「うちの子、なぜトイレで寝るの?」
愛犬のためにゆっくり休める場所を用意したのに、なぜかトイレで眠るわんちゃんがいます。
筆者の愛犬もよくトイレで眠っていた時期があり、衛生面が気になって悩んでいました。
実は、わんちゃんがトイレで寝る行動には、人間には理解しづらい理由があるんです。
本記事では、犬がトイレで寝る5つの理由と、やめさせるための対処法を紹介します。
トイレで眠るわんちゃんにお悩みの方は、ぜひ本記事を参考にしてくださいね。
犬がトイレで寝てしまう理由
ふかふかのベッドを使わずに、かたいトイレでリラックスしているわんちゃんを見ると不思議になりますよね。
実はわんちゃんがトイレで眠るのには、以下の5つの原因が考えられます。
- トイレシートが気持ちいいから
- トイレについた自分のにおいが安心できるから
- トイレと寝る場所の違いが判らないから
- 寝床でリラックスできないから
- 飼い主にかまってもらいたいから
愛犬をよく観察して、なぜトイレで寝ているのかを探ってみましょう。
トイレシートが気持ちいいから
トイレで眠るのはトイレシートが気持ちよく、わんちゃんが気に入ってしまったのが1つの原因です。
夏のシートはひんやりしており、お気に入りになってしまうわんちゃんも多いのだとか。
暑い時期に涼しい場所を探していて、シートが冷たいことに気がついたのかもしれませんね。
また、シートを敷くトレーが、愛犬にはちょうど落ち着くサイズだった可能性も。
シートがお気に入りスペースになってしまうと、わんちゃんがトレーの上で寝てしまいます。
トイレについた自分のにおいが安心できるから
トイレがわんちゃんの安心できるスペースになっているのも、トイレで寝てしまう原因です。
わんちゃんは自分のテリトリーに、排泄物のにおいをつけます。
排泄物のにおいが残っているトイレ周辺を自分のスペースだと認識し、落ち着くのでしょう。
怖いことがあったときなどに、トイレで丸まっているわんちゃんがよくいます。
筆者の愛犬も大雨や雷の日が苦手なので、天気が悪い日にはトイレの上に小さく丸まっていました。
自分のテリトリーで、不安な気持ちを落ち着かせようとしているのかもしれませんね。
トイレと寝る場所の違いが判らないから
排泄エリアと寝るスペースの違いがわかっていないのも、わんちゃんがトイレで寝てしまう原因です。
子犬やトレーニング中のわんちゃんには、トイレが排泄をするスペースだという認識がまだありません。
筆者の愛犬も子犬のころはいつもトイレの上で寝ていて、筆者も毎日悩まされたものです。
おしっこが付いたシートを片付ける前でも上に寝転がってしまうので、衛生面がとても気になっていました。
また、シートの設置場所とベッドの置き場所が近すぎたり、わんちゃんの居場所が汚れていたりすると、区別できなくなることも。
わんちゃんは本来きれい好きな動物なので、理解できればわざわざトイレで寝なくなるはずです。
寝床でリラックスできないから
ベッドなどがわんちゃんのリラックスできるエリアにないため、トイレで眠ってしまうケースがあります。
飼い主がベッドを置いたスペースは、わんちゃんがゆったりと休める場所でしょうか?
例えば、人の出入りが多いドアの横にベッドがあったり、大きな音が出るテレビのそばだったりするとわんちゃんはゆっくり休めません。
また、家族と一緒のスペースにいたいのに、わんちゃんだけ寝るスペースが離れていて心細いという可能性も。
そんなとき、自分のベッドよりも落ち着くエリアにトイレがあると、わんちゃんはそこで寝てしまいます。
飼い主にかまってもらいたいから
愛犬がトイレで寝るのは、飼い主さんにかまってもらいたいからという可能性もあります。
トイレにわんちゃんがいるのを見て飼い主さんが大きな声を出したり、話しかけたりしていませんか?
筆者も愛犬がトイレで寝ているのを見て、おやつを見せて一生懸命ベッドに移動させようとしていました。
すると愛犬は、「トイレで寝ていたらおやつをもらえる」と理解してしまったのでしょう。
喜んでトイレから出てくるものの、また戻ってシートの上で眠る状態が続いてしまったのです。
同じようにおもちゃを見せたり、飼い主さんが話しかけたりすると、わんちゃんがもっとトイレを好きになってしまうかもしれません。
犬がトイレで寝るときの対処法
たとえきれいにしていても、わんちゃんが本来排泄をするスペースでリラックスしているのを見ると衛生面などが気になりますよね。
わんちゃんがトイレで寝ないようにするには、どうすればよいのでしょうか?
