【産後は便秘になりやすいのはなぜ?】原因と解消方法を詳しく解説!

 

妊娠を機に便秘になる女性は多くいます。

しかし、産後も排便習慣がもとに戻らず、便秘の状態が続くことも。

本記事では、産後の便秘の原因と解決方法について解説します。

出産後、思うように排便ができず、ストレスを抱えるママは参考にしてくださいね。

 

産後はなぜ便秘になりやすいの?

そもそも、なぜ産後に便が出づらくなってしまうのでしょうか?

主な理由は以下の5つです。

 

  • 傷が痛くていきめない
  • 骨盤の歪み
  • 筋力の衰え
  • 水分の摂取不足
  • 自律神経の乱れ

 

順番に説明します。

 

傷が痛くていきめない

産後に便秘になってしまう理由の1つとして、出産時の傷が痛くていきめないことがあります。

帝王切開や会陰切開でできた傷は、産後2〜3ヶ月痛みを伴い、完全に治るのに半年かかるママもいます。

また、妊娠中に痔になるママもいて、排便の度に痛むことも。

筆者自身も、出産時に産道が裂けた際の傷が痛く、便秘に苦しんだ過去があります。

こういった出産時の傷や痔の痛みから、力を入れて便を出すことが怖く、結果として便秘になってしまうのです。

 

骨盤の歪み

便秘と骨盤の歪みは、深く関係しています。

妊娠中に緩んだ骨盤は歪んでしまい、骨盤の中に入っている腸が引っ張られて、蠕動(ぜんどう)運動がしにくくなることで便秘になります。

また、緩んだ骨盤では、お腹に力を入れることが難しく、上手にいきめません。

いきめないと、便が出し切れないので、便秘がちになってしまうのです。

このように、産後は腸の動きが弱くなりやすく、腹圧もかかりにくいため、便秘になりやすいでしょう。

 

筋力の衰え

筋力の低下が便秘の原因になることも。

骨盤の中にある臓器を支え、排便をコントロールする役割をになう「骨盤底筋」の衰えが、産後の便秘に大きく関わっていると言われています。

妊娠中に骨盤底筋が子宮の重みで伸びてしまい、便を押し出す力が弱くなることで便秘気味に。

さらに、妊娠後期から産後は運動する機会が減ってしまうことが多く、その間にママの筋力は低下している場合がほとんど。

産後は便を押し出すために必要な筋肉が衰えているため、便秘になりやすいのです。

 

水分の摂取不足

水分を摂る量が足りていないことでも、便秘が起こります。

体内の水分が不足していると、便が硬くなり、排便しづらくなるのです。

特に母乳育児をしているママは、母乳にも水分が必要なため、いつも以上に水分を摂取する必要があります。

しかし、赤ちゃんのお世話で忙しいママは、ついつい水分補給をおろそかにしてしまいがち。

こうして体の中の水分が足りていないと、産後の便秘につながってしまうのです。

 

自律神経の乱れ

産後は腸の動きをコントロールしている自律神経が乱れやすく、結果として便秘になりがちです。

自律神経は、ストレスや疲労、睡眠不足などが重なるとすぐに乱れてしまいます。

産後のママは生活リズムが乱れがちで、育児の疲れやストレスが溜まっている状態なので、自律神経が正常に働かないことも。

加えて、産前産後に大きく変化する女性ホルモンの量も、自律神経を乱す原因の1つ。

腸の動きは自律神経の影響を受けやすいので、自律神経が乱れると、排便もしづらくなってしまうのです。

 

産後のつらい便秘を解消するにはどうすればいい?

産後の便秘状態から、スムーズな排便を促すには、どんな方法があるでしょうか。

解決方法は主に4つあります。

 

  • 水分をたっぷりとる
  • 骨盤の歪みを解消する
  • 筋トレや運動をする
  • 身体を回復させる

 

1つずつ説明していきます。

 

水分をたっぷりとる

まずは、十分な水分補給が産後の便秘を改善するカギとなります。

便に水分を含ませ柔らかくすることで、スムーズな排便を促します。

とても簡単なことですが、筆者自身も産後の便秘解消に水分補給が効果的でした。

特に母乳で育てているママは、気づかないうちに水分不足になっているので、こまめに水分を摂りましょう。

 

骨盤の歪みを解消する

歪んだ骨盤を正すことで、便秘改善が期待できます。

骨盤が正しい位置に戻ると、内臓も元あるべき位置に戻るため、血流や内蔵機能が改善し便秘の解消につながるのです。

手軽に骨盤ケアができるベルトや下着を使用したり、産後の骨盤矯正をしている整体院等に通ったりと、骨盤の歪みを改善する方法は様々。

便秘に悩む産後のママは、ぜひ骨盤ケアをしてみてください。

 

筋トレや運動をする

適度な運動を習慣にし、筋肉を鍛えることも、便秘改善に効果的と言われています。

体を動かすと、腸に刺激が伝わり、活発に動くようになるのが主な理由です。

また、妊娠出産で衰えた腹筋や骨盤底筋を鍛えなおすことも、スムーズな排便につながります。

妊娠中から産後は運動不足になりがちなので、少しずつでも意識して取り組むと改善が期待できることも。

産後のママは何かと忙しいですが、隙間時間を見つけてストレッチやスクワットなど、手軽にできる運動から始めてみましょう。

 

身体を回復させる

妊娠出産でダメージを受けた身体を癒し、身体の機能を回復させることで、腸もスムーズに動いてくれる可能性が高いです。

出産で受ける疲労やストレス、身体のダメージは大きく、便秘をはじめ産後の様々な不調の原因になります。

家族に家事や育児を協力してもらい、できる限りママが休む時間を作りましょう。

特に夜にまとまって眠ると、身体を回復させる成長ホルモンが分泌され、身体の回復を早めると言われています。

産後は赤ちゃん中心の生活になりがちですが、ママ自身の身体を労わることで、悩みの種である便秘解消につながるでしょう。

 

産後の便秘を解消するために市販薬を使うのはOK?

看護師である筆者が結論からお伝えするお伝えすると、産後に市販の便秘薬を使うかどうかは、自己判断せず医療機関に相談するのがよいでしょう。

市販薬には授乳中に避けた方がよい成分が含まれている可能性があり、注意が必要だからです。

便秘が辛く薬を使いたい場合は、医師に相談し、産後も安心して使えるものを処方してもらうのが一番です。

市販薬の中にも安全に使用できるものがあるので、どうしても病院にかかれない場合は、必ず薬剤師に相談してから購入しましょう。

 

産後の便秘でつらい時、どうやって解消した?経験談を紹介

もし産後にひどい便秘になってしまったら、どう対応したらいいのでしょうか?

産後のママが実践してうまくいった、便秘の解決方法を4つ紹介します。

 

  • 栄養補給・休息を最優先にする
  • 骨盤矯正に通う
  • 水分をひたすら摂る
  • ヨガで衰えた筋肉を鍛える

 

1つずつ見ていきましょう。

 

栄養補給・休息を最優先にする

筆者が産後、便秘に悩まされた時のエピソードです。

産後は、貧血と産道の傷の痛みに加えて、慣れない育児で疲弊していました。

もちろん便秘にもなり、スッキリしない毎日で、どうにか改善したいと悩む日々でした。

そこで、育児以外はなるべく休む時間を作り、ご飯をもりもり食べることに。

夜は少しでも寝られるよう眠前の授乳時はミルクを足したり、おにぎりやカットフルーツなど、手軽につまめるものを常備したりしました。

その結果、常にしんどいと思っていた状態から少しずつ回復し、体調の改善に伴って便秘もよくなっていったのです。

出産直後は処方された便秘薬を内服しても出ない日が続くこともありましたが、貧血や睡眠不足が解消されてからは、薬に頼らず便が出るように。

排便習慣は体調に左右されることを実感した体験でした。

 

骨盤矯正に通う

筆者のママ友が、劇的に便秘を解消した体験談です。

出産直後の彼女は、便秘に加え産後太りに悩んでいました。

そこで、産後の骨盤矯正をやっている整体院に通い、骨盤ケアの施術を受けることにしたそうです。

その後、乱れていた排便習慣が妊娠前に戻り、体重も少しずつ減っていったそうです。

骨盤矯正に魅了されたママ友は、産後数年たった今も、定期的に骨盤矯正に通い身体のメンテナンスをしているのだとか。

 

ひたすら水分を摂る

筆者が実際にやって便秘に効果的だったと感じた経験談です。

水分不足が便秘を招くのは妊娠前から知っていたので、産後便秘になった際も水分を意識して摂るようにしていました。

しかし、便秘は改善するどころか、薬を飲んでも出ないほど悪化。

なぜだろうと考えたとき、1日1L以上あげている母乳でかなりの水分が失われていることに気が付いたのです。

少し水分を意識する程度では全然足りないと思い直し、その日以降+1Lを目標にひたすら水分を摂り続けました。

その結果、少しずつ排便習慣が戻り、ストレスなく出るようになりました。

 

ヨガでで衰えた筋肉を鍛える

最後は、産後ヨガに通った筆者の知人が、便秘を克服したエピソードです。

もともと便秘だった彼女は、産後便秘がさらに悪化。

食事や水分を整えても改善されなかったため、運動を取り入れようとヨガに興味を持ったそうです。

はじめはママタレントさんの産後ヨガの動画を見ながらやっていたようですが、継続が難しく、赤ちゃんと通えるヨガ教室に通ってみることにしたそうです。

すると、妊娠出産でゆるんでしまった筋肉を鍛えることができ、いきんでも出なかった便が徐々に出るようになったとか。

身体を動かすことでストレス解消にもなり、ヨガはおすすめと彼女は言っていました。

 

まとめ

ただでさえ忙しくストレスの多い産後の育児中に、便秘で不快になるのは避けたいですよね。

便秘が解消されれば、気分もスッキリし、気持ちが前向きになることもあります。

本記事では、出産後に便秘になってしまう原因と解決方法について解説しました。

産後辛い便秘に悩まされているママは参考にしていただき、ぜひ排便習慣を整えてみてください。

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