「印鑑は何を基準に選べばいいの?」
そんな時、印鑑選びの基準が分からなければ、印鑑を選ぶ時に困りますよね。
実は、印鑑の素材を知ることで、自分に合った印鑑を選びやすくなるのです。
本記事では、印鑑の素材ごとの特徴やどんな人に合うのかを紹介します。
印鑑が必要で素材選びに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
印鑑の素材の種類
印鑑の素材の種類にはどのようなものがあるでしょうか?
印鑑は主に3つの種類に分けられます。
- 木材
- 角・牙
- 金属
詳しく説明します。
木材
印鑑の中でも最もポピュラーで扱いやすく、比較的安価で作りやすいのが木材の印鑑です。
既製品の三文判から、実印まで幅広く使えるのも魅力です。
単に木材といっても、いくつか種類があります。
天然木をそのまま印材に加工したものと、特殊な技術によって圧縮することで耐久性を高めた圧縮材があり、印鑑の素材として使える木の種類も増えています。
ナチュラルなタイプが好きな人には、木材は非常におすすめです。
角・牙
角・牙も印鑑の素材の中では、よく使われている種類のひとつです。
印鑑の中でも角や牙の素材は高級感があり、天然の牛の角ですので黒水牛以外は同じ柄のものはひとつもなく、オリジナリティに溢れています。
水牛から象牙、かばやマンモスまで種類も豊富で人気のある素材です。
比較的硬く耐久性にも優れており長く使えるので、実印や銀行印などに選ばれています。
動物の角や牙を使用しているため、人によっては好みが分かれるのでプレゼントなどには注意が必要です。
金属
金属も、最近よく見かける印鑑の素材の種類のひとつです。
特徴は何と言っても硬さにあります。
木材や角・牙と比べても、圧倒的な硬さと耐久性や耐熱性を兼ね備えています。
代表的なものはチタンという医療用にも使われている素材で、摩耗はほぼなく100年使用できるといわれることも。
金属の硬さにより非常に欠けにくく、捺印のしやすさにも定評があります。
他の印鑑とは違い、汚れたら水洗いができるなど耐食性にも優れ、非常にメリットが多いところも魅力です。
印鑑の中でも比較的価格は高めですが、半永久的に使えるといっても過言ではないでしょう。
【木材】印鑑のおすすめ素材
木材の印鑑でおすすめの素材にはどのようなものがあるでしょうか?
木材には主に4つのおすすめがあります。
- 本柘
- 彩樺
- 黒檀
- 楓
詳しく説明します。
本柘
本柘は印鑑の素材の中でも最もポピュラーで手に入りやすく、扱いやすい素材といえます。印鑑といえば真っ先に思いつくのが木材ではないでしょうか。
中でも代表的なものは、本柘と呼ばれる柘植の木からできており、一般的に古くから使われ愛用されてきました。
薩摩本柘とも呼ばれ、印鑑の中では比較的安価で手に入りやすく、幅広い年齢層に選ばれています。
既成の三文判にも使われるなど特殊な素材ではないため、最近ではホームセンターなどで取り扱っていることも。
印鑑の素材選びに迷ったら、本柘は選んで間違いがないといえます。
彩樺
彩樺は色も豊富で非常に丈夫な、最近注目されている素材のひとつです。
彩樺は、フェノール樹脂と呼ばれる溶液を使い、真樺を圧縮加工し加熱処理をして作られています。
非常に優れた、キメの細かい美しい木目が特徴的です。
本体の色には、茶・赤・黒の3種類があり、それぞれ温かみのある色合いで多くの人から選ばれています。
また、木目が柔らかいラインで美しいため、特に女性から選ばれることも多く人気があります。
同じ色柄の専用のケースも用意されているので、お揃いでの購入がおすすめです。
(参照:いんかんの匠ドットコム)
黒檀
黒檀は昔から印鑑の素材として使われている、落ち着いた雰囲気のある素材です。
黒檀は代表的な銘木で、緻密で堅く耐久性にとても優れています。
世界でも良質の木といわれており、高級家具や楽器などにもよく使われている希少性の高い素材です。
黒に近い色ですが、こげ茶と黒とのコントラストが非常に美しく魅力的。
黒檀は油分を含んだ素材ですので、使えば使うほど色に深みが増し魅力的な色味になっていくともいわれています。
比較的落ち着いた大人の雰囲気で、男性に好まれます。
楓
楓は飴色の落ち着いた色合いが人気の、おすすめの素材のひとつです。
楓は、楓の細かい端材を樹脂で固めるなど特殊な技術で作られた、今おすすめのエコ素材です。
天然木に近い手触りでありながら、ゆがみやひび割れなどにもとても強く、耐久性にも優れている特徴も。
また、自然の風合いを活かした木目は美しい虎目調が魅力的で、男女共に多くの年齢層の人から選ばれています。
環境保全を目的に計画伐採された材料で作られているので、今の時代に非常に合った、エコで環境に優しい素材といえます。
(参照:印鑑の専門店 ハンコヤドットコム©)
【角・牙】印鑑のおすすめ素材
角・牙の印鑑でおすすめの素材にはどのようなものがあるでしょうか?
角・牙には主に4つのおすすめがあります。
- 黒水牛
- オランダ水牛
- 象牙
- マンモス
詳しく説明します。
黒水牛
黒水牛は、角や牙の中でも扱いやすくよく選ばれている素材のひとつです。
黒水牛は、東南アジア各国の水牛の角を加工して作られ、一般的に多く使われています。
主に、天然の「ナチュラル黒水牛」と、黒く染められた「黒水牛」の2種類があります。
ナチュラル黒水牛は、天然のV字模様を活かした個性的な印象。
染めた黒水牛は、艶のある黒光りした美しい外観をもち耐久性にも優れているため、主に男性に好まれています。
天然素材のため、朱肉もなじみやすくキレイに捺印ができるところも特徴的です。
高級感があるにも関わらず、他の角や牙に比べると価格的にも手頃で購入しやすい点も魅力です。
牛角
高い人気を誇る、代表的な印鑑の素材のひとつが牛角です。
牛角は、牛の角を加工してできた高級感のある、男女問わず人気の高い美しい素材です。
牛角には多くのバリエーションがあり、色や模様によって呼び名も質のランクも価格も異なってきます。
主に、透明感のある「白牛角」と模様のキレイな「色牛角」に分かれ、色や模様などから好きなものが選べるのも魅力といえます。
淡いクリーム色と茶色の濃淡のコントラストが美しく、天然素材ゆえにひとつとして同じ柄がなく個性的で非常におすすめです。
象牙
象牙は、数ある印鑑の中でも最も高級といわれている素材です。
象牙は「印鑑の王様」といわれるほどの、見た目の美しさや手触りなど、すべての条件において最高級な印鑑の素材といえるでしょう。
また、見た目だけでなく耐久性にも優れているため、一生ものとして使われる実印には特におすすめです。
男女問わず使える素材ですが、象牙の扱いは国によって厳しく管理されているので、必ず認定を受けたショップでの購入をお願いします。
(参照:経済産業省)
マンモス
マンモスは牙の中でも、非常に珍しいおすすめの素材です。
1万年以上前に生息していたマンモスの牙で、非常に希少価値が高く珍しい印鑑の素材といえます。
象牙とよく似ていて見分けがつきにくいですが、マンモスも高級品ですので象牙と同様に、信頼できるショップでの購入が必要です。
象牙よりも入手が困難なこともあり取り扱いが少ないため、希少性が高く個性的な印鑑をお求めの方には非常におすすめです。
【金属】印鑑のおすすめ素材
金属の印鑑でおすすめの素材にはどのようなものがあるでしょうか?
金属には主に2つのおすすめがあります。
- チタン
- アルミニウム
詳しく説明します。
チタン
チタンは最近よく目にするようになった人気の高い素材です。
チタンには優れた特徴が多く、実印などにも申し分のない素材といえます。
圧倒的な耐久性と見た目の美しさや高級感など、どこをとっても素晴らしく完ぺきです。
カラーも定番のシルバーの他に、ゴールドやブラックもあり好みによって選べます。
また、チタンの高級なイメージから、個人印だけでなく法人印としての需要も高まっています。
金属というと男性のイメージが強いですが、スワロフスキーが付いた可愛いチタンもあるのでどなたにでもおすすめです。
アルミニウム
金属の印鑑としてはアルミニウムもおすすめの素材です。
金属の素材の中でも、チタンに劣らない特徴をもっているのがアルミニウムです。
アルミニウムを使った印鑑は、金属らしい耐久性と重厚感が特徴的。
また、チタンと同様の機能性がありながら、リーズナブルな点も魅力のひとつです。
アルミニウムは水洗いが可能で扱いやすく、頻繁に捺印する方には特におすすめといえます。
まとめ
印鑑を選ぶ時には素材で迷う方も多いでしょう。
本記事では、印鑑の素材ごとの特徴やどんな人に合うのかを紹介しました。
印鑑は、素材によって見た目も耐久性も価格も異なります。
本記事を参考に、自分に合った素材をみつけて素敵な印鑑を作ってくださいね。
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