「印鑑を作りたいけど、どんな書体にすればいいのだろう?」
そんな時、印鑑のことが分からないと困りますよね。
実は、印鑑には人気の高いものや、縁起がいいといわれる書体があるのです。
本記事では、印鑑の書体を選ぶポイントやおすすめの書体を、実印を作った経験のある筆者が紹介します。
これから印鑑を作ろうと思っている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
印鑑の書体を選ぶポイント
印鑑の書体を選ぶには、どのようなことに気をつけると良いのでしょうか?
主なポイントが4つあります。
- 実印や銀行印は文字が解読や偽造しにくい書体
- 認印は文字が読みやすい書体
- 縁起がいい書体
- 文字が欠けにくい書体
詳しく説明します。
実印や銀行印は文字が解読や偽造しにくい書体
印鑑の書体を選ぶポイント1つ目は、実印や銀行印を作る際に、解読や偽造しにくい書体を選ぶことです。
読み取りにくい書体で作成すると、印影の可読性が低いため複製もされにくく、偽造・悪用のリスクを低くできます。
中でも、「篆書体」と「印相体」は読みにくいことから、セキュリティを高めたい場合に推奨される書体です。
実印や銀行印をこれから作成する方は、防犯性に優れた読みにくい書体を選んで作成しましょう。
認印は文字が読みやすい書体
印鑑の書体を選ぶポイント2つ目は、認印には文字が読みやすい書体にするということです。
宅急便・郵便物などの受け取りや、役所へ提出する書類など、日常生活でよく使用する認印は読みやすさがとても重要といえます。
例えば「古印体」は、日本の漢字をベースにした印鑑用の書体なので、人気がありますよ。
普段の生活で認印を作る場合は、文字の読みやすさを重視して、古印体を選ぶといいですね。
縁起がいい書体
印鑑の書体を選ぶポイント3つ目は、縁起がいいとされる書体を選ぶことです。
実は、印鑑の書体にも縁起の良し悪しがあると言われています。
数ある書体の中でも、「篆書体」と「印相体」以外は凶相とされているので、注意が必要です。
縁起がいいといわれる印相体は、力強さがあり八方に広がる形で人気が高い書体です。
実印は特に、一生で1人1本しか持たないのがほとんどなので、縁起のいい書体の情報を頭に入れて作ってくださいね。
文字が欠けにくい書体
印鑑の書体を選ぶポイント4つ目は、 文字が欠けにくい書体を選ぶことです。
文字が欠けにくい書体には、複雑な印影を偽造されにくいという利点があります。
印鑑の文字が欠けていると銀行などで使用できない恐れがあるため、欠けにくい書体があるなら、そちらを選ぶ方がいいでしょう。
参照元:HonNe
参照元:実印net
参照元:ハンコヤドットコム
印鑑の書体のおすすめ
印鑑を作る際には、どのような書体を選ぶと良いのでしょうか?
おすすめの書体を6つ紹介します。
- 篆書体
- 印相体
- 行書体
- 太枠篆書体
- 隷書体
- 古印体
篆書体(てんしょたい)
印鑑におすすめしたい書体の1つ目は、「篆書体」です。
篆書体は、実印に使われる書体の中で最も使用頻度の高い書体です。
現代では日本銀行が発行している紙幣に採用され、複雑な形状で複製もしにくいことや、文字自体が判別しづらいのが特徴といえます。
文字の線が均一の太さで丸みを帯びた形状で、男性と女性のどちらでも違和感なく使える書体です。
印相体(いんそうたい)
次に印鑑におすすめしたい書体は、「印相体」です。
印相体は、篆書体からデザインして作成された比較的新しい書体で、別名を吉相体といいます。
印相体は、文字が印鑑の枠に接触している部分が多いので、落としても枠が欠けにくく、他の書体より可読性が複雑で偽造が難しいのが最大の特徴です。
外枠に向かって末広がりに線が伸びている様から「八方篆書」とも呼ばれ、縁起が良い書体とされています。
行書体(ぎょうしょたい)
印鑑におすすめしたい書体の3つ目は、「行書体」です。
行書体は楷書体を崩した字体で、書道の筆で書かれたような流れるような文字が特徴です。
読みやすく複製もしやすいため実印や銀行印には不向きですが、認印によく使われています。
優しい印象のある字体なので、女性に人気の書体です。
太枠篆書体(ふとわくてんしょたい)
4つ目に印鑑の書体でおすすめしたいのは、「太枠篆書体」です。
太枠篆書体は、印鑑の枠を太くし篆書体を細く仕上げることで、バランスの取れた書体です。
隷書体より少し軽やかなイメージなので、実印や銀行印用に選ばれる女性も多いようですが、実印に限らず全ての印鑑に適しています。
隷書体(れいしょたい)
印鑑を作る際には、「隷書体」もおすすめの書体です。
隷書体は横長の筆書きのようなデザインが特徴の書体で、「日本銀行券」や「壱万円」の文字も隷書体で書かれています。
篆書体を速記するために簡略化し、バランスがとれた美しい印影が特徴です。
歴史の古い書体で可読性が高いため、認印などにおすすめの書体です。
古印体(こいんたい)
印鑑におすすめの書体の6つ目は、「古印体」です。
古印体は線の強弱や途切れなどが特徴で、隷書体をベースに作られた丸みのある柔らかい印象の書体です。
奈良時代から使用されている印鑑の書体で、当時は精密な文字を作成できなかった為、波打った太さの字体になっています。
読み取りやすいことから、認印や銀行印などに利用する方が多い書体です。
参照元:印鑑の匠ドットコム
参照元:ハンコヤドットコム
まとめ
印鑑を作るには、色々と奥が深いので結構迷いますよね。
どうしても迷ってしまう時は、人気の高いものや縁起が良いとされる書体を選ぶのも1つの方法です。
本記事では、印鑑の書体を選ぶポイントと書体のおすすめを紹介しました。
ぜひ本記事を参考に自分に合った印鑑を作ってみてくださいね。
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