「銀行印はどんな印鑑がいいんだろう?どうやって選べばいいの?」
銀行印を作りたくても、印鑑について知識がないと、どう選べばいいか分からないですよね。
実は銀行印は、基本的なルールや慣習さえ踏まえておけば、書体や素材など自分の好みで選んで大丈夫です。
本記事では、10年以上印鑑業界に携わってきた筆者が、女性の銀行印の選び方を詳しくご紹介します。
銀行印を作りたいけれど、選び方が分からないという方は、ぜひ参考にしてください。
印鑑のどこに注目すべき?女性向け銀行印の選び方
女性の銀行印は、何を基準にして選べばいいのでしょうか?
注目すべきポイントは、主に3つあります。
- 素材で選ぶ
- 書体で選ぶ
- サイズで選ぶ
詳しく説明します。
素材で選ぶ
女性が銀行印を選ぶ時、注目すべきポイントのひとつは、印鑑の素材です。
印鑑の素材は、見た目や耐久性、価格によってたくさんの種類があります。
見た目でいうと、ポップなカラーが選べるアクリル樹脂や、ナチュラル感のある木材、透明感のある白水牛などが人気です。
耐久性にすぐれた素材を選ぶなら、金属であるチタンがおすすめ。
価格にも幅があり、高価な象牙から安価なアカネ材まで、予算に合わせて選べます。
筆者は見た目にこだわったので、水牛にキラキラのラメがコーティングされた銀行印にしました。
予算や耐久性も考慮しながら、持った時に気持ちが上がるような、好みに合った印鑑がいいですね。
書体で選ぶ
書体も、女性が銀行印を選ぶ時に注目したいポイントのひとつです。
銀行印は〇〇体でなければいけないといったような、特別な決まりはないので、気に入った書体を選んでも問題はありません。
しかし銀行印には、預金の引き出しや本人確認など大切な用途があるので、防犯上のことを考えたほうがいいでしょう。
象形文字を基本とした、一見読みにくく偽造がされにくい書体は、篆書体(てんしょたい)です。
また、お金に関わる印鑑ですので、開運を表すといわれる印相体(いんそうたい)もおすすめ。
どちらも、印鑑の枠と文字の接する部分が多いので、枠が欠けにくいというメリットがあります。
後で困ることがないように、銀行印の用途をよく考えて書体を選びましょう。
サイズで選ぶ
女性が銀行印を選ぶ時は、サイズにも目を向けましょう。
銀行印のサイズに明確な決まりはないので、自分の好きな大きさで作っても問題はありません。
しかし、大きすぎて捺印の枠からはみ出したり、小さすぎて印鑑照合がしづらいのは困りますよね。
女性の場合、12.0mmか13.5mmが、銀行印の一般的なサイズです。
男性よりもやや小さめという、昔ながらの慣習も踏まえたサイズです。
また、印鑑は用途によって、数種類を使い分ける必要があります。
実印・銀行印・認印の基本の3本を、実印から順にひと回りづつ小さくしていくと区別しやすいです。
一般的なサイズを目安に、自分の手にしっくりくるサイズを選ぶといいですよ。
女性の銀行印選びでよくある疑問
女性が銀行印を選ぶ時、どのような疑問があるのでしょうか?
女性が悩みやすい疑問は、主に6つあります。
- 名字のみ・名前のみ・フルネームのどれがいい?
- 名前は縦書きと横書きどっちがいい?
- 名前がひらがなでも大丈夫?
- 実印と銀行印は分けるべき?
- 銀行印を作るタイミングは?
- 銀行印はどこで買えるの?
詳しく説明します。
名字のみ・名前のみ・フルネームのどれがいい?
女性が銀行印を選ぶ時、刻印は名字のみ・名前のみ・フルネームのどれがいいのでしょうか。
銀行印の刻印は、名字のみ・名前のみ・フルネームのどれにしても問題ありません。
偽造されにくいという点では、フルネームがおすすめですが、多くの方が名字で作る傾向にあります。
フルネームで作ることが多い実印と区別しやすいため、という理由が多いようです。
ただ女性の場合は、結婚や離婚で名字が変わる可能性があるため、名前のみで作成するのもおすすめです。
名前は縦書きと横書きどっちがいい?
女性が銀行印を選ぶ時、名前は縦書きと横書きどちらがいいのでしょうか。
印鑑に彫られた名前といえば、縦書きをイメージする人が多いと思いますが、実際は縦・横どちらでも構いません。
ただし銀行印の場合は、女性・男性に限らず、横書きがおすすめです。
「上から下へお金が流れてしまわないように」との願いを込め、お金に関わる銀行印は、横書きが縁起がいいとされています。
また、縦書きが多い実印や認め印と区別がつきやすいように、横書きにするというのも理由のひとつです。
実用的な意味とゲン担ぎの意味を込めて、銀行印は横書きで作ってみてはいかがでしょうか。
名前がひらがなでも大丈夫?
女性の銀行印は、名前がひらがなでも大丈夫なのでしょうか。
銀行印はひらがなでも登録可能です。
銀行印は、初めに届け出た印鑑と、取引の際の印影が一致していれば問題ありません。
戸籍上の名前が漢字であっても、フルネームを全てひらがなにしてもいいですし、漢字とひらがなが混ざっていても大丈夫です。
ただし、金融機関によって細かいルールは異なりますので、事前に窓口での確認をおすすめします。
実印と銀行印は分けるべき?
実印と銀行印は分けて作るべきでしょうか。
実印と銀行印を1本の印鑑で登録することは可能であり、使い分けていない人も多いかもしれません。
しかし実際は、実印と銀行印は分けて作るのがおすすめです。
実印は不動産の購入など大きな契約時に、銀行印は口座開設や預金の出金など、日常的に使用するものです。
用途の違うものを1本で兼用していると、押印した印影が世間に多く流出し、悪用される心配が増えます。
万が一紛失した場合は、作り直すまで、実印と銀行印どちらの役割も果たせなくなってしまうのです。
複数の印鑑を管理するのは面倒、と感じるかもしれませんが、困ったことにならないよう使い分けることが大切です。
銀行印を作るタイミングは?
銀行印を作るタイミングはいつがいいのでしょうか。
銀行印は必要になった時に作ればいいのですが、自身の転機をタイミングとして選ぶ人も多いです。
結婚が決まり婚姻届を提出したら、すぐに新しい名前の銀行印が必要になる場面もあるでしょう。
また社会人になると、銀行印を使う機会が学生の時より多くなります。
給与の振り込みや、一人暮らしであれば家賃の引き落とし口座の開設に、銀行印が必要です。
必要な時に間に合わなくなるなど失敗しないように、早めに作っておきましょう。
銀行印はどこで買えるの?
そもそも銀行印は、どこで買えばいいのでしょうか。
印鑑は、小売店やホームセンターなどの実店舗や、ネット通販サイトで購入できます。
実店舗は、実物を確認しながら知識のあるスタッフに相談して、自分に適切な銀行印が作れるメリットがあります。
ネット通販ですと、比較的価格が安くて納期も早く、24時間対応しているお店が多いので忙しい人には便利です。
通販だと売り手の顔が見えず、ネット上の情報しかありませんが、大手のショップを選ぶと比較的安心です。
実店舗とネット通販で、印鑑に大きな差はありませんので、自分のライフスタイルに合った作り方で決めましょう。
まとめ
銀行印を初めて作る時は、何を基準にして選んだらいいのか悩む人は多いでしょう。
簡単なルールやポイントさえ押さえておけば、難しいことはほとんどなく、自分にピッタリの印鑑が選べます。
本記事では、10年以上印鑑業界に携わってきた筆者が、女性の銀行印の選び方を詳しく紹介しました。
本記事を参考にして、お気に入りの1本を見つけてくださいね。
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