「女性向けの実印がほしい!」
そんな時、女性の実印は何を基準に選んだら良いのか悩みますよね。
実は、女性向けの書体や素材を知ることで、実印は選びやすくなります。
本記事では、実印を作る女性向けの書体や、人気のおすすめ素材・サイズを解説します。
実印が必要なのに、どうしても上手く選べない方は、ぜひ参考にしてください。
女性の実印に人気の【書体】
女性の実印にはどのような書体が人気があるのでしょうか?
人気の書体は主に4つあります。
- 篆書体
- 印相体
- 隷書体
- 古印体
詳しく説明します。
篆書体
女性の実印に人気の書体のひとつに、篆書体(てんしょたい)があります。
線が細くやわらかい印象で、丸みを帯びた女性らしい雰囲気が特徴的です。
ぱっと見では読めない可読性の低さから、偽造防止などの防犯面にも役立ち、パスポートなどにも使用されています。
象形文字を元にして文字を美しくデザインでき、同じ名前でもいろいろな変化がつけられるなど、唯一無二の印鑑となります。
また、印面の縁が通常より太く欠けにくいため、耐久性が高く安心です。
女性の実印に人気の書体として、防犯性が高く文字の美しい篆書体がおすすめです。
印相体
女性の実印に人気の書体としては、印相体(いんそうたい)もおすすめです。
篆書をベースに生み出された独特な書体のひとつで、中心から外に向かう、力強い文字が優雅な印象です。
別名では「吉相体(きっそうたい)」とも呼ばれ、文字が四方八方に広がることから、非常に縁起の良い書体とされています。
デザイン性の強い書体のため名前が読みにくく、防犯性が高い特徴があり安全です。
また、文字が枠に接する部分が多いので、欠けにくいというメリットもあります。
なめらかで優雅な文字が印象的な印相体は、女性の実印に人気があるおすすめの書体です。
隷書体
隷書体(れいしょたい)も、女性の実印に人気があるおすすめの書体のひとつです。
篆書体を簡略化し直線的な形状にした書体で、フォントのような個性的な印象があります。
印鑑としても収まりやすく、文字数に合わせてアレンジも可能なため、実印にも多く使用されています。
全体的に太めの線が多く男性的なイメージを持たれがちですが、スタイリッシュな部分は女性的ともいえます。
捺印の際も、接地面が多いため朱肉が均一につきやすく、印影の美しさに定評があります。
文字が読みやすいため防犯性には劣ってしまいますが、女性の実印の書体としては人気が高くおすすめです。
古印体
古印体(こいんたい)は、女性の実印に人気がある非常におすすめの書体です。
丸みのあるやわらかい雰囲気を持ちながらも、どっしりとした重厚感があり、男女問わず人気です。
印鑑の書体の中でもよく使われる書体ですが、作る職人によって雰囲気が変わる、味わい深さのある書体です。
他者との区別をするためにも、名前を斜めに入れて作るなどのアレンジもできておしゃれ。
また、読みやすさはありますが線の太さが均一ではないため、偽造が難しく防犯性にも優れています。
古印体は可読性にも防犯性にも優れた、女性の実印として人気があるおすすめの書体です。
女性の実印に人気の【素材】
女性の実印にはどのような素材が人気があるのでしょうか?
