「赤ちゃんの離乳食、どんなスケジュールで進めればいいの？」

離乳食は赤ちゃんの成長に欠かせない大切なプロセスですが、進め方に悩んでしまいますよね。

実は、段階ごとに適した進め方を知ることで、離乳食をスムーズに進められるのです。

本記事では、離乳食を4つの段階に分けて、進め方や注意点を詳しく解説します。

赤ちゃんに合った離乳食のスケジュールが知りたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。

 

【段階別】赤ちゃんの離乳食スケジュール

赤ちゃんの離乳食は、どのようなスケジュールで進めるとよいのでしょうか？

次の4つの段階について、詳しく紹介します。

• 離乳食初期（ゴックン期）
• 離乳食中期（モグモグ期）
• 離乳食後期（カミカミ期）
• 離乳食完了期（パクパク期）

 

参考サイト：エナ レディースクリニック

 

離乳食初期（ゴックン期）

離乳食初期（ゴックン期）は、生後5〜6か月頃からスタートします。

この頃の赤ちゃんは消化機能や噛む力が未熟で、口に入れたものをそのまま飲み込んでしまいます。

舌で押し潰せるほどのなめらかなペースト状の食べ物を、まずは少量から始めるのがポイントです。

最初は1日1回、10倍粥を小さじ1杯から始め、様子を見ながら徐々に増やします。

裏ごししたにんじんやかぼちゃなど、甘みのある野菜は赤ちゃんが食べやすい食材です。

初めての食材を試すときはアレルギー反応が出た場合を考慮して、病院にかかりやすい午前中に与えるのがよいでしょう。

1日1回、スプーン1～2杯を目安に、食べる習慣を作りましょう。

 

離乳食中期（モグモグ期）

7～8か月の離乳食中期では、「モグモグ」と口を動かして食べ物を潰す練習をします。

10倍粥を7倍粥に変え、白身魚や豆腐・野菜など食材のバリエーションも徐々に増やしていきましょう。

最初の1か月は1日に1回、2か月目からは1日2回に離乳食の回数を増やします。

赤ちゃんの消化を助けるために、食事の間隔は4時間以上空けるのもポイントです。

午前睡が終わったタイミングで1回目、午後睡が終わったタイミングで2回目を与えるのがよいでしょう。

モグモグ期は、赤ちゃんが舌で食べ物を潰しながら飲み込む力を育てる段階です。

 

離乳食後期（カミカミ期）

9～11か月の離乳食後期は、食べ物を「カミカミ」と歯茎で潰す練習が始まる段階です。

食材の硬さは「歯茎で潰せるくらい」が目安です。

離乳食後期では1か月目は1日2回、2か月目からは1日3回にします。

中期と同じく離乳食の間隔は4時間ほど空け、3回目は遅くとも19時までに与えるのがおすすめです。

炭水化物・タンパク質・野菜をバランスよく取り入れることで、成長に必要な栄養をしっかり補えます。

赤ちゃんは手づかみ食べをしたがるようになるので、スティック状の野菜などを与えるのもよいでしょう。

この時期には1日3回の食事に移行し、家族と同じ時間に食べる習慣を作り始めましょう。

 

離乳食完了期（パクパク期）

離乳食完了期（パクパク期）は、生後12か月以降が目安です。

完了期では、赤ちゃんがほとんどの食材を自分で食べられるようにし、家族と同じ食事に近づけることを目指します。

食事の回数は1日3回とし、離乳に伴って間に間食を入れるようにしましょう。

間食には栄養補給として、おにぎりや蒸しパン・ふかしたいも類などを与えます。

また、フォークやスプーンの練習を始め、自分で食べる自立心を育てましょう。

赤ちゃんが食事を楽しめるよう、家族そろって食事をする時間を意識して作るとよいですね。

 

【段階別】次のステップへ進むべき目安

離乳食は、どのようなことを目安に進めていくとよいのでしょうか？

次のステップへ進むべきポイントを、段階別にそれぞれ紹介します。

• 離乳食初期（ゴックン期）
• 離乳食中期（モグモグ期）
• 離乳食後期（カミカミ期）
• 離乳食完了期（パクパク期）

 

参考サイト：MEDI PALETTE

 

