベビカム』と衣料品メーカー『ワコール』の共同調査では、乳幼児を育てるママの半数が5時間未満睡眠という結果も。
子供が言うことを聞かず計画通りに進められない場合、ママの睡眠時間や休憩時間が削られ、イライラはさらに募ります。
仕事を辞めると職場でのストレスがなくなる他、時間に余裕ができて睡眠時間も長く取れるため、疲れが軽減して健康になるのです。
参考:ママのストレスの原因は睡眠不足? 子育て中にストレスを感じることがあるママは90%以上!(PRTimes)
ワーママが退職するともったいない?仕事を辞めるデメリット
ワーママが仕事を辞めるデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
以下3つのデメリットを紹介します。
- 世帯収入が減る
- 積み上げてきたキャリアがなくなる
- 資格やスキルがないと正社員復帰は厳しい
世帯収入が減る
ワーママが仕事を辞めるデメリットの1つは世帯収入が減ることです。
世帯収入が減ると、今後の教育費や老後の費用なども考えて生活水準の見直しが必要になる場合があります。
外出や旅行、子供の習いごとなどをする余裕がなくなり、子供に我慢させる場面が増えるかもしれません。
また、万が一パパが働けなくなった場合のリスクもあります。
ママが退職した場合の生活や将来設計をシミュレーションして、判断した方が良いでしょう。
積み上げてきたキャリアがなくなる
ワーママが仕事を辞めると、積み上げてきたキャリアがなくなるというデメリットもあります。
スピードや仕事の勘が求められる中で、一度戦線を離脱したワーママよりも、ずっと最前線で対応してきた同僚の経験の方が重宝されるのです。
退職して仕事をしていない期間が長くなればなるほど、キャリアは評価されにくくなります。
今までのキャリアを無駄にしたくない場合は、上司と相談して退職以外の道がないか模索するのがおすすめです。
資格やスキルがないと正社員復帰は厳しい
資格やスキルがないと正社員復帰が厳しくなることも、ワーママが仕事を辞めるデメリットです。
正社員は勤続年数や実務経験などが重視されるため、ブランクが空くと正社員として採用されるのは難しくなります。
医師などの専門性が高いスキルがあれば復帰しやすいですが、例えば事務経験のみしかない場合、条件は厳しいでしょう。
専業主婦やパートでも十分な世帯収入が得られる場合は問題ないですが、家計に不安がある場合は、慎重に退職を考える必要があります。
ワーママが退職するともったいない?後悔しないためのポイント
ワーママが退職しても後悔しないためには、どのようなことをすれば良いのでしょうか?
2つのポイントを紹介します。
- 退職後の家計をイメージしておく
- 仕事以外で、社会とのつながりを持てるかを考える
退職後の家計をイメージしておく
ワーママが退職後も後悔しないためには、退職後の家計をイメージしておくのが大切です。
お金がかかる項目をピックアップして、今後どのくらいの金額が必要になるかを計算しましょう。
例えば、大型出費としては教育費や老後資金、住宅ローンなどがあります。
子供の習いごとや将来の夢に向けたサポートをする場合は、さらに余裕が必要です。
家族で細かく将来設計を話し合い、退職しても影響がないかを相談してから判断するようにしましょう。
仕事以外で社会とのつながりを持てるかを考える
仕事以外で社会とのつながりを持てるかを考えるのも、ワーママが退職後に後悔しないためのポイントです。
職場で築いた社会的ネットワークや人間関係を失うと、自分のアイデンティティや自信まで失う場合もあります。
社会から孤立しがちな産後のママが鬱になる原因に「孤独感」があるように、社会とのつながりが断たれると精神的なダメージが大きいのです。
近隣のコミュニティやオンラインサロンなどに所属して、孤立しないような環境を作れるか、検討してみることをおすすめします。
もったいない?退職を選んだ先輩ワーママの体験談
退職を選んだ先輩ワーママと筆者の3つの体験談を紹介します。
- 仕事と育児のストレスに力尽きて退職した先輩ワーママAの体験談
- 時短勤務期間が終了し、退職した先輩ワーママBの体験談
- 子供に寄り添うことを優先して退職した筆者の体験談
仕事と育児のストレスに力尽きて退職した先輩ワーママAの体験談
仕事と育児のストレスに夫婦ともに力尽きて退職した、先輩ワーママAの体験談です。
時短正社員として育休から復帰後、2人の子供を育てながら理解のある職場で働いていたそうです。
子供が病気で頻繁に休む一番辛い時期は乗り越えたそうですが、イヤイヤ期の子供の対応に毎日疲れ切っていたとのこと。
夫の転勤の可能性が高くなっていたのに加え、子供の小学校生活をサポートしたいという気持ちが決定打となり、退職を決めたそうです。
収入面での不安はあったものの、毎日穏やかに過ごせるようになり後悔はしていないようで、幸せそうです。
参考:時短正社員のワーママを退職しました。退職を決意するまでに考えておくこと(転妻つくし)
時短勤務期間が終了し、退職した先輩ワーママBの体験談
時短勤務期間の終了が、退職のきっかけになった先輩ワーママBの体験談です。
時短勤務期間が終了してフルタイムで働くには、保育園の開所とともに預けて、閉園直前に子供のお迎えに行く状況だったそうです。
他の事業所に異動できたとしても、通勤できる事業所が少なく、通勤時間の負担を減らせる手段はなかったとのこと。
職場の上司や家族には早い段階で退職の意向を伝えて相談しており、散々悩んだ挙句、仕事を辞めたそうです。
退職すると、転職までの保育認定期間を超えた場合に保育園を退園させられてしまうため、ハローワークの職業訓練を受けました。
「就学」扱いになるハローワークの職業訓練を受ければ、卒園まで保育認定してもらえます。
子供の保育園の退園も考慮して、退職する必要がありますね。
子供に寄り添うことを優先して退職した筆者の体験談
仕事よりも、2歳の子供の気持ちに寄り添うことを優先して退職した筆者の体験談を紹介します。
連日の残業で保育園の迎えが閉園ギリギリになってしまい、大抵最後の一人でした。
担任の先生に「保育園でいつも泣いている」と言われ、まだ2歳の子供にそれほどの寂しさを感じさせていることに、身を引き裂かれる思いでした。
仕事は激務で退勤時間を早められる環境ではなく、距離も遠かったため、悩んだ末に退職して在宅ワークに切り替えたのです。
退職してからは、子供は嘘のように元気になり、仕事を変えて正解でした。
収入面に不安はありましたが、筆者にとって一番大切な家族の幸せを取り戻せたので正しい選択だったと思っています。
まとめ
働きながら家事育児をするのは、休めるときがなく疲弊しますよね。
会社から疲れて帰宅した後に、思い通りにならない育児にイライラすることも。
本記事では、ワーママが退職したときのメリットやデメリットをお伝えしました。
退職を選んだ先輩ワーママの体験談も紹介したので、仕事と家庭の両立に限界を感じている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
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