人気の素材は主に3つあります。
- 色オランダ水牛
- チタン
- 琥珀樹脂
詳しく説明します。
色オランダ水牛
女性の実印に人気の素材のひとつに、色オランダ水牛があります。
牛の角を加工して作られていますが「動物の角」というイメージが少なく、やわらかく淡い色合が女性らしい印象を与えます。
天然素材のため同じ模様や柄がなく、自分の個性に合わせて好きなものが選べるところも魅力です。
見た目の良さだけでなく耐久性にも優れ、長期にわたり使用する実印に適しています。
さらに、朱肉がなじみやすく、捺印した後の印影の美しさもポイント。
色オランダ水牛は、動物素材でありながら優しい風合いが女性らしく、実印におすすめしたい素材です。
チタン
女性の実印に人気の素材としては、チタンもおすすめです。
耐久性や高級感・見た目の美しさなど、他の素材とは比べ物にならないほど、優れた特徴が数多くあり完ぺきです。
金属の特有の性質から、水洗いが可能で扱いやすく、捺印の美しさに定評があります。
カラーもクールなイメージの強いシルバーの他に、ピンクやブルーなどのカラーチタンもあり好みによって選べます。
さらに、最近ではカラフルなスワロフスキーが付いた、可愛いチタンも人気です。
チタンは男性のイメージが強いですが、強度が強く安定感があり、女性の実印としてもおすすめできる素材です。
琥珀樹脂
琥珀樹脂は、女性の実印として人気がある非常におすすめの素材です。
宝石のような美しい色合いでありながら、温かみのあるべっこう飴のような、可愛らしさが魅力的です。
他の素材にはない独特なマーブル模様が目を惹き、おしゃれで高級感があります。
したがって、娘やお孫さんへ初めての実印として、プレゼントにも喜ばれるでしょう。
また、人工樹脂を合成した硬度の高い素材のため、手になじみ捺印がしやすく汚れたら水洗いも可能です。
美しさと実用性を持った琥珀樹脂は、女性の実印に人気の素材としておすすめです。
女性の実印に人気の【サイズ】
女性の実印にはどのようなサイズが人気があるのでしょうか?
男性の実印が「18ミリ」と大きいのに対して、女性の実印は「13.5ミリ」または「15ミリ」が適しているといわれています。
女性の印鑑は男性の印鑑より「ひと回り小さめが良い」とされる、昔ながらの慣習からきているようです。
また、女性の華奢な手で捺印しやすい小さいサイズが選ばれるようになったことも、人気の要因といえます。
女性の実印として、見た目も実用的にもちょうど良いサイズを選ぶと良いでしょう。
女性の実印作りでよくある疑問
女性が実印を作る際には、どのような疑問がよくあるのでしょうか?
疑問は主に3つあります。
- 作成のタイミングはいつがいい?
- 名前はフルネーム?名字や名前だけ?
- ひらがなでも大丈夫?
詳しく説明します。
作成のタイミングはいつがいい?
女性が実印を作る時のタイミングとしては、人生のターニングポイントが適しています。
大きなポイントは2つあり、ひとつめは就職の前です。
社会人になると実印を使う機会が増え、給与の振り込みのための口座開設や車の購入のために必要となります。
ふたつめは、結婚が決まった時で、結婚の際は比較的女性が名字を変えることが多く、新しい印鑑が必要です。
また、婚姻届を提出した後で、すぐに新しい名前の印鑑が必要になる場面が増えます。
就職や結婚が決まったら、いつ必要になっても慌てることが無いよう、早めに実印を作成しておきましょう。
名前はフルネーム?名字や名前だけ?
女性が実印を作る時には、フルネームと名前のみのどちらが良いのでしょうか?
基本的にはどちらを選んでも問題はありませんが、利用目的やサイズ・書体に合わせて選ぶことが望ましいです。
小さなサイズの印鑑では、フルネームは窮屈な印象になります。
反対に、大きなサイズの印鑑に名前のみですと、空白の部分が増え貧相な印象になることも。
また、作る名前の画数によっても印面の文字バランスが変わるため、慎重に検討する必要があります。
できればお店の人に相談しながら、自分の名前に合った彫刻の内容を決めましょう。
ひらがなでも大丈夫?
女性が実印を作る時に名前がひらがなの方は、どのようにすれば良いのでしょうか?
ひらがなの名前も、漢字の名前と同様に印鑑登録ができるため、通常通りの作り方で全く問題はありません。
ただし、実印として印鑑登録するためには、住民票に登録されているひらがなのままでなければいけません。
しかし、各自治体によっては規則が変わることがあります。
名前がひらがなの印鑑を作る際には、事前に役所の窓口での相談をおすすめします。
まとめ
実印が必要なのに、いろいろ迷って選べない人は多いでしょう。
本記事では、実印を作る女性向けの書体や、人気のおすすめ素材・サイズを解説しました。
実印の選び方には様々な基準がありますが、自分の好きなように選んで問題はありません。
実印は自分自身の分身です。
本記事を参考に、お気に入りの1本を見つけて、大切に使用してくださいね。
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