離乳食初期（ゴックン期）

赤ちゃんがスプーンでの食事に慣れ、飲み込む力が発達してきたら、ゴックン期から次のステップへ進みます。

まずは、なめらかなペースト状の食べ物をスムーズに飲み込めるようになったことを確認しましょう。

また、吐き戻しやアレルギー反応など異常が見られないか観察するのもポイントです。

1種類ずつ試して食べられる食材の数が増えてきたら、モグモグ期に進む準備が整ってきています。

赤ちゃんが離乳食に興味を示し、口を動かす意欲がある場合も次のステップへ進むタイミングです。

 

離乳食中期（モグモグ期）

赤ちゃんが舌で食べ物を潰せるようになり、モグモグと口を動かす動作が自然になったら後期（カミカミ期）に進みましょう。

赤ちゃんが舌で食べ物を潰して飲み込む動作に慣れたことが条件です。

少し形のある、細かく刻んだ野菜や豆腐などの食材を、問題なく食べられるようになったら後期に移行しましょう。

手づかみで食べ物を掴むようになったり、口を動かして食事を楽しむ様子が見られたりするのも次のステップへ進むサインです。

 

離乳食後期（カミカミ期）

後期から完了期へ進むには、赤ちゃんが歯茎で食べ物を潰す力がつき、さまざまな食材を食べるようになるのが目安です。

1日3回の食事リズムが安定し、食べる量が増えていることも確認しましょう。

しっかり噛みながら食べられるようであれば、次のステップに移行するタイミングといえます。

食べ物を潰して食べられるようになり、手づかみで自分から食べようとする姿勢が見られたら完了期（パクパク期）に進みましょう。

 

離乳食完了期（パクパク期）

赤ちゃんがほぼすべての食材を食べられ、家族とほぼ同じメニューに対応できるようになれば幼児食へ進みます。

形のある食べ物を噛み潰せるようになり、必要な栄養素やエネルギーの大半を母乳や粉ミルク以外から摂取できているか確認します。

塩分や調味料が少ない薄味の料理をしっかり食べられ、食事中に姿勢を保ちながら集中できているかもポイントです。

家族と同じ食事を取り分けながら味付けを少し調整することで、幼児食への移行がスムーズに進みますよ。

 

【先輩ママ体験談】赤ちゃんに離乳食をあげたスケジュール

赤ちゃんの離乳食は、どのようにあげるとスムーズに進みやすいのでしょうか？

ここでは先輩ママの体験談を2つ紹介します。

• 初めてのゴックン期はスプーン選びがカギ
• カミカミ期は手づかみ食べが大活躍

 

初めてのゴックン期はスプーン選びがカギ

Aさんは、生後5か月になった赤ちゃんの離乳食を始めるにあたり、まずスプーン選びにこだわりました。

初めは口当たりのよい柔らかい素材のスプーンを用意し、小さじ1杯程度の10倍がゆを試したそうです。

しかし、赤ちゃんがスプーンを嫌がったため、試行錯誤の末に少し浅めのスプーンに変更。

すると、赤ちゃんがスムーズに食べられるようになったといいます。

ゴックン期は「食べる練習」と割り切り、赤ちゃんが食事に慣れることを意識した結果、食べ物に対する興味がぐっと増えたそうです。

 

カミカミ期は手づかみ食べが大活躍

カミカミ期に入った赤ちゃんを持つBさんは、「手づかみ食べ」に注目しました。

スティック状にした野菜やバナナなどを用意して、赤ちゃん自身が手で持って食べる経験を増やしたそうです。

手づかみで食べやすいおにぎりを作る際には、具材を細かく刻んで混ぜるなどの工夫もプラス。

さらに、タンパク質も取り入れようと、鶏ひき肉を使ったつみれや柔らかく煮た豆腐もメニューに加えました。

赤ちゃんの好き嫌いも出てきましたが、あまり無理強いせず笑顔で楽しい食事を心がけることで、ストレスなく進められたそうです。

 

まとめ

離乳食はどのように進めればよいのか迷ってしまいますよね。

本記事では、赤ちゃんの成長に合わせた4つの離乳食ステージ（ゴックン期・モグモグ期・カミカミ期・パクパク期）の、進め方やポイントを詳しく紹介しました。

今回ご紹介した内容を参考に、赤ちゃんのペースに合わせて楽しく安全に離乳食を進めてみてくださいね。