「最近体調が優れないのは、更年期障害のせい……?」
そんな時、更年期障害の予防や対策を知らないと不安になりますよね。
実は、更年期障害にはさまざまな原因があります。
本記事では、更年期障害になりやすい人の特徴から予防と対策まで、詳しく解説します。
更年期障害に不安を感じている方は参考にしてくださいね。
更年期障害で女性に現れるさまざまな症状
更年期障害で女性に現れる症状には、どのようなものがあるのでしょうか?
主な症状は6つあります。
- ホットフラッシュ
- 冷え・むくみ
- 頭痛・肩こり・耳鳴り
- 手指など関節の痛み
- 疲れやすい・眠れない
- イライラ・気分の落ち込み
詳しく解説します。
ホットフラッシュ
更年期障害で女性に現れる症状として、ホットフラッシュがあります。
上半身のほてり・のぼせから、急に顔が熱くなったり汗が止まらなかったりする更年期障害の代表的な症状です。
自律神経の調節がうまくいかず、血管の収縮と拡張のコントロールができなくなってしまうために起こります。
女性の半数以上が経験するといわれ、約1割が日常生活に支障をきたすほど重症化するとされています。
冷え・むくみ
冷え・むくみも、更年期障害で女性に現れる症状として挙げられます。
女性ホルモンの分泌量が急激に低下して自律神経が乱れ、血液循環が悪くなり引き起こされるのです。
もともと女性が悩まされやすい冷え・むくみですが、更年期になるとさらに症状がひどくなる場合が多くあります。
顔はほてっているのに足は冷たい、夏でもカーッとのぼせるなど、ほてりやのぼせを伴ういわゆる「冷えのぼせ」がみられるケースもあります。
頭痛・肩こり・耳鳴り
更年期障害で女性に現れる症状として、頭痛・肩こり・耳鳴りがあります。
更年期になると、エストロゲンの分泌量が少なくなり自律神経が乱れることで起こると考えられています。
頭全体が重たい、後頭部や頭の片側が痛い、肩こりを伴うなど症状はさまざまです。
耳鳴りは、エストロゲンの減少により血圧や内耳の血管が影響を受けると起こりやすく、めまいを伴う場合もあり注意が必要です。
手指など関節の痛み
手指などの関節の痛みも、更年期障害で女性に現れる症状の1つです。
更年期になり分泌量が低下するエストロゲンは、関節の周囲や腱の腫れを抑える働きを持っています。
エストロゲンが急激に少なくなると、関節周囲が腫れることで症状が起こり得るのです。
起床時に手がむくんだり、握りにくかったりするなどの症状から始まり、痛みにつながる場合が多くなります。
疲れやすい・眠れない
更年期障害により現れやすいのが、疲れやすい・眠れないなどの症状です。
更年期のエストロゲンの減少に伴い、自律神経のバランスが乱れることによって起こります。
「疲れてだるい」「何もやる気が起こらない」など、体が疲れやすくなるのです。
「寝つきが悪い」「すぐに目が覚める」といった不眠の症状が現れる場合もあります。
イライラ・気分の落ち込み
イライラ・気分の落ち込みなども、更年期障害で女性に現れる症状です。
更年期障害になると、気分や感情をコントロールする脳内の神経伝達物質である「セトロニン」が不足しがちになります。
すると、些細なことで不安になったりイライラしたりして、感情の起伏が激しくなってしまいます。
ホルモンの変化は、気分や感情の起伏とも深く関係しているのです。
更年期障害になりやすい女性の特徴
更年期障害になりやすい女性には、どのような特徴があるのでしょうか?
- 仕事や子育て・介護などでストレスを感じている
- 真面目で完璧主義
- 不規則な生活をしている
- 環境が大きく変化した
詳しく説明します。
仕事や子育て・介護などでストレスを感じている
更年期障害になりやすいのは、仕事や子育て、介護などでストレスを感じている女性です。
更年期は、仕事でも立場のある地位を任されたり、子育てにおいても子供の自立と重なったりしてストレスを抱えやすくなるのです。
また、親が年老いてくる年代になり、介護など心身の負担を強いられる場合もあります。
日常生活でのストレスを多く抱える女性は、更年期障害の症状が重くなるといわれています。
真面目で完璧主義
真面目な性格で完璧主義の人は、更年期障害になりやすいといえます。
真面目な性格だと、心の中に不満や不安などを溜め込みやすい傾向があります。
不満や不安などがストレス要因となり、女性ホルモンの分泌に影響が出て、更年期障害に陥りやすくなるのです。
さらに、完璧主義だと、何事も完璧にこなそうと頑張りすぎてしまいます。
頑張り過ぎがストレスとなって自律神経を乱し、ホルモンバランスを乱してしまうのです。
不規則な生活をしている
不規則な生活をしている場合は、更年期障害になりやすいといわれています。
栄養バランスの悪い食生活や睡眠不足などの不規則な生活習慣は、自律神経に悪影響を与えホルモンバランスを乱します。
更年期は、仕事や子育て、介護などが重なって忙しくなり生活リズムも乱れがちです。
生活リズムが不規則になると、更年期障害になりやすいため注意しましょう。
環境が大きく変化した
環境が大きく変化した場合も、更年期障害を引き起こしやすくなってしまいます。
更年期は、転勤や昇進、子供の自立や介護など生活環境の変化が重なることが多くあります。
環境が大きく変化すると、慣れない環境に対する不安などのストレスが溜まりやすくなるのです。
ストレスを抱えてしまう大きな環境の変化があった場合は、更年期障害を起こしやすい傾向があり注意が必要です。
更年期障害になりやすい女性におすすめの予防や対策
更年期障害になりやすい女性は、どのようなことに気をつけると良いのでしょうか?
おすすめの予防や対策が5つあります。
- 調子の悪い時は無理をせず休息を取る
- バランスの良い食事をする
- できないことは家族に協力してもらう
- 女性ホルモンを補う飲み薬や貼り薬を使う
- 相談しやすい婦人科のかかりつけ医を持つ
詳しく説明します。
調子の悪い時は無理をせず休息を取る
更年期障害になりやすい女性は、調子の悪い時は無理をせず休息を取るようにしましょう。
体調不良をおして無理をしてしまうと、更年期障害が悪化する恐れがあります。
調子が悪くできないことがあったとしても、落ち込んだり自分を責めたりせず、休むことが必要です。
体調が優れない時は無理をせず、きちんと休息を取ることが、更年期障害の予防につながります。
バランスの良い食事をする
栄養バランスの良い食事を摂ることが、更年期障害の予防や対策につながります。
規則正しいバランスの良い食事をすると、自律神経の働きが良くなりホルモンバランスも整います。
更年期障害を軽くするといわれる「イソフラボン」を多く含んだ大豆製品を取り入れるのがおすすめです。
ビタミン・ミネラルが豊富な緑黄色野菜を積極的に摂ることも、栄養バランスを整えるポイント。
更年期障害の予防と対策には、バランスのとれた食事が大切になります。
できないことは家族に協力してもらう
更年期障害への対策として、できないことは家族に協力してもらうようにしましょう。
今まで問題なくこなせていたことが、更年期障害の症状によって急にできなくなってしまう場合があります。
自分の状態やできないことを、きちんと家族に伝えて、家事などをサポートしてもらうことが必要になります。
症状や辛さなどは本人にしか分かりませんが、家族に理解してもらうだけでも精神的に楽になるものです。
更年期障害による心身の負担を軽減させるためには、家族に協力してもらいサポートしてもらうことが大切です。
女性ホルモンを補う飲み薬や貼り薬を使う
更年期障害では、女性ホルモンを補う飲み薬や貼り薬が必要になる場合があります。
更年期障害は、女性ホルモンである「エストロゲン」の分泌量の低下によって引き起こされます。
そのため、人工的に作ったエストロゲンを飲み薬や貼り薬で補う治療法で、乱れた自律神経のバランスを整え症状の改善を図るのです。
更年期障害の症状が辛い場合は、婦人科などを受診し、女性ホルモンを補う治療法を相談してみましょう。
相談しやすい婦人科のかかりつけ医を持つ
更年期障害になりやすい女性は、相談しやすい婦人科のかかりつけ医を持つことをおすすめします。
真面目で完璧主義など更年期障害になりやすい女性ほど、自分一人で何とかしようと我慢をして病状を悪化させてしまいがちです。
特に、家族や周りの人に頼るのが難しい場合は専門職のサポートを受けることが大切です。
婦人科のかかりつけ医を持っておけば、更年期障害が気になる症状がみられた場合にも相談しやすく、早めに対処できますよ。
まとめ
予防や対策が分からないまま、更年期障害に悩まされるのは辛いですよね。
本記事では、更年期障害になりやすい人の特徴から予防と対策まで、詳しく解説しました。
更年期の女性は、真面目な性格や環境の変化など大きなストレスが重なると、更年期障害に陥りやすくなってしまいます。
本記事を参考に、周りのサポートを活用しながら更年期障害に対する適切な予防や対策を行い、悩ましい更年期を乗り切りましょう。
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