失敗した時や落ち込んだ時に、「いつまでもくよくよしていられない」と自分を鼓舞する人は多いでしょう。
しかし、自己肯定感を高く持つことができず、メンタルのリカバリーがなかなかうまくいかないことも。
本記事では、自己肯定感を上げる言葉や自己肯定感が高いことのメリット、自己肯定感を上げるポイントを紹介します。
自己肯定感を上げたい方は参考にしてください。
自己肯定感が高いことのメリット
そもそも自己肯定感が高いことのメリットは何でしょうか?
3つのメリットを紹介します。
- 自分を信じてチャレンジできる
- 失敗しても諦めない
- 人間関係が良好
詳しく説明します。
自分を信じてチャレンジできる
自己肯定感が高いと、自分を信じて新しいことにチャレンジできます。
余計な不安や失敗に囚われることなく、前向きに行動できるのです。
一方、自己肯定感が低いと「失敗したらどうしよう……」と不安になってしまいがちです。
不安や恐怖からチャレンジをためらい、いつまでたっても最初の一歩を踏み出せなかったり、成長の機会を逃してしまったりするでしょう。
自分を信じていれば、たとえ失敗したとしても、原因をはっきりさせて「次はうまくやろう」と前進できます。
つまり、自己肯定感が高い方が成長し発展できる可能性が高いのです。
失敗しても諦めない
自己肯定感が高い人は、たとえ失敗してもそう簡単には諦めません
「自分にはできるはずだ」という自信が根底にあるからです。
たとえ失敗したとしても、失敗を次に生かして着実に成長しようとするでしょう。
仮に面接などに落ちても、必要以上に自分を責めてくよくよ悩まず、「面接官は見る目がないな」くらいに思って次を探すはずです。
しかし自己肯定感が低いと自責の念に囚われてしまい、挑戦そのものを恐れるようになってしまうかもしれません。
自己肯定感が高い人は失敗しても諦めないので、結果的に成功をつかみやすいのです。
人間関係が良好
自己肯定感が高いと、人間関係も良好になりやすい傾向があります。
なぜなら自己肯定感が高いと、人に引け目を感じたり我慢をしたりしないからです。
対人関係で不満を感じたら、不満を相手に伝えて問題の解決を切り出すことができます。
一方で自己肯定感が低いと、人に嫌われたり怒られたりするのを嫌い、不満を一人でため込んでしまいがちです。
結果、人間関係で消耗して疲れ切ってしまうのです。
自己肯定感の獲得は、ストレスのない良好な人間関係を築くのに有効といえるでしょう。
自己肯定感を上げる言葉
自己肯定感を上げる言葉には、どんなものがあるでしょうか?
7つの言葉を紹介します。
- 自分は(〇〇が)できる
- 〇〇さん(自分のこと)はよく頑張ってるね
- ありがとう
- うれしい
- 次、頑張ろう
- 私は自分が大好き!
- (自分のことを)いつも応援してるよ
詳しく説明します。
自分は(〇〇が)できる
どんな時でも、心の中であるいは口に出して、力強く「自分は〇〇ができる」と言ってみましょう。
初めて何かに挑戦する時は、誰でも不安を抱くものです。
不安や緊張などが生じた時に「失敗したらどうしよう……」と悲観的になると、十分な力を発揮できません。
つまり、悲観的な感情に引っ張られて失敗する可能性が高いのです。
追いつめられた時こそ「自分は(〇〇が)できる」と自信を持ち、成功した時のイメージを頭の中で思い描きましょう。
成功イメージを頭の中で思い描くことが習慣化すれば、成功をつかみやすくなるとともに、自己肯定感が高まりやすくなります。
〇〇さん(自分のこと)はよく頑張ってるね
「〇〇さん(自分)はよく頑張ってるね!」と、いつでも自分に言ってあげましょう。
何を頑張っているのかを具体的に言語化して声掛けできると、なお理想的です。
自分が実際に何をどう頑張ったかを客観的に理解することで、自分自身を高く評価することができます。
自分を高く評価できるような体験を積み重ねていけば、やがて自己肯定感も高まっていくでしょう。
自分への声掛けは頑張っている時だけでなく、「〇〇さんは十分頑張ったよ!」「よくやった!そろそろ休んでね」といった具合に、休みたい時や休んでいる最中にも効果的です。
ありがとう
「ありがとう」など感謝の言葉には、自己肯定感を上げる力があります。
もちろん、自分自身に感謝の言葉を表すのも、自己肯定感を高めるのに効果的です。
なぜなら、「ありがとう」の言葉によって自分自身を労わる気持ちが高まるからです。
また、普段から自分に感謝の気持ちを表していれば、お礼の言葉を口にするのが習慣になります。
他人に対しても、積極的に「ありがとう」を言えるようになるでしょう。
結果、人間関係も自ずとうまくいきやすくなります。
「ありがとう」を言った分、「ありがとう」を言ってもらえる機会も増えるでしょう。
感謝の言葉を口にする行為は、自己肯定感だけでなく人間関係などあらゆる物事にいい影響を及ぼします。
うれしい
うれしい出来事を探して「うれしい!」とたくさん言いましょう。
「うれしい!」とたくさん口にすることによって、美しいものや魅力的なものがたくさん目に入ってくるようになるはずです。
「うれしい!」を言うために、心が喜ぶものを無意識的に探すようになるからです。
人に対しても、相手の長所や魅力に自然と目がいくようになるでしょう。
人を褒めたり人に感謝したりする機会が多くなれば、人から好かれやすくなるだけでなく自分自身をもっと好きになれるはず。
こうして自己肯定感が高められていきます。
次、頑張ろう
「次、頑張ろう!」という前向きな言葉も、自己肯定感を高めるのに効果的です。
たとえ失敗しても、決して諦めず次のチャレンジに目線を移す前向きな言葉だからです。
自己肯定感が低い状態だと、「次、頑張ろう!」ではなく「もう無理だ……」など、後ろ向きな気持ちになりがちです。
何かで失敗したりミスをしたりした時に後ろ向きな気持ちになってしまった時は、「次、頑張ろう!」と自分自身に声を掛けて気持ちを切り替えましょう。
私は自分が大好き!
「私は自分が大好き!」は、自己肯定感を高めるもっとも効果的な言葉です。
そもそも自己否定的な状態だと、自己肯定感はなかなか養われません。
自分自身に対する肯定的な感情があってはじめて、自己肯定感が養われます。
世界中の誰よりもまず、自分が自分の味方であることを意識し、うまくいっている時もいっていない時も等しく自分を愛してあげましょう。
「自分が大好き!」の声掛けが習慣となり、やがて自分を自然に愛せるようになれば、自ずと自己肯定感が高められます。
(自分のことを)いつも応援してるよ
「いつも応援してるよ!」という言葉も、自己肯定感を高めるのに有効です。
自分の一番の応援者は自分だということを、しっかりと認識しましょう。
そうすれば孤独感や疎外感などに囚われずに済むだけでなく、自分自身に感謝することもできます。
楽しい時は自分を労い、苦しい時は自分を励まし、自分自身と上手に付き合っていきましょう。
自己肯定感を上げるポイント
自己肯定感を上げるには、どのようなことを意識すればいいのでしょうか?
ポイントは3つあります。
- ポイント①:気づく
- ポイント②:受け入れる
- ポイント③:許す
詳しく説明します。
ポイント①:気づく
まず、自己肯定感が低くなっている今の状態に気づきましょう。
自己肯定感の低さを自覚できれば、上手に対処できるはずです。
たとえば物事が思い通りにいかないせいで落ち込んだりイライラしたりしている時は、まずは落ち込んだりイライラしたりしている自分の状態を冷静に認識しましょう。
そしてなぜ落ち込んでいるのか、なぜイライラしているのかを自分に問いかけるのです。
理由を探ることにより、物事が思い通りにいかない原因が明確になります。
原因が明らかになったなら、あとは問題の原因を解消するため具体的に対策すればいいのです。
感情的になると問題解決から遠ざかってしまうため、自制心をもって自分をコントロールしましょう。
ポイント②:受け入れる
自己肯定感が低くなっている自分を受け入れましょう。
自己肯定感が高い方が何事もうまくいきやすいですが、だからといって自己肯定感が低い状態が悪いわけではありません。
自己肯定感が低くなっている自分に気付いたからといって、「だから自分はダメなんだ」とふさぎ込むことはありません。
自己肯定とは、自己肯定感が低い状態の自分をも肯定して受け入れるということ。
まずはありのままの自分を受け入れましょう。
ポイント③:許す
自己肯定感が低くなっている自分を許す視点も大切です。
自己肯定感が低い自分を受け入れたなら、次は自分を許してあげましょう。
自分を許すことで心が穏やかになり、どうしたら自己肯定感を上げられるのかを冷静に考えられるといいですね。
「自己肯定感が低い時もあるよね」と客観的に自分を見られるようになり、ようやく自己肯定感を育む基礎が完成します。
いきなり完璧を望むのではなく、まずは習慣を少しずつ変えながら、徐々に自己肯定感を養っていきましょう。
まとめ
何かで落ち込んだり悩んだりした時、多くの人は少しでも早く立ち直るために自分を鼓舞しているはずです。
しかし、自己肯定感を高く持つことができず、メンタルのリカバリーがなかなかうまくいかないことも。
本記事では、自己肯定感を上げる言葉や自己肯定感が高いことのメリット、自己肯定感を上げるポイントを紹介しました。
自己肯定感を上げたい方は本記事を参考に、自分との付き合い方を見直してみてくださいね。
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