効果が期待できるおすすめの方法を、6つ紹介します。
- 寝床のマットや置き場所を見直す
- トイレの消臭をまめにする
- トイレのトレーニングをやり直す
- トイレトレーを見直す
- 寝床に犬のにおいのついたものを置く
- トイレで寝ていても反応しない
寝床のマットや置き場所を見直す
わんちゃんがトイレで寝るのをやめさせたいなら、マットや設置エリアを見直してみましょう。
寝床がリラックスできないのが原因の場合は、改善すれば寝る場所が変わる可能性があります。
マットがふわふわすぎて嫌だったり、逆に硬くて寝にくかったりするのかもしれません。
またさみしがりやのわんちゃんの場合は、マットを家族みんなと過ごせるリビングや同じ寝室に設置するのもおすすめです。
筆者の愛犬は、1人で過ごせる静かなエリアにベッドを作ってから、排泄スペースで寝る回数が減りました。
愛犬が気に入る寝床の条件はそれぞれ違うので、飼い主さんがリラックスできるスペースを見つけてあげるのが大切です。
トイレの消臭をまめにする
排泄後にこまめに消臭するのも、わんちゃんをトイレで寝かせないようにする効果的な方法です。
自分のにおいがなくなると、わんちゃんにとってトイレが安心できる場所ではなくなります。
シートが汚れたらすぐに取り換え、排泄物専用のスプレーなどを使って消臭しましょう。
ただし、トレーニング中の場合、においがなくなると排泄がうまくできなくなるケースもあるので注意が必要です。
安心を求めてトイレにいる子は、においを消すと少しずつトイレで眠らなくなるでしょう。
トイレのトレーニングをやり直す
排泄のトレーニングをやり直してみるのも、トイレで寝たがるわんちゃんにおすすめの対策です。
トレーニングが不完全だった場合、トイレの正しい使い方を理解できれば寝なくなるでしょう。
わんちゃんが決められたスペースで排泄できたときや、ちゃんとベッドなどでリラックスしているときには、たっぷり誉めます。
排泄をするスペースと寝る場所の区別がつくまでは、何度も繰り返し教えましょう。
飼い主さんが置いたベッドの上で眠ると理解できれば、トイレで寝なくなるはずです。
トイレトレーを見直す
トレーを変更すると、わんちゃんは眠るときに排泄と同じ場所を選ばなくなります。
シートを敷くトレーの大きさやフチの高さが寝るのにちょうどよく、犬が気に入ってしまうケースがあるのです。
そんな時はトレーを撤去してシートだけを置いたり、ほかの形のトレーを設置したりするのがおすすめ。
実は、いつもピッタリサイズのトレーでは寝ていた筆者の愛犬が、体に合わないサイズでは寝なかったことがあるのです。
筆者の愛犬は、我が家にあるトイレトレーの淵に頭を乗せてよく寝ていました。
我が家のトレーは、寝るとちょうど愛犬にぴったりのサイズでした。
しかし、実家に置いていたアイテムは我が家の倍サイズだったせいか、一度も寝たことがなかったのです。
わんちゃんの体には窮屈そうなサイズや、筆者の経験のように大きすぎるサイズのトレーに変更するのもいいですね。
フィット感がないと気づくと、自然とトイレで寝なくなる可能性があります。
寝床に犬のにおいのついたものを置く
寝床に、愛犬のにおいがしっかり付着したものを用意するのもおすすめの方法です。
自分のにおいがあればテリトリーだと思うため、きちんとベッドで眠るようになります。
わんちゃんがいつも遊んでいるタオルやおもちゃがあれば、それを寝てほしいエリアに置くとよいでしょう。
また抱っこが好きな子なら、たっぷり抱っこして飼い主さんの服ににおいを染み込ませ、その服をマットに敷くのもおすすめ。
自分と大好きな飼い主さんのにおいがするので、きっとお気に入りの寝床になるでしょう。
トイレで寝ていても反応しない
わんちゃんがトイレで寝ていたら、反応せずに無視しましょう。
飼い主さんにかまってもらいたくて、トイレで過ごす犬に有効な方法です。
わんちゃんが排泄するのと同じエリアでくつろいでいると、移動させようと思って話しかけてしまいがち。
しかし、ぐっと我慢をして、かまわないようにするのが大切です!
もし、愛犬がマットやリラックスしてもらいたいスペースにいたら、たっぷり誉めてあげましょう。
徐々に、トイレで寝ても特にいいことはないと理解します。
筆者もトイレで寝るのをやめさせるために愛犬をおやつで呼ぶのではなく、寝床にいるときにご褒美をあげるようにしました。
ときどきマットの下にご褒美を隠すなど、寝床に行くといいことがあると認識させ、一気に改善したことがあります。
トイレで誉める行為は排泄時だけにして、必要以上に反応しないのがおすすめです。
まとめ
愛犬がいつもトイレで寝ていると衛生的も心配で、やめさせたいと思いますよね。
しかし、わんちゃんがトイレで寝る理由がわからなければ、やめさせるのに効果的な方法はみつかりません。
本記事ではトイレで寝る愛犬に悩まされた筆者が、犬がトイレで寝たがる5つの理由と6つの対処法を紹介しました。
わんちゃんにトイレで寝てほしくない方は、ぜひ本記事を参考に、愛犬に合う対処法を見つけてくださいね。
コメントを残す