認知症の初期にはどんな症状がある?介護のポイントや対応法を解説

 

「家族が認知症になったかも?」

そんな時、認知症の認知症の初期にはどんな症状があるのか、わからないとわからないと困りますよね。

本記事では、認知症の初期の症状や介護するときの対処方法を紹介します。

認知症の初期の症状や、介護の仕方がわからない方は参考にしてくださいね。

 

認知症の初期症状

認知症の初期症状には、どのようなことが起こるのか知っておく必要があります。

次の7つの初期症状を解説します。

  • 物忘れが増える
  • 理解力が下がる
  • 注意散漫になる
  • モチベーションが下がる
  • よく怒るようになる
  • 落ち込みやすくなる

 

物忘れが増える

物忘れが増えるのは、認知症の初期の症状の一つです。

親しい人の名前を忘れ、周囲を驚かせることもあるでしょう。

几帳面だった人が、たびたび約束事を忘れるようになったら初期症状と考えられます。

他にも、何度も同じことを話したり聞いたりします。

一度伝えた内容を何度も聞いてくる場合は、認知症の初期症状を疑ったほうがいいかもしれません。

 

理解力が下がる

理解力の低下も、認知症の初期症状といえます。

母親の自宅の洗濯機を新しくしたときのことです。

今までの洗濯機の動かし方と違うので、戸惑いがありました。

電源の場所や洗剤を入れる場所など、新しいことへの理解力がなくなります。

ごく簡単な作業を何度説明をしても、次に使うときはわからなくなっているのです。

 

注意散漫になる

注意力散漫になるのも認知症の初期症状です。

ちょっとした段差に気付かず、つまづいたり転んだりします。

台所で料理をしているときに火をつけたことを忘れて、テレビを見ていることもあります。

車の運転をしている方は、アクセルとブレーキを間違えるなど大変危険なケースもあるのです。

 

モチベーションが下がる

モチベーションが下がるのも初期症状の一つです。

料理や洗濯など日常生活での意欲がなくなり、何もしたくなくなります

ぼんやりする時間が増え、毎朝読んでいた新聞も目を通さなくなる人もいます。

また、打ち込んでいた趣味や稽古事などにも行きたがらなくなるのです。

 

よく怒るようになる

穏やかだった人が、よく怒るようになるのも認知症の初期症状です。

普段とは違う大声をあげたり急に不機嫌になったり、人が変わったように暴力を振るったりすることも。

よく怒る姿に家族は困惑します。

 

落ち込みやすくなる

すぐに落ち込みやすくなるのも、認知症の初期症状の一つです。

家族間や人との会話が減り、笑顔も少なくなります。

ちょっとした失敗にも、気を落とすようになるのです。

 

認知症の初期の介護はどんなことが起きる?実際の体験談を紹介

認知症の初期の症状として、筆者の体験談を3つご紹介します。

 

  • 「ものがなくなった」と言い出した母の例
  • 薬の飲み忘れが増えた母の例
  • 約束事を忘れるようになった叔父の例

 

「ものがなくなった」と言い出した母の例

筆者の母は認知症です。

始まりは「ものがなくなった」と言い出したことです。

「ズボンがないのよね」と、昨年遠方にいる母から電話がありました。

さらに「お気に入りのブラウスがなくなった」など、様々なものについて頻繁に電話をかけてくるようになりました。

次は「誰が取ったのか分かってる」「ちょっと病院行ってる間に盗まれた」などと言い出したのです。

「認知症では?」と調べると「物盗られ妄想」という認知症の認知症の症状があることがわかったのです。

対応方法を調べてみると、まずは相手の言動を否定しないとのことでした。

「困ったね、聞いてみるね」など言葉に注意しながらきっかけを待ち、会話を違う方向へ持っていくようにしました。

思い返すと、母の認知症の初期症状は「ものがなくなった」だったのです。

「ものがなくなった」と高齢者の方が言い出した場合、認知症を疑ってみましょう。

 

薬の飲み忘れが増えた母の例

母の認知症初期症状には、薬の飲み忘れもありました。

乳がんだったため、薬は必ず飲む必要があったのです。

母はひとり高齢者住宅に住んでおり、普段筆者とはかなり離れて生活しています。

電話では薬を飲んだかどうか確認すると「飲んだ」と言っていたので安心していました。

ところが、2週間母の隣で寝泊まりしたとき、実際は薬を飲んでいなかったとわかりました。

壁掛けの薬のカレンダーで薬の飲み忘れ防止対策をしていても、忘れてしまいます。

認知症になると重要な薬だと本人もわかっているのに、徐々に忘れていくのです。

 

約束事を忘れるようになった叔父の例

私の叔父も認知症でしたが、約束事を忘れるようになったのが初期症状です。

教育に関係する仕事を長年続け、叔母も小学生対象に英語を教える仕事をしていました。

現在は高齢になり引退しています。

叔父は引退してからも「運動になるから」と早朝の散歩を毎日元気にしていました。

ところが、活動的な叔父が町内会の集まりの日にちを忘れたのです。

叔母や周りの人は「珍しいね」くらいに思っていたそうです。

しかし、だんだんお世話になっていた方の名前を忘れたり、散歩中に帰り道を忘れてしまったりするようになりました。

不安になり、息子に同行してもらって自分からかかりつけ医に相談したところ「認知症」との診断結果が出ました。

几帳面だった人が約束を忘れるようになったら、認知症の初期症状を疑いましょう。

 

認知症初期の家族を介護する際の対応方法

認知症初期の家族を介護する際の対応はどのようにしたら良いのでしょうか?

4つの方法があります。

 

  • まずは見守るようにする
  • 複数人で声をかけないようにする
  • 穏やかに・はっきりとした口調で声をかける
  • 特定の人だけに介護負担が偏らないようにする

詳しく説明します。

 

まずは見守るようにする

すぐに決めつけずにまずは見守ることです。

認知症でなくても老化からくる失敗や物忘れもあります。

家族や身近な人の物忘れが気になってくると、認知症を心配する方が多いはず。

しかし、過剰に心配せずにまずは見守りましょう。

 

複数人で声をかけないようにする

複数の人が一度に声をかけないようにします。

認知症になった場合、複数人から声をかけられると混乱するためです。

なるべく決まった人が声をかけるようにしましょう。

 

穏やかに・はっきりとした口調で声をかける

高齢になると聴力が衰えている場合があるため、穏やかな口調ではっきりと話します。

怒鳴ったり、きつい口調になったりしないよう注意しましょう。

認知症の人も、怒られているのはわかるので傷つきます。

穏やかで、はっきりとした口調で話すよう心がけてください。

 

特定の人だけに介護負担が偏らないようにする

特定の人だけが、介護にたずさわらないように注意しましょう。

認知症の介護は本人の症状の程度や進行状況に伴って行うため、心身ともに疲れやすくなります。

介護は、家族だけでなく地域の協力が必要になります。

地域包括センターなどの行政サービスや地域の高齢者支援を、上手に利用しながら行いましょう。

参考:

https://kaigo.homes.co.jp/manual/homecare/basic/fatigue/

 

まとめ

身近な人や家族が認知症になった場合、どのように対応したら良いのか不安になりますよね。

本記事では、初期の症状や介護のポイント、対応方法を解説しました。

認知症の初期症状がどのようなものか、不安な方は参考にして下さいね。

カテゴリー:

タグ:

ワンオペ育児に疲れた…
乗り切るアイディアや経験談を紹介

耐えるしかないと思われがちなワンオペ育児ですが、
実は、疲れを乗り切る方法があります。

【自己肯定感の高め方】
大人の生きづらさを脱却して幸せになろう

自己肯定感の低い自分を追い詰めてしまうと、
生きづらさを感じますよね。
実は、自己肯定感を高める方法があるんです。

previous arrow
next arrow

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です