カビを吸い込んだらどう対処する?カビを予防するために心がけること

 

「この部屋、なんだかカビ臭い……もしかしてカビを吸い込んでる?」

エアコンや窓周辺にカビが生えているのを見つけると、カビを吸い込んでしまって、体に良くないんじゃないかと心配になりますよね。

カビを吸い込むと、アレルギー反応をはじめ、さまざまな症状が出ることがあるのです。

本記事では、カビが原因で起こる体調不良の症状や吸い込んでしまった場合の対処法を紹介します。

カビを吸い込んじゃったかもと心配されている方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

 

カビを吸い込んだらどんな症状が出る?

カビを吸い込んでしまうと、どのような症状が出るのでしょうか?

ここでは、代表的な以下の3つを紹介します。

  • 咳やたん・発熱など風邪のような症状
  • 鼻水やくしゃみ・目のかゆみなどアレルギー症状
  • 頭痛やめまい・倦怠感などの症状

 

参考サイト:微生物対策協会

 

咳やたん・発熱など風邪のような症状

カビを吸い込むと、咳やたん・発熱など、まるで風邪のような症状が出る場合があります。

吸い込んだカビの胞子により気管支が刺激されて炎症を起こし、咳が出たりたんが増えたりするのです。

また、カビが体内に侵入すると免疫システムが反応して発熱を伴うケースも。

軽い症状なら自然に治ることもありますが、長引く場合は早めに受診しないとさらに重症化するかもしれません。

特に、気管支が弱い人や、ぜんそくを持っている人は肺炎など呼吸器症状が悪化しやすいので注意しましょう。

 

鼻水やくしゃみ・目のかゆみなどアレルギー症状

カビを含んだ空気を吸ってしまうと、鼻水やくしゃみ、目のかゆみなどのアレルギー症状が出ることがあります。

アレルギー症状が現れるのは、体がカビの胞子を異物と判断し、免疫システムが過剰に反応するためです。

胞子が鼻や目から体内に入ると、くしゃみや鼻水、涙を分泌させ、体の外に排出しようとします。

また、眼球に付着するとかゆみや充血といったアレルギー症状が強くでます。

カビアレルギーを持つ人は、少量のカビにも敏感に反応し、症状が強く現れる場合があるため注意が必要です。

 

頭痛やめまい・倦怠感などの症状

カビを吸い込むと、頭痛やめまい・倦怠感などの症状が現れる可能性があります。

換気が不十分な場所ではカビの胞子が空気中に滞留しやすく、継続的に吸い込むと体調不良を引き起こすリスクが高まります。

カビの種類によっては有害物質を生み出すものもあり、体内に取り込まれると体調不良を起こすことも。

また、カビの胞子が呼吸器に影響して酸素の取り込みにくくなり、だるさや疲れやすさを感じるケースもあります。

ただし、カビによる健康被害の現れ方には個人差があるため、少しでも体調に違和感を覚えた場合は早めに対応しましょう。

 

参考サイト:カビバスターズ福岡

 

カビを吸い込んだらどう対処する?

カビを吸い込んでしまった場合には、どのように対処するとよいのでしょうか?

主な対処法を2つ紹介します。

  • 軽い症状なら水分を補給し安静にする
  • 息苦しさや胸の痛みなどがあればすぐに病院を受診する

 

軽い症状なら水分を補給し安静にする

カビを吸い込んでしまったら、まず水分をしっかり補給し、安静にして様子を見ましょう。

すぐに水分を摂ることでカビの胞子を洗い流し、粘膜の炎症などを起こしにくくします。

また、部屋の換気をして安静にしていることでも症状が改善しやすくなります。

もし、カビを吸ってしまったと気づいたら、コップ1杯の水を飲んで、空気を入れ替えた部屋で安静にして休みましょう。

ほとんどの場合、症状は軽く水分補給と安静で回復しますが、まれに悪化する場合もあるので注意が必要です。

 

息苦しさや胸の痛みなどがあればすぐに病院を受診する

カビを吸い込んだ後に息苦しさや胸の痛みを感じた場合は、すぐに病院を受診しましょう。

息苦しさや胸の痛みを感じる場合は、気管支が炎症を起こし、呼吸がしづらくなっている可能性が高いです。

もともとぜんそくやアレルギーを持っている人は、症状が強く出ることがあるので、できるだけ早めに受診しましょう。

アレルギー反応が重症化すると、「過敏性肺炎」などになるケースも。

軽い症状だったとしても長時間咳が治まらない、呼吸が苦しくなるといった場合は、迷わず専門医に相談しましょう。

 

カビが発生する要因

カビが発生する原因は、どんなものがあるのでしょうか?

カビ発生に関わる主な要因は3つあります。

  • 温度
  • 湿度
  • 栄養源

詳しく説明します。

 

参考サイト:カビバスターズ本部

 

温度

カビが発生する要因には、温度が大きく関連しています。

カビは、20〜30℃の環境で特に繁殖しやすいといわれ、気温が上がる梅雨や夏場は活動的になり、繁殖スピードが一気に加速します。

また、冬場であっても室内やクローゼット・押入れなど空気がこもりやすい場所では、外気よりも温度が高くなりがちです。

日本では季節を問わず20〜30℃の温度帯になることが多いため、常にカビの発生に注意が必要です。

 

湿度

湿度の高い場所では、カビの発生に注意が必要です。

カビは水分を必要とするため、湿度の高い環境では発生しやすくなります。

湿度が60%を超えるとカビは活発に増え、80%以上になると爆発的に増殖するといわれています。

そのため梅雨や冬場の結露、室内干しなどで部屋の湿度が上がると、カビの成長が加速する原因になるのです。

例えば、浴室やキッチンなどの水回り、押し入れや家具の裏側なども湿気がこもりやすくカビの温床となりがちです。

加湿器の使いすぎも室内の湿度が上がり、カビが発生する原因になるので注意しましょう。

 

栄養源

カビはホコリや皮脂・食品カス・木材・布製品など、さまざまなものを栄養源にして成長します。

有機物を分解して増殖する性質のあるカビは、屋内の掃除が行き届かないような場所で発生しやすいです。

例えば、エアコンのフィルターやカーテンにはホコリが溜まりやすく、結露などによって湿度があがると一気にカビが増殖します。

また、畳やカーペットなどは皮脂やフケが溜まりやすいため、カビの栄養源が豊富な環境になってしまいます。

カビの繁殖を防ぐためには、温度や湿度の管理に加えて栄養源を減らすことが大切です。

 

カビ予防のために心がけること

カビ予防のためには、どのようなことを心がけるとよいのでしょうか?

主な予防法を4つ紹介します。

  • 適切な換気をする
  • 部屋の掃除を丁寧にする
  • エアコンを掃除する
  • 浴室のカビ対策をする

 

参考サイト:Granire

参考サイト:NARWAL

参考サイト:ナニログ!

 

適切な換気をする

カビ発生を防ぐには、こまめな換気が重要です。

空気の流れを作ることで湿気がこもりにくくなり、カビの発生を抑えられます。

例えば、朝起きたらまず窓を開けて換気をしたり、キッチンや浴室などは使用後にしっかり空気を入れ替えましょう。

1回の換気時間は、最低でも5〜10分を目安に行うのが理想的です。

適切に換気をすることで湿気を逃がし、カビが発生しにくい環境を作れます。

 

部屋の掃除を丁寧にする

部屋の掃除を丁寧に行うことで、カビの栄養源を減らし、発生を防ぐ効果があります。

カビはホコリや皮脂、食品カスなどを栄養源にして成長するため、掃除を怠ると発生しやすくなります。

床やカーペットは、毎日か隔日で掃除機をかけ、週1回程度は水拭きしましょう。

家具や棚は週1回程度、はたきや布巾でホコリを払ってから拭き掃除をするのが理想的です。

ホコリや汚れが溜まりやすい場所を意識的に掃除して、カビが発生しないようにしましょう。

 

エアコンを掃除する

エアコンはカビが発生しやすい場所の一つであり、定期的な掃除が大切です。

特にエアコン内部は、冷房使用時の結露やホコリの蓄積によって、カビが繁殖しやすい環境です。

また、暖房使用時は湿気が少ないのでカビはつかないと思われがちですが、すでに付着していれば乾燥した空気とともに部屋中に拡散されることも。

なのでエアコンを頻繁に使用する前に、フィルターを取り外して掃除し、可能であれば内部のクリーニングも行いましょう。

また、冷房や除湿機能を使った後は「送風運転」をして内部を乾燥させるのも効果的です。

エアコンの掃除を習慣化することでカビを防ぎ、室内の清潔な空気を保てます。

 

浴室のカビ対策をする

浴室は湿気がこもりやすいため、特にカビ対策が必要です。

毎日お湯や水を使う浴室は、湿度が高い状態になりがちです。

また、シャンプーや石けんカスはカビの栄養源になり、放置すると壁や床に繁殖する原因になります。

入浴後は浴室の壁や床の水滴をスクイージーやタオルを使って拭き取り、最後に換気扇を回してしっかり乾燥させましょう。

特に排水口は栄養源になる汚れが溜まりやすいので、こまめな掃除が大切です。

毎日のちょっとした手間で、浴室のカビを大幅に減らせます。

 

まとめ

カビを吸い込んでしまうと、風邪のような症状やアレルギー反応が出ることがありますが、適切な対応をすれば重症化を防げます。

本記事では、カビが原因で起こる体調不良の症状や正しい対処法を紹介しました。

健康を守るためには、こまめな換気や掃除を心がけ、カビ発生を防ぐことが大切です。

今回ご紹介した内容を参考に、日々の生活の中でカビ対策を実践してみてくださいね